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- 「ゴルフ宅急便」パンパンに詰めるのはマナー違反? 入れちゃいけないものは? 他社のカバーも可?
ゴルフ場への行き帰りは電車利用が多いという人やゴルフ旅行を好む人にとって、なくてはならないのがキャディーバッグの宅配。今更聞けない素朴な疑問を「ゴルフ宅急便」のヤマト運輸にぶつけてみました。
30キロまでOKだが詰め込み過ぎはクラブやバッグ破損の元
ゴルフ場への行き帰りは電車利用が多いという人やゴルフ旅行を好む人にとって、なくてはならないのがキャディーバッグの宅配。
せっかく運んでもらうなら、自分の手荷物を少しでも減らすため、キャディーバッグにいろいろ入れたくなりますよね。でも、クラブやシューズ以外の衣類などをパンパンに詰め込むのはいかがなものでしょうか?
「クラブ、ウエア、シューズ、着替えなどは、キャディーバッグの中に入れていただいても大丈夫です。ただ、荷物の破損や紛失を防ぐために、詰め過ぎないこと、フードや背袋のファスナーを閉めること、キャディーバッグにカバーをかけていただくことは必ずお願いしています」と話すのは、宅配業界の最大手、「ゴルフ宅急便」でおなじみのヤマト運輸・営業開発部の銭さんです。
猛暑を避け、遅い夏休みや9月の連休にゴルフ旅行を計画している方が直前に慌てることのないよう、ゴルフ宅急便を使うときのマナーや上手に使うコツを銭さんに聞いてみました。
「荷物の中身について、通常の宅急便と比べ、ゴルフ宅急便に限った制限は基本的にありません。ただ、沖縄や北海道など飛行機を使って荷物を輸送するエリアに送る場合、航空法の規制により航空搭載ができないものをキャディーバッグに入れることはできません。また、ゴルフ宅急便の重量制限は30キロですが、キャディーバッグに荷物を目一杯詰め込むと、輸送中にファスナーが破損したり、中身の破損や紛失等につながったりする可能性がありますので、ご注意ください」
30キロとなると、男性でも持ち上げるのに苦労する重さだといいます。1~2泊の旅行なら少々荷物を入れてもさすがに超えることはなさそうですが、ファスナーがはちきれそうなほどものを詰めるのは控えたほうがよさそうです。
また、ラウンド中クラブを3~4本入れて持ち歩くためのサブバッグにも気をつけましょう。入れ子タイプのサブバッグは本体の中に入れて1つのゴルフ宅急便として荷受けしてくれますが、フックを本体にかけて使うタイプのサブバッグは別々に梱包して2つの宅急便として扱う可能性があります。
キャディーバッグに入れがちで飛行機に乗せられないトップ3
もう一つ気になったのは「飛行機に搭載ができないもの」。ゴルファーがキャディーバッグに入れがちな航空搭載不可物ベスト3は「虫よけスプレー」「レーザー距離計」「ライター」といわれます。
これには少し補足が必要でしょう。まず、虫よけスプレーについては、スプレーの種類に関係なくスプレー缶自体が規制されています。夏のラウンドに使う人が多い制汗スプレー、日焼け止めスプレー、冷却スプレーなども対象です。
レーザー距離計の場合、距離計そのものは問題ないのですが、内蔵されているリチウム電池が発火の恐れのある搭載不可物に指定されています。距離計は電池を内蔵したまま自分の手荷物として飛行機に持ち込むか、距離計本体だけキャディーバッグの中に入れて送るか(その場合、電池は外して機内持ち込み手荷物とします)、どちらかを選択しなければなりません。
もしスプレー缶やリチウム電池、ライターの入ったキャディーバッグをゴルフ宅急便として預けてしまうと「陸送か、行き先によっては船便に変更になります。その場合、プレー日直前の発送ですと、ラウンド日に間に合わなくなる可能性がありますので、日数に余裕を持って送るようにしていただきたいです」と銭さん。
せっかくのゴルフ旅行にマイクラブが届かなかったら残念です。飛行機で旅行をする方は、キャディーバッグの中に航空搭載不可物が入っていないかしっかりチェックしておきましょう。
ちなみに、通常のゴルフ宅急便は、送り先が本州ならプレー日の2日前まで、沖縄本島、九州、北海道だと遅くともプレー日の3日前までに発送しないと届きません。コンビニなどから送る場合、当日の発送締め切り時刻を過ぎるとさらに「プラス1日」が必要になるほか、一部のコンビニでは3辺の合計サイズが180センチ以上の荷物は送れないため、注意が必要です。
クロネコのマークじゃなく他社のカバーで送ってもいいの?
ところで、キャディーバッグにかけるカバーが見当たらず、新しいものを買ったり、家の中を探してやっと出てきたのが他社のものだったりした経験はありませんか? カバーがないと送れないのでしょうか?
「ゴルフ宅急便は一般の荷物と一緒にトラックに載せて輸送しますので、汚れ、破け、破損などが起きる可能性はゼロではありません。そのため、すべての荷物をキャディーバッグ本体の中に入れ、フード部分や背袋のファスナーをしっかり閉め、その上でカバーをかぶせて保護していただくことが必要です。カバーは他社のものでも構いません。スタンド式のキャディーバッグも、カバーを被せていただければスタンド部分にエアキャップを巻かなくても送ることができます」
おなじみクロネコマークのついた半透明のビニールタイプ「簡易ゴルフカバー」は、キャディーバッグのサイズに応じてM、L、LLサイズがあり、価格は470円から630円(税込)。さらに、丈夫なポリエステル製のカバーと、小物を入れて持ち歩けるトートバッグがセットになった「ゴルフトラベルカバー」が5070円(税込)で2019年から販売されています。赤、青、緑、黒、ピンクの5色があり、ネコの肉球マークがアクセント。キャディーバッグを汚れや紛失から守るためだけでなく、デザインにもこだわりたいゴルファーに好評だといいます。
また必須ではないものの、できればアイアンカバーを使うのがオススメ。ウッドのシャフトにアイアンのヘッドが当たると傷や破損の恐れがあるからです。
こだわりのゴルファーは、スポーツタオルをクラブのシャフトに巻いたりして保護すると思いますが、ヤマト運輸では、アイアンカバーがない場合は、利用客に確認のうえ無償のビニール製カバーを被せているそうです。
最近は、送り状を手書きしなくてもスマホで簡単に宅急便を送れるようになりました。往復宅急便を利用すると200円引き、デジタル伝票で発送すると60円引き、クロネコメンバーズ会員になって営業所へ荷物を持ち込むとさらに150円引き。合計で定額運賃より410円もおトクになります。
ゴルフ宅急便が始まって38年。時代に合わせてどんどん便利なシステムに進化する一方、ヤマト運輸のゴルファー目線に立ったきめ細やかな配慮は変わらないのがうれしいですね。
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