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- 「先調子=つかまる」は本当か? シャフトの“調子”に潜む誤解と失敗しない選び方
シャフトの「先・中・元調子」はしなり位置を示すが、実際は弾道イメージで表記されるケースもあり、必ずしも一致しない。長さやスイングによっても感じ方は変わるため、カタログだけで判断せず試打で選ぶことが重要だ。
「先・中・元調子」は本当にその通り? カタログ表記の落とし穴
近年、ヘッドよりも注目されているのがシャフトです。シャフトはスイング中のタイミングの取りやすさに影響し、プレーヤーのポテンシャルをいかに効率よくヘッドに伝えられるかに大きく関わります。カタログを見ると「調子」や「キックポイント」といった表記がありますが、その意味を正しく理解していないゴルファーも少なくありません。本稿ではシャフトの調子について解説します。(文/クラブフィッター・石井建嗣)

まず「調子」とは、基本的にシャフトの中で最も軟らかく、しなる部分を指します。先調子はヘッドに近い部分が軟らかく、中調子は中央付近、元調子はグリップ側が軟らかい設計です。一般的に、先調子はインパクト直前に先端が走るためボールがつかまりやすく、元調子は切り返しでタメが作りやすく、ヘッドが遅れてくるため引っかけにくいとされています。ただし、単純に「スライサーは先調子、フッカーは元調子」と当てはめられるほど単純ではありません。調子はシャフト選びの中でも特に難しい要素といえます。
さらに、カタログ表記が必ずしも実際のしなり位置を示しているとは限りません。メーカーやモデルによっては、手元がそれほど軟らかくなくても「引っかけにくい」特性を持つシャフトを元調子と表記する場合があります。つまり、弾道イメージを基準に調子が定義されているケースもあるのです。また、手元と先端の両方が軟らかい「ダブルキック」系のシャフトは、中間が最も硬いにもかかわらず、中調子とされることもあります。
加えて、同じシャフトでも長さによってしなりの感じ方は変化します。特に元調子の場合、手元側の特性が強く出るため、46インチの長尺ドライバーと43インチ前後のミニドライバーでは印象が大きく異なることがあります。したがって、調子の表記はあくまで目安であり、カタログ情報だけで判断するのではなく、実際に試打して確認することが重要です。
タイミングと弾道を左右する 自分に合う調子の見つけ方
シャフトの調子はスイング中のタイミングの取りやすさに直結します。自分に合った調子であればインパクト時のフェース向きが安定しやすくなりますが、合わない場合はフェースが暴れ、ミスショットの確率が高まります。また、調子はスイング軌道にも影響を与える可能性があります。例えば、極端なインサイドアウトのプレーヤーが元調子に変えることで動きが抑えられたり、アウトサイドインのプレーヤーが先調子にすることでタイミングが取りやすくなるケースもあります。
近年の研究では、アーリーリリースのゴルファーは手元が軟らかめのシャフト(必ずしも元調子とは限らない)が合う傾向があるとされています。また、スイング軌道がニュートラルに近いプレーヤーには中調子が適している場合が多く、スイング矯正中のゴルファーにも中調子は特性が弾道に反映されやすいため有効とされています。
シャフトは手元とヘッドをつなぐ重要なパーツです。適切なものを選べば、スイング中のヘッド位置を把握しやすくなり、ポテンシャルを効率よく発揮できます。結論として、調子選びは試打が最も重要です。カタログ表記は参考程度にとどめ、自分が振りやすく、タイミングを取りやすいと感じるものを選びましょう。判断が難しい場合は、クラブフィッターなど専門家の助言を受けるのが有効です。
【解説】石井 建嗣(いしい・たけし)
香川県丸亀市で「ゴルフショップイシイ」を営むクラブフィッター。フィッター界の第一人者である浅谷理氏に師事し、クラブ&パターフィッター、TPIインストラクター、ゴルフラボ公認エンジニアの資格を持つ。ゴルフはHDCP「9.9」の腕前だが、自身のプレーより他人のクラブを“診る”ことに喜びを感じる職人肌。出演するYouTubeチャンネル「ズバババGOLF」では軽快なトークで人気を集める。
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