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全米女子OPでバーディー数1位! 渋野日向子が“ちょっと幅広”アンサーを使う理由とは?
全米女子オープンで2位に入った渋野日向子(しぶの・ひなこ)は、積極的に攻めるプレーが復活して同大会ではバーディー数1位を記録。それに貢献したのが昨シーズンから使い始めた新エースパターでした。
プロ入り前まではマレット型を使っていた
ペンシルベニア州のランカスターCCで開催された今年の全米女子オープンは、例年以上に難易度の高いセッティングでした。4日間のスコアがアンダーだったのは優勝した笹生優花と2位の渋野日向子だけ。その中でも渋野は4日間のバーディー数が17個で全体のトップでした。3日目にはカップの縁にボールが止まり、約14秒後にカップインしてのバーディーもありました。
渋野日向子が「全米女子オープン」で使っていたパターが「ピン アンサー2D」です。
ピンのパターではアンサー型(いわゆるピン型)が有名ですが、渋野が使っている「アンサー2D」はアンサー型に近い形状でありながら、ソール幅を「アンサー2」より約18%広くしています。重量も従来のアンサー型と比較して約15グラム重いのが特徴です。モデル名の「D」にはディープ(DEEP)の意味が込められています。
このパターにかえた理由について渋野は次のように語っていました。
「打感がすごく柔らかくて、前に使っていた『シグマ2アンサー』に似ている感覚がしました」
「シグマ2アンサー」は2019年に「AIG全英女子オープン」を制したときのパターです。「ピン アンサー2D」の打感は、フェースインサートに新素材「新ハードPEBAX」を採用したことでソフトなフィーリングでありながら、弾き感を出しています。
渋野といえばアンサー型(ピン型)の印象が強いですが、実は18年のプロテストに合格するまではマレット型のパターを使っていました。プロ入り間もなくの渋野に話を聞くと、次のように語っていました。
「本当はマレット型のほうが安心感があって好きかも。でも、プロになってからみんな『小さいほうがいい』って言うので(笑)」
米女子ツアーに挑戦してからも、22年シーズン途中からマレット型の「PLD DS72」を使っている時期がありました。
そして23年の序盤から使い始めたのが「ピン アンサー2D」です。アンサー型を少しワイドにした形状はアンサー型でありながらマレット型のような安心感もあります。まさに渋野が求めていた理想の形状だったのかもしれません。
実際、渋野のストロークタイプは、ピン独自のストローク解析システム「i-PING」で計測するとセミ・アーク型であり、セミ・アーク型向けの「アンサー2D」はピッタリです。グリップは「シグマ2」のときと同じ「PP58ミッド」。渋野選手はピンのフィッティングのカラーコードがオレンジなので、ライ角は2度フラットになっています。
ピンといえば、最近はドライバーやアイアンが人気ですが、1959年に創業したときはパターから始まったメーカー。ピンという社名も、ピンの初代モデル「1-A」パターの澄んだ打球音からとったものです。ピンのアリゾナ本社にはパター専用の開発研究施設もあります。ピンの象徴でもあるアンサー型を幅広にするに際しては、何年間も研究と試作を続けてきたといいます。その結果、生み出されたのが、約18%幅を広くした「アンサー2D」だったのです。
2024 渋野日向子の最新セッティング
1W:ピン G430 LST(ロフト/9度 シャフト/スピーダーNXグリーン)
3W:ピン G430 LST(ロフト角/15度)
3U、4U、5U:スリクソン ZX MkII
6I-PW:ピン i230(シャフト/MCI80)
AW、GW、SW:ピン グライド3.0(ロフト角/50度、54度、58度)
パター:ピン アンサー2D
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