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- ゴルフ界でも地震被災者へ支援の動き 石川出身の“怪物”川岸良兼がチャリティコンペを開催
いまだ多くの被災者が不自由な生活を強いられている令和6年能登半島地震。ゴルフ界でも支援の動きが生まれている。その一つ、石川県小松市出身の川岸が発起人となった「令和6年能登半島地震 復興支援チャリティプロアマゴルフ会」が2月12日にマグレガーカントリークラブ(千葉県)で行われる。
「復興のためにゴルフをして売上金を寄付するだけ」
“怪物”と呼ばれた男、川岸良兼が郷里のために立ち上がった。
元日の北陸を襲った令和6年能登半島地震。最大震度7の大きな揺れに津波も加わり、さらに輪島市の朝市通り一帯が火事になる大災害となった。震源に最も近い能登半島は、地形的に救助に向かいにくいという事情もあり、余震も続いている。2週間以上経った今も全貌がはっきりしない。季節柄、降雪や寒さも加わり、被災地はいまだ混乱が続いている。

その被災者を何らかの形で助けよう、という動きは、ゴルフの世界でもあちこちで起こっている。そのうちの一つが、石川県小松市出身の川岸が発起人となったチャリティプロアマだ。
祝日の2月12日にマグレガーカントリークラブ(千葉県)で行われる「令和6年能登半島地震 復興支援チャリティプロアマゴルフ会」(主催:復興支援プロアマ実行委員会・協力:PGA千葉プロゴルフ会、(株)マグレガーゴルフジャパン)には、川岸を中心に多くのプロが参加する。川岸と日大ゴルフ部同期で現在はシニアツアーでプレーする鈴木亨、日大の後輩でツアー7勝の今野康晴、その甥の今野大喜、勝俣陵の若手2人、さらにレッスンでおなじみのQPこと関雅史。女子では元賞金女王で解説でおなじみの村口史子や、新井麻衣らがすでに名乗りを上げている。
川岸は実家のある小松市でゴルフ練習場の息子として小松明峰高校卒業までを過ごしている。練習場のお客さんであるオリンピアンから指導を受けてトレーニングに励み、高校生で出場した試合でジャンボ尾崎と飛距離勝負を繰り広げたのは有名な話だ。
強豪の日大に進んで故郷を離れたが、飛距離で他を圧倒する“怪物”の名をほしいままにして活躍し、プロとしてはルーキーイヤーにいきなり3勝を挙げている。しかも全盛期だった青木功、尾崎将司、中嶋常幸(当時は中島)のAONすべてを撃破しての優勝だった。
その“怪物”のルーツがある石川県が被災したとあっては、何かせずにはいられない。
「地元小松市は比較的少ない被害で済んでおりますが、石川県内では本当に多くの方が苦しい状況に置かれています。郷里の為に少しでもお役に立てればと思っております」と公式にコメント。日大ゴルフ部時代の先輩でマグレガーゴルフジャパンの松下健マーケティング部課長との縁もあり、そこでのイベントが企画された。「石川県の地震災害復興のためにゴルフをして売上金を寄付するだけ」と、川岸らしい率直な言葉が、余計に故郷への強い思いを感じさせる。
昨年、小松市と接している福井県の芦原ゴルフクラブで開催した折には、次女、史果が活躍。父の故郷である小松市には親類もおり、子供のころから何度も訪れているなじみの地であることなどを話していた。地元の声援も大きく、川岸家と北陸の縁が感じられた。その縁が、地元の支えの一つになる。
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