やっぱり売れてる国産ドライバーの代名詞! 「ゼクシオ 13」は前作からどう進化したか試打比較

日本でもっとも売れ続けているクラブシリーズがダンロップの「ゼクシオ」です。モデルチェンジを重ねて13代目となった「ゼクシオ13 ドライバー」は、前作からどこが進化しているのでしょうか。ゴルフライターの鶴原弘高が、前作「ゼクシオ 12」と比較しながら試打検証しました。

新作はさらに高初速エリアが広がり、芯にも当てやすい

 e!Golfで毎月配信している有賀園ゴルフ調べの「売れ筋ドライバーベスト5」では、2年ぶりにモデルチェンジした「ゼクシオ13」が12月、1月と2カ月連続で1位を記録し、国産ドライバーの雄としての強さを見せつけました。果たして前作「ゼクシオ12」からどう進化しているのでしょうか。

左から「ゼクシオ12」と「ゼクシオ13」ドライバー
左から「ゼクシオ12」と「ゼクシオ13」ドライバー

 まず、「ゼクシオ 13」で採用されている新しいテクノロジーの話をしておきましょう。「ゼクシオ 13」では、「バイフレックス フェース」と名付けられた新しい設計手法が採用されています。ヒールヒットしたときにはフェース面を最大限にたわませ、またトゥヒットしたときにはボディ部までをたわませることで高初速が得られる新設計です。これによって、「ゼクシオ 13」は前作比でフェース面の高初速エリアを130%も拡大しています。要するに、芯を外したミスショットでも前作よりも飛ばせるようになっているのが「ゼクシオ 13」の大きな進化点です。

 前作「ゼクシオ 12」から採用されている特徴的なクラウンの突起物「アクティブ ウィング」も改良されています。前作では台形だったものが「ゼクシオ 13」では三角柱の2つの突起物になり、さらに効力が高められているとのこと。この新しい「アクティブ ウィング」によって、打点のバラつきを11%ほど軽減しているそうです。

ちなみに、「ゼクシオ 11」から「ゼクシオ 12」にモデルチェンジした際にも、フェースの高初速エリアが128%も拡大されていました。つまり、ゼクシオのドライバーは代を重ねるごとに飛躍的にミスヒットに強くなっていて、さらに芯にも当てやすいように改良され続けているわけです。

スライサーには構えたときから安心感がある「ゼクシオ13」

 新作「ゼクシオ 13」と前作「ゼクシオ 12」を構え比べてみると、意外とヘッド形状やフェースの見え方に差があることが分かります。

左から「ゼクシオ12」と「ゼクシオ13」ドライバーの構えた見た目
左から「ゼクシオ12」と「ゼクシオ13」ドライバーの構えた見た目

「ゼクシオ 13」のほうがヘッドの後方側が長く、投影面積が大きく、フックフェースに感じられます。そのおかげで「ゼクシオ 13」は構えた時点で「ゼクシオ 12」よりも球をつかまえやすそうに感じられ、それと同時にやさしく打てそうにも思えます。また、カタログ上のライ角は新旧ともに59度と同じですが、実際に構えてみると「ゼクシオ 13」のほうがフラットなライ角に感じます。背丈の低い人にとっては、「ゼクシオ 13」のほうがより構えやすく感じられるでしょう。

 実は、「ゼクシオ 12」と「ゼクシオ 13」ではクラブの長さが変わっています。「ゼクシオ 12」は45.75インチでしたが、「ゼクシオ 13」は45.5インチ。0.25インチぶんクラブが短くなっているので当てやすそうにも感じられます。

「ゼクシオ 13」のほうが高弾道の低スピンになりやすい

 ゼクシオのユーザー層を想定してヘッドスピード40m/sで打ってみると、あきらかに「ゼクシオ 13」のほうがシャフトを軟らかく感じました。メーカーからのアナウンスでは、フレックスSでヘッドスピード39~47m/sとのことですが、筆者の感覚だと40m/sに満たないゴルファーがターゲットです。いっぽう前作の「ゼクシオ 12」だと、フレックスSで40m/sがジャストマッチします。

よりハイドローで飛ばせる性能に進化した「ゼクシオ13」
よりハイドローで飛ばせる性能に進化した「ゼクシオ13」

 新旧どちらのモデルも爽快な“ゼクシオ サウンド”の打球音を備えていて、打っていて心地がいいです。振り抜きの良さも感じられ、適度に球がつかまる性能も従来のモデルから大きく変わっていません。

 あえて言うならば、同じ高さのティーアップで試打すると、「ゼクシオ 13」のほうがフェースの上めでヒットしやすく、打ち出しからボールが高く、なおかつ低スピンの弾道で飛ばしやすい傾向にありました。ハイドローを打って、ランでも距離を稼ぎたいのなら最新モデルのほうが良さそうです。

 冒頭で述べたとおり、「ゼクシオ 13」のいちばんの進化点は“高初速エリアの拡大”と“芯での当てやすさ”なのですが、ゴルファーの皆さんがお店の試打席などで数球を打っただけでは体感しづらい部分ではあります。とはいえ、実際にコースで数ラウンドを使ってみたり、ゼクシオの数代前のモデルから買い換えたりした場合はとくに、最新モデルならではのやさしさを体感できるはずです。

試打・文/鶴原弘高
つるはら・ひろたか/1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフクラブ関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。ギア好きゴルファーの会員制コミュニティサイト『3up CLUB』(https://3up.club/)では、配信される動画のキャスター兼編集長を務めている。Instagram:@tsuruhara_hirotaka

【画像】これが「ゼクシオ12」と「ゼクシオ13」の試打データの違いです

画像ギャラリー

ゼクシオ12ドライバーの試打データ
ゼクシオ13ドライバーの試打データ
左から「ゼクシオ12」と「ゼクシオ13」ドライバー
左から「ゼクシオ12」と「ゼクシオ13」ドライバーの構えた見た目
よりハイドローで飛ばせる性能に進化した「ゼクシオ13」

最新記事