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一番人気「T250」を選べば本当に間違いない? 売れ行き好調タイトリスト新「Tシリーズ」アイアンを“10年ユーザー”が試打比較
8月22日に新発売されたタイトリスト「Tシリーズ」アイアンが、好調な売れ行きを記録しています。同シリーズには「T100」「T150」「T250」「T350」の計4モデルが展開されていて、なかでも一番の人気モデルは「T250」だそうです。そもそも「T250」はどんな人向けのモデル? ゴルフライターの鶴原弘高が4モデルをすべて試打して、各モデルの特性や推奨ゴルファーを探りました。
タイトリストにしかできない特許技術に大きなアドバンテージ
筆者は10年来ずっとタイトリストのアイアンをメインに使用しています。これまでは2023年モデルの「T100」を使っていて、「Tシリーズ」が登場するさらに前には「AP2」というモデルを気に入って使っていました。筆者が使い続けてきた大きな理由は、アスリートライクで構えやすいヘッドサイズと形状のわりに、ミスヒットに強くて弾道安定性に優れているからです。

最新シリーズとなる25年モデルは「T100」「T150」「T250」「T350」の4モデルが展開されていて、それらすべてのモデルのヘッドには2つのタングステンウエートが内蔵されています。これがヘッドの慣性モーメントを向上するとともに、モデルや番手ごとの適切な重心位置設計を可能にしています。ちなみに、トゥ側とヒール側の2カ所にタングステンをインサートするのはタイトリスト独自の特許技術となっていて、他社は同構造のアイアンを作ることができません。実は、ここにタイトリスト「Tシリーズ」の大きなアドバンテージがあります。
さらに「T250」と「T350」の2モデルには、これまたタイトリスト独自の特許技術である「マックス インパクト テクノロジー」が採用されています。簡単に説明すると、フェースの裏側からフェース中央を押さえることで、フェース全面でのボール反発性能を高めながら均一化する技術です。つまり、ミスヒットに強い許容性を持たせてあるのが「T250」と「T350」です。

