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- 練習場では「マットの向き通りに構えない方が良い」って本当!? ラウンドでの方向性を上げる「目標線」の作り方
アドレスをするとき、ショットの目標を見て構える人も多いと思いますが、実はこれ、絶対にやってはいけないことなのだといいます。
目標線を常に設定することでミスが出た後の修正が容易に
構える時に皆さんはどんなことに注意していますか? JLPGAティーチングプロの岡本恵氏によれば、ショットの目標を見て構えるアマチュアが非常に多いそうです。実はこれ、絶対にやってはいけないことなのです。一方で全てのショットでやらなくてはならないことが「目標線」を設定すること。この目標線がなぜ必要なのか、その設定方法を岡本プロが解説します。
※ ※ ※
目標線を設定することは非常に重要です。目標線はスイングの安定性や正確性を向上させ、ミスを減らすためのガイドとなります。
「目標線」とは、ボールの後方に立ってボールと目標を結んだ線のことです。ショットの際に必要になるのは、ボールの前後の目標線だけであり、通常は葉っぱなどの目印を見つけて目標線を設定します。目標に向けて正確な構えをするために、ボールの前後の数十ヤードの範囲で目標線を作りますが、一方で遠くの目標を見て構えると正確な構えができにくくなります。
ボールの後ろに立ち、ボールと目標を結んで目標線の目印を見つけたら、もう目標は見ずにボール前後の目標線だけを見るようにしてください。目標線があることで、ミスが起こった時にフェースの向きや振り抜く方向などを調整しやすくなります。一方で目標線を設定しないと、ミスが出ても何が悪いのか分からず、自分で修正できなくなります。
プロゴルファーの多くは、ラウンド中の全てのショットで目標線を意識し、クラブフェースの向きが正しいか、ヒザ、腰、肩のラインがスクエアに構えられているかなどをチェックしながら1打1打のショットを打っています。常に目標線を意識することで、ミスが出た際にその理由が特定しやすくなり、ラウンド中に修正ができるのです。
目標線を設定することは慣れないと簡単ではありません。アマチュアの方は目標線を設定したつもりでも、右を向いてしまうことが多いです。最初は構えた際に両ツマ先にクラブを置いたり、同伴競技者に後方から確認してもらうなどして、自分がイメージしていた目標線が正しいかどうかをチェックするようにしましょう。
練習場でも目標線を意識することが大切
目標線を意識しないと、練習場でできることがコース上でうまくできなくなることがあります。練習場ではマットなどが目標線の代わりになっていますが、コースに出てその目標線がなくなると、スタンスの方向などがずれてしまうことがあります。正しい目標線を意識することで、フェースの向きやスイングの方向を正確に調整し、方向のコントロールが可能になります。
そのため日頃の練習場から目標線を意識した練習を取り組むことが重要です。毎回コースでラウンドしている時のように目標線を設定し、スタンスの向きなどを確認してショット練習をすることが大切です。クラブ、スティック、マットなどでできるラインを利用して目標線を作ることができます。また、あえてマットでできる目標線とは違う目標線を作って練習することも有効です。これにより、正しいアドレスやショットの方向性を確認し、練習効果を高めることができます。
目標線を自分で設定することは、ゴルフのスイングを安定させ、ミスを減らすために非常に重要です。正しい目標線を設定することで、アドレスの姿勢やスイングの方向性を統一し、より安定したプレーが可能となります。練習場でもコースでも目標線を意識して練習することで、スコアの向上につながるでしょう。
【解説】岡本恵
JLPGAティーチングプロ。ステップ・アップ・ツアー、アジアンツアーに参戦後、2009年よりティーチングプロとしてゴルフ練習場にて一般ゴルファーを指導。約15年の間に指導したアマチュアゴルファーは1000人以上。マナーやエチケットを守りつつも、楽しくゴルフしていただくのがモットー。現在は名古屋市の竜泉寺ゴルフ場にて指導を行なっている。
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