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- 右手は“小指側の3本でしっかり握る”じゃ飛びません! 「ここぞの飛ばし」で実践して欲しいアドレス時のひと工夫とは?
「1ヤードでも遠くに飛ばしたい!」という気持ちは全ゴルファーの共通の願いといっていいでしょう。飛距離アップのためには何を意識してスイングすればいいのでしょうか? 効果的な練習法は? 男子ツアープロの尾崎慶輔に“飛ばし”のコツを聞きました。今回のテーマは「アドレスでひと工夫して飛距離を伸ばす」です。
右手は親指と人差し指でグリップをギュッとつまむ
「小指、薬指、中指の3本でクラブをしっかり握る」というのがグリップのセオリーといわれています。左手はこの握り方で問題ありません。
![左手は小指側の3本の指でしっかり握り、右手は親指と人差し指でグリップをつまむように握る。このひと工夫だけでヘッドの動きが安定してインパクトの正確性がアップする](/wp-content/uploads/2024/12/0711_OZAKI_00644-2.jpg)
しかし僕は、右手も同じように握るとスイング中にヘッドの動きをコントロールできなくなり、ミート率が落ちてしまうと考えています。飛ばしたい時は右手の小指、薬指、中指の3本の力を緩め、親指と人差し指でギュッとグリップを潰すように握ってみてください。
ホースで水をまく時、ホースの先を親指と人差し指でギュッとつまんで水の勢いを強くすることがありますよね。右手はあの時の指の使い方と同じです。
この力加減でグリップすると、スイングスピードが上がりヘッドがグラつかず、正確にインパクトしやすくなります。
また、飛ばしたい時はいつもよりスタンスを広めにするのも一つの方法です。左足の位置は変えずに、右足を靴1足ぶん広げて構えましょう。スイングはいつもと同じように体を動かせばOKです。
するとスイングアークが大きくなってインパクトゾーンが長くなり、力強くボールをヒットすることができます。また、スイングアークが大きくなるため、ヘッドスピードアップも期待できます。
高い球を打ちたい時はボールを左に置いてハイティーで構える
飛ばしたい時のアドレスのコツは他にもあります。それはいつもより高めにティーアップすること。アッパー軌道でインパクトすれば、打ち出しが上がって高弾道になり、より遠くに飛ばしやすくなります。
![いつもよりティーを高くしてボールを左寄りにセット。スイング軸が自然に傾き、アッパー軌道でボールをとらえやすくなる](/wp-content/uploads/2024/12/0711_OZAKI_00813-2-2-2.jpg)
この時のポイントはボール位置です。普段のボール位置よりも半個から1個ぶん、ボールを左寄りにセットしてください。ティーを高くしたぶん、ボールを左に置くイメージです。
このアドレスをすると軸が自然に少し右に倒れるため、アッパー軌道で振りやすくなるわけです。注意点はスイングをいじらないこと。スイング中に「アッパー軌道で振ろう」と意識すると、ダウンスイングで右肩が下がってあおり打ちになるので気をつけてください。
体が硬くて回りづらいという人は、両足のツマ先を開いて構えるだけでも飛距離アップの効果があります。スイング中に体を回しやすくなり、回転スピードがアップするのです。特に前述したワイドスタンスで飛距離アップを狙う時は、ツマ先を開いて構えるとスムーズにスイングしやすくなりますよ。
取材協力:平川カントリークラブ(千葉県)
【指導】尾崎慶輔(おざき・けいすけ)
![尾崎慶輔(おざき・けいすけ)](/wp-content/uploads/2024/08/0711_OZAKI_01843-2.jpg)
1991年生まれ、徳島県出身。明徳義塾高時代に「高知アマ」を制覇するなど活躍し、東北福祉大4年時の12年にプロ宣言。2020-21年はABEMAツアーにフル参戦し、21年のツアー外競技『JOYXオープン』でプロ初勝利を挙げた。22年はレギュラーツアーで史上2人目の2週連続ホールインワンを達成。24年はABEMAツアーを主戦場として第2戦『I Golf Shaper Challenge in筑紫が丘』で2位タイ。平川カントリークラブ所属。
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