今回はインドアでの試打だったので検証はできませんでしたが、最新の「Tシリーズ」ではスコアラインを新設計したことで、ショート番手でのラフやウェットな状態でのスピン性能が向上しています。どのモデルのどの番手でも、さらにどんなライからでも、グリーンに止まる弾道を打たせようというのが、タイトリスト「Tシリーズ」に共通している設計思想になっています。
タイトリストの特許技術が昇華された最新「T100」
25年モデルの「T100」は、23年の前作よりもグレイッシュでマットなクロム仕上げになっていて、より太陽光の反射を抑える仕様になりました。ヘッドサイズとシェイプは従来から大きく変わっていませんが、前作を使用してきた筆者から見ると、ほんの少しトゥ側が逃げているように感じます。ソール形状も少しだけ変更されていて、トゥ側の幅が少し狭くなり、よりシャープ感が増しています。
スペックにおいて注目すべきは、最新の「T100」は前作よりも1度ストロングロフトになり、7番で33度の設定になっているところ。前作よりもキャリーで数ヤードの飛距離アップが望めます。
打ってみると、打感が前作よりもさらにソフトになっていることに気付きます。事前に知らされていなければ、複合素材で作られたアイアンとは気付かないでしょう。さらに言及するならば、「T100」のフェース素材は軟鉄鍛造ではありませんが、すこぶるフィーリングは良いです。これはタイトリストがアスリートにフィーリング面で満足してもらえるような“フォージド・マルチマテリアル構造”のアイアンを「AP2」の時代から長年にわたって作り続けてきた成果ともいえます。
弾道の特性として、スピン量は多めです。アイアンらしい吹け上がりのある高弾道を打ちやすく、ヘッドの操作性にも優れています。それでいてスイング中にヘッドが機敏に動きすぎることなく、前作と同様に操作性と安定性のバランスがとてもいい。フェース下めに当たるミスショットの寛容性が高いのも「T100」の長所です。
「T100」よりも少しラクに打ちやすい「T150」
「T150」は、「T100」よりもヘッドサイズが1ミリ大きく、トップブレードも少し厚めに設計されています。「T100」と比べると、構えたときの見た目に少し安心感がありますが、オフセットは「T100」と同じに揃えられています。もし「T150」をモデル単体で見たならば、誰もがストレートネックのアスリート向けアイアンだと言うはずです。とはいえ、ソールに目を転じると、ソール幅は「T100」よりも広く、ヘッドの重心位置が深めに設計されていることが分かるはずです。
7番のロフト角は32度となっていて、「T100」よりも1度だけストロングロフト。さらに「T150」は「マッスル チャネル」という構造を取り入れていて、フェース肉厚が「T100」よりも薄く、ボール初速を向上させる設計になっているのも特徴です。
打ってみると、ほんの少しだけフェースの弾きを感じますが、十分にソフトなフィーリング。筆者が打つと、ロフト角が32度のわりに打ち出し角が高く、「T100」と比べるとスピン量は少なめになりましたが、弾道の最高到達点は「T100」とほとんど差がありませんでした。「T150」を使っても、グリーンに止まる球を打ちやすいです。
ヘッドの操作性は、「T100」には劣ります。いい意味でいうと、スイング中のヘッド挙動を安定させやすく、同じ球をリピータブルに打ちやすい。悪くいうと、ヘッド挙動が鈍感で、振り抜きの良さでは「T100」にかないません。
デザインのいい中空構造で高弾道が打てる「T250」
ヘッド構造が刷新されて、完全な中空構造になったのが「T250」です。すっきりしたバックフェースのデザインも人気の理由なのでしょう。このヘッド内部には2つのタングステンに加えて「マックス インパクト テクノロジー」が内蔵されています。
ヘッドサイズは「T150」よりも若干大きいですが、オフセットは「T100」や「T150」と同じ。この「T250」もアスリートが構えやすく感じられるように作られています。7番のロフト角は30.5度の設定です。
打ってみると、「T150」よりもさらにフェースの弾きを感じますが、反響が抑えられているのでフィーリングは上々。特徴的なのは、弾道直進性が「T150」よりも高く、比較的オートマチックに打ちやすいところ。球筋を操作できないわけではありませんが、どちらかいうと、まっすぐに狙って打っていきたい人向けのモデルです。
「T250」もロフト角に対しての打ち出し角が高く、スピンが適度に入ります。「Tシリーズ」の他モデルと同様、高弾道でグリーンに止まる球を打ちやすくなっています。
安定感とオートマチックさが魅力の「T350」
「T250」と同じ中空構造を採用しているのが「T350」です。採用されているテクノロジーも「T250」と同じですが、ヘッドサイズは4モデルのなかでひときわ大きく、ソール幅もかなりワイドになっています。さらにこの「T350」だけは、しっかりとオフセットが付けられているのも特徴です。
ヘッドのブレード長さがあるぶん、ワッグルしたときからヘッドの重さが感じられ、スイング中にもヘッドがまったりと動きます。無駄なフェースの開閉をさせないモデルなので安定感はピカイチ。ただし、ゴルファーによってはヘッドの重さを感じすぎて、振り抜きづらいという人も出てきそうなモデルです。そういったフィーリング面でのネガティブさはありますが、自分のミスを最小限にしてほしい人には助けになってくれるしょう。
「T350」の7番のロフト角は29度ですが、やはりロフトの対しての打ち出し角は高く、ストロングロフトでも高弾道を打ちやすいのが特徴的です。
今回の試打では「T350」に標準装着されている軽量カーボンシャフトで試打しましたが、上記のヘッド特性を踏まえても、やはり軽量シャフトとの相性が良さそうに感じました。また、「T350」も薄肉フェースで弾きがある打感ですが、カーボンシャフトだと振動が抑えられてソフトに感じられるメリットもあります。
どのモデルがどんなゴルファーに最適?
そもそも「T100」は小ぶりのヘッドで、基本的にはアスリート志向のあるゴルファー向けのモデルです。単一素材の軟鉄鍛造ハーフキャビティーでも難なく使えるけれど、もう少し寛容性がほしい、高い球を打ちたいという人にオススメします。

ヘッドの見た目と性能において、「T100」を少しだけやさしくして、飛距離性能もアップしているのが「T150」です。「T100」だとうまく打てなさそうに感じてしまう人には「T150」がいいでしょう。
「T250」は、アスリートライクなヘッドの見た目の良さを求めながら、できるだけ直線的に打っていきたい人にぴったりのモデル。ミスヒット時の許容性も「T150」と比べると格段に「T250」のほうが高く、高弾道を打ちやすいのも魅力です。
可能な限り、まっすぐやさしく飛ばしやすいアイアンが欲しい人には「T350」がいいでしょう。オフセットが付いていないと球を右へ飛ばしてしまう人、軽量シャフトを使いたい人にも「T350」をオススメします。
試打・文/鶴原弘高
つるはら・ひろたか/1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフギア関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』(https://www.youtube.com/@A1_GC) Instagram:@tsuruhara_hirotaka
【取材協力】フライトスコープジャパン

今回の取材はフライトスコープジャパン本社内のパフォーマンススタジオをお借りし、「FlightScope MEVO Range」と「Pro V1 RCT」ボールを用いて計測を行いました。
公式サイトhttps://flightscope.co.jp/
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