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キャロウェイ「X フォージド」アイアン新作「MAX」と「MAX スター」は“MAXじゃないほう”2モデルとどう違う? 試打比較
キャロウェイから“MAX”の名を冠した「X フォージド MAX」と「X フォージド MAX スター」が新発売されました。昨年発売された既存の2モデル「X フォージド」と「X フォージド スター」と合わせると、Xフォージドのシリーズは計4モデルになっています。実際に打ち比べると、どんな違いがあるのでしょうか。ゴルフライターの鶴原弘高が各モデルの特徴をレポートします。
海外プロからの評価が高すぎて米国でも発売開始
「X フォージド」は、キャロウェイのなかでも少し変わった立ち位置にあるモデルです。2007年にロジャー・クリーブランド氏が監修した初代モデルが登場しましたが、17年モデルからは日本のゴルファーからのニーズを受けて、キャロウェイジャパンが製品企画を担当するようになりました。そんな経緯もあって、実は長年にわたって日本とアジア圏でしか「X フォージド」が発売されておらず、使用するプロも国内の選手たちに限られていました。

ところが、徐々に海外のプロたちからも「Xフォージド」を使いたいという声が多く聞かれるようになり、ついに25年からは本国アメリカでも「Xフォージド」が一般発売されることになりました。実際に米LPGAツアーでは複数の選手が「Xフォージド」を使用し始め、すぐにツアー勝利に貢献。さらにPGAツアーではミンウー・リーなどが「X フォージド」をコンボセットにしてバッグに入れています。
キャロウェイはもちろん米国のメーカーなのですが、「X フォージド」は日本で育ってきたアイアン。日本からワールドワイドに展開されるようになった、日本とアメリカの共同製作アイアンとも言えるようなモデルです。
前置きが長くなりましたが、既存の「X フォージド」「X フォージド スター」に加えて、このたび新たに「X フォージド MAX」と「X フォージド MAX スター」が追加発売されました。各モデルは、まずロフト設定が異なっています。
「X フォージド」:7番(33度)
「X フォージド スター」:7番(29度)
「X フォージド MAX」:7番(32度)
「X フォージド MAX スター」7番(30度)
今回は装着シャフトを「N.S.PRO MODUS3 TOUR 105」フレックスSに統一して、弾道計測器「フライトスコープ MEVOプラス」を使って試打計測を行いました。
ヘッド素材は同じ軟鉄でもヘッドの大きさや構造が異なる
4つのモデルは、どれもがS20Cの軟鉄鍛造アイアンです。既存の「X フォージド」と「X フォージド スター」は、単一素材を使用したハーフキャビティーのモデル。新登場した「X フォージド MAX」と「X フォージド MAX スター」は、ともにポケットキャビティー構造を採用しているのが大きな特徴になっています。
「X フォージド MAX」は、CNCミルドによってトゥ側とヒール側の2カ所にポケットが作られています。それによって余剰重量を生み出し、広めのソールにすることでヘッドの深・低重心化が図られているモデルです。また、「X フォージド MAX スター」だけはボディ部とフェース部の2ピースを溶接した設計になっていて、ヘッドサイズが4モデルのなかでは一際大きく、ポケット部も深くて広いものになっています。
操作性、振り心地、寛容性、飛距離がずいぶん違う!
実際に4つのモデルを打ち比べてみると、各モデルに個性があって、意外と大きな差が感じられました。

「X フォージド」は、端的に言うと典型的なアスリート向けフォージドアイアンです。ヘッドが小ぶりでシャープ感があり、4モデルのなかで最も打感がやわらかく、操作性に優れています。ハーフキャビティーによる寛容性はあるものの、打ちこなすのが難しいと感じる人も多そうなモデルです。
新登場した「X フォージド MAX」は、「X フォージド」よりもトップブレードが厚く、構えた時点で安心感が得られるモデルです。スイング中のヘッド挙動にも安定感があって、圧倒的に「X フォージド」よりもボールが曲がりづらい! 操作性は残してあるものの、感覚的には「X フォージド」の半分も曲がりません。打感は「X フォージド」に近いものになっていて、フィーリング面でも優れています。あえてひとつ難点を挙げるとすれば、“振り感”が「X フォージド」よりも重いところ。これはヘッドの安定性とトレードオフになるものなので仕方がないのですが、筆者は少し気になってしまいました。そのように感じない人も多いと思いますが。
飛び系の軟鉄鍛造として人気がある「X フォージド スター」は、「X フォージド MAX」とは逆に“振り感”が軽いです。スピーディーにクラブを振り抜ける感覚があり、フォージドらしい打感が得られるうえに、ストロングロフトのおかげで飛距離も出しやすい。ただし、ロフトのせいで弾道は低めになります。使い手によっては5番や6番は使わずにウッド型ユーティリティに替えたほうが、ゴルフがやさしくなるかもしれません。
深いポケキャビ構造が特徴の「X フォージド MAX スター」は、とにかくヘッドが大きく、最も「当たってくれそう」に感じられるモデルです。フェース部が薄いので打感には弾きがあって、いわゆるフォージドらしいソフトな打感を期待すると、はっきり言って裏切られます。ただし、4モデルのなかで弾道安定性はピカイチです。さらに良いのは、大型ヘッドのわりに球を右に逃すことなく、ターゲットに対してボールを真っすぐに打ち出しやすいところです。スピンも適度に入ってくれるので、アイアンらしい高弾道が打てるのも長所です。
では「X フォージド」シリーズから、どのモデルを選べばいい?
4つのモデルに共通しているのは、どのアイアンもオフセットが控えめなところ。ほぼストレートネックなので、構えたときに引っ掛けそうな印象を受けませんし、すっきりした印象をゴルファーに与えてくれます。加えて「X フォージド MAX スター」以外の3モデルであれば、ワンピースの軟鉄鍛造らしい心地よい打感も存分に味わえます。

飛距離に関しては、設定ロフトどおりになります。7番でどれぐらい飛ばしたいかは個々のゴルファーによるので、それがモデル選択の一つの要素になるでしょう。とにかく飛ばしたいなら、既存の「X フォージド スター」が最有力候補です。
操作性を重視するアスリートゴルファーならば、「X フォージド」が鉄板です。それよりもう少し寛容性が必要であれば、新製品の「X フォージド MAX」がイチオシ。少し弾く打感が好みで、やさしさ全開がいいなら「X フォージド MAX スター」を選ぶといいでしょう。
試打・文/鶴原弘高
つるはら・ひろたか/1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフギア関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』(https://www.youtube.com/@A1_GC) Instagram:@tsuruhara_hirotaka
【取材協力】フライトスコープジャパン

今回の取材はフライトスコープジャパン本社内のパフォーマンススタジオをお借りし、「FlightScope MEVO Range」と「Pro V1 RCT」ボールを用いて計測を行いました。
公式サイトhttps://flightscope.co.jp/
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