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- PINGの新作ウェッジ「s159」はソール形状が6つ! プロフィッターが教えてくれた選び方は?
20代ゴルファーから大人気のインフルエンサーのルイゴルフさん。インスタグラムのフォロワーは6万人を超えており、50日で100切りした方法は大きな話題になりました。今回は、そんなルイゴルフさんがソール形状が6タイプあるPINGの新作ウェッジ「s159」について、フィッターに選び方を教えてもらいました。
ウェッジのフィッティングはシャフトから選ぶ
インフルエンサーとして20代ゴルファーから絶大な人気を誇るルイゴルフ(大塚塁)さん。インスタグラムのフォロワーは6万人を超えており、50日で100切りした方法は大きな話題になりました。
今回は新しいウェッジを求めて、ルイゴルフさんがフィッティング施設を訪れ、ソール形状が6タイプあるPING(ピン)の新作ウェッジ「s159」を、フィッターのアドバイスを受けながら試打していきます。
3月に発売されたピンの新作ウェッジ「s159」。ルイゴルフさんはなぜこのウェッジに興味を持ったのでしょうか。
ルイゴルフ「まずデザインがカッコイイ。それとソール形状が6つあると聞いて、何が違うのかなと気になりました。ローバンス、ハイバンスくらいは分かりますが、同じ58度のロフトで6つもソール形状があることがすごいなと思いました」
今回訪れたのは「4プラス東宝調布スポーツパーク店」(東京都調布市)。東宝調布スポーツパーク施設内にあるこの店舗では、芝の上から打てるウェッジフィッティングが人気です。専用打席ではトラックマン、ギアーズの最新計測器も備えています。
担当してくれたのは同店のプロフィッター兼クラブ診断員の澤田嘉之さん。さっそく、アプローチエリアでフィッティングしてもらいました。
6つのソール形状を打ち比べようとすると、澤田さんは「その前に……」と説明を始めました。
澤田「ウェッジフィッティングはシャフトから始まります。ドライバー、アイアンと違って、ウェッジのシャフトは軽視されがちですが、ウェッジでもシャフトはすごく重要です。同じヘッドでもシャフトを変えただけでダフリやトップのミスが激減します。アプローチは振り幅が小さくて微調整が効きにくいため、ドライバー以上にシャフトの相性が結果に出ると言っても過言ではありません」
ピンは創業直後の1960年代からフィッティングを推奨しているメーカーです。通常のメーカーだとウェッジの純正シャフトは1、2本ですが、ピンの「s159」は標準シャフトだけでも6つのバリエーションがあります。
6本のシャフトを打ち比べたルイゴルフさんの感想はどうだったのでしょうか。
ルイゴルフ「30ヤードの振り幅なのにシャフトの感覚は1本ずつ全然違います。私の場合は『モーダス115』や『N.S.プロ950neo』はちょっとダフッてしまいました。1番振りやすかったのは『モーダス105』です」
その結果について澤田さんは、次のように説明します。
澤田「ウェッジのシャフトを選ぶときは、どこが動きやすい(しなりやすい)のかを見極めることが1番大切です。『N.S.プロ950neo』は全体がしなりすぎてしまってタイミングが合っていませんでした。逆に『モーダス115』は重めですが、手元側が動きやすかったのでルイゴルフさんには合わなかった。相性が良かった『モーダス105』は手元から真ん中寄りのポイントが動いてくれるのでヘッドが遅れていません。だからタイミングがとりやすかったのだと思います」
ウェッジのヘッド選びはとにかく1球目が大切
次はいよいよヘッド選びになります。まず、澤田さんには6つの形状の違いを教えてもらいました。
澤田「バンスが少ないモデルから紹介すると、バンス6度の『Tグラインド』は自分の技術でフェースをコントロールしたい人に合っていて、ローバンスでスパッと抜ける形状です。フェースを開いてもバンスが邪魔になりません」と説明。
バンス8度の「Hグラインド」については「こちらもフェースを開いて打てますが、ある程度のバンスも感じられるので、『Tグラインド』ほどインパクトはシビアではありません」と澤田さん。「『Hグラインド』と同じバンス8度の『Bグラインド』は、ソール幅が広めで、スクエアに構えやすい形状です」と続けました。
澤田「そしてバンス10度の『Sグラインド』は最もオーソドックスでスクエアに打つことも、フェースを開いて使うこともできます。バンス14度の『Wグラインド』は1番やさしい形状で、バンカーからでもしっかり距離が出しやすいです」
そして最後に挙げたのが「Eグラインド」です。「『Eグラインド』は他の5モデルとは明らかに違う形状です。これは昔の名器『ピンEYE2』を継承した形状で、とにかくバンカーから楽に打てますし、グースが効いているので抜けもいい。バンカーが苦手な人には最高のウェッジです」と具体例を挙げて説明してくれました。
その説明を聞いたうえでルイゴルフさんは6タイプそれぞれを打ってみます。その感想は?
ルイゴルフ「1番良かったのは『Sグラインド』です。1球目からソールが引っかからずに抜けてくれて、イメージした通りの高さにボールが出てくれました。『Hグラインド』もアドレスしたときの据わりが良くて打ちやすかったです。それと意外と慣れてきて良かったのは『Eグラインド』。最初はユニークな形状だと思いましたが、何球か打って慣れてくると結果は良くなりました」
ルイゴルフさんの球筋やインパクトをチェックしていた澤田さんの話です。
澤田「ウェッジの試打は最初の1球目、2球目がとにかく大切です。3球目になってしまうと、自分に合っていないヘッドでも調整できてしまいます。『Eグラインド』はそのパターンです。当たり前ですが、本番のラウンドではアプローチは一発勝負。何球か打って慣れる時間はありません。試打の結果から見ると『Sグラインド』か『Hグラインド』が合うと思います」
ルイゴルフさんに合ったソールは「Sグラインド」
東宝調布のアプローチエリアはフェアウェイだけでなく、ラフやバンカーもあります。ウェッジフィッティングではまずはフラットなフェアウェイからテストして、良かった数本を持ってラフ、バンカーで検証していくそうです。
ラフとバンカーで「Sグラインド」と「Hグラインド」を打ったルイゴルフさんは、どのように感じたのでしょうか。
ルイゴルフ「難しいライになるほど『Sグラインド』が良かったですね。ラフからでもソールがスムーズに抜けてくれましたし、バンカーからでも高さと距離が出たので安心して打てました」
フィッターの澤田さんはこの結果と感想を受けて、「この1本」を挙げました。
澤田「私も『Sグラインド』が1番良いと思います。フェアウェイもラフもバンカーも1球目から良い球が打てていました。ピンの『s159』は6タイプのヘッドがありますが、おそらく1番幅広いゴルファーにマッチするのが『Sグラインド』だと思います」
最後に、ウェッジフィッティングを終えたルイゴルフさんに感想を聞きました。
ルイゴルフ「正直に言うと、打つ前は少しソール形状が違っても、あまり変わらないのではと思っていました。でも打ってみると予想以上に違いが出て驚きました。インパクトの瞬間に芝に当たる強さが全然違います。スッと抜けるソールもあれば、しっかり地面に当てたほうが打ちやすいものもあったり、滑らせて打つタイプもあったりしました。その違いを体感できただけで面白かったです。シャフトを最初に選んだことや、1球目が大切だというのも勉強になりました」
【撮影協力】 4plus FITTING LABO & GOLF SALON
4plus FITTING LABO & GOLF SALON
東宝調布スポーツパーク店
住所:東京都調布市多摩川 2-29-1
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