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「ボール半分見える高さ」はもう古い!? 最新ドライバーの“正解ティーアップ”とは?

2026.03.04 ピーコックブルー
ティーショット ドライバー

ティーアップはボールの上半分が出ているくらいがベストと指導された経験がある人もいるかもしれませんが、最近では「上の3分の1が出ていればOK」という意見も増えてきています。なぜなのでしょうか。

今のドライバーは“工夫しなくても飛ぶ”ようになっている

 ベテランゴルファーの中には「ドライバーでティーアップする時は、ボールの上半分が出ているくらいがベスト」とレッスンプロや先輩ゴルファーから指導された経験がある人もいるかもしれません。

 しかし、最新のドライバーに関しては「ボールの上3分の1が出ていれば十分」とレッスンプロ兼クラフトマンの関浩太郎氏は話します。なぜティーアップ高さの基準が変わってきたのでしょうか。

「現在販売されている全てのモデルに当てはまることではありませんが、昔に比べるとティーアップを低めに設定しておいた方が良いドライバーは増えています。その背景には、ドライバーヘッドの大型化による重心位置の変化が大きく関わっています」

「最近のドライバーはヘッドの体積が規定ギリギリの460ccで作られているものが多くなっていますが、それらの特徴として『重心深度は深く、重心高は低い』という点が挙げられます」

「ティーアップが低いとダフりそう」という人も多いかもしれませんが… 写真:PIXTA
「ティーアップが低いとダフりそう」という人も多いかもしれませんが… 写真:PIXTA

「重心深度はヘッドの重心がフェース面からどれだけ後方に離れているかを示すものであり、重心高は重心とフェース面を垂直に結んだ線と地面から垂直に伸ばした線が交わる点のことで、深い重心深度と低い重心高が組み合わさると、打ち出し角が高い弾道になります」

 これにより「近年のドライバーは以前のようにアッパーブローでスイングしなくても、球も上がりスピン量も減らせるようになったので、ティーアップを高くする必要がなくなった」と関氏は言います。

「以前は『ボールの上半分がヘッドから見えるくらいが、適切なティーの高さ』と言われていましたが、そんなことをしなくてもクラブが勝手にボールを上げてくれるようになったのです」

 重心深度が深く、重心高が低いドライバーは打ち出し角の高さに加え、低スピンによってランを稼ぎやすくなっているのが一番の売りですが、以前の「重心深度が浅く高重心」でヘッドが小さめのドライバーと同じようにアッパーブローで振ると、スピンが減りすぎてドロップ(揚力不足で落ちる球)してしまうことも考えられます。

 野球のフォークボールのように途中で落下して伸びない弾道になるため、低スピンの最新ドライバーで飛距離を稼ぐにはアッパーブローのスイングを避ける必要があります。アッパーブローにならないようにするには、ティーを低めに刺すことが最も簡単な解決方法なのです。

少しでも飛距離を伸ばすためのティー高さの決め方は?

 ただ、概ね低めのティーアップがベターではあるものの、各々のヘッドスピードやスイングの傾向により、適正なスピン量は変わってきます。より飛距離を伸ばすための、自分にカスタマイズされたティーの高さはどうやって探していけばいいのでしょうか。

「自分にとってベストなティーの高さが分からなかったり、目分量で済ませてしまったりしている人も多いかもしれませんが、そのままだとヘッドスピードやボールにかかるスピン量と釣り合いが合わず、飛距離が十分に出せなくなる可能性があります」

「例えばヘッドスピードが42~43m/sなら、ボールのスピン量は毎分2000回転台の前半から半ば、ヘッドスピードが38~40m/sならスピン量は2000回転台の後半から3000回転程度かかっていないと、揚力が足らずボールがすぐにドロップしてしまうでしょう」

「そこで、弾道計測器を使って自分のスピン量を把握するとともに、普段の練習ではティーを細かく好みの高さに設定可能な練習場を選んでおくと、ミリ単位で正確なティーアップができるようになるはずです」

 練習場で飛距離が出やすい高さを見つけたら、手持ちのティーに印をつけるなどしてコースでも試してみましょう。ただし、マットの上と天然芝では多少の誤差も出るでしょうし、レンジボールとコースボールでは初速や打ち出し、スピン量も変わってくるので、あくまで目安として微調整していくといいでしょう。

「加えてドライバーは同じモデルの中にも9度から12度くらいまで様々なロフト角のものがあります。ロフト角はヘッドスピードによってベストな値が変わってくるため、アッパーでないスイングでティーを低くしても、自分にマッチしたロフト角のクラブを選んでいなければ、同様に飛距離を最大化できません。ヘッドスピードが42~43m/sなら打ち出しが13.5度前後、38~40m/sの場合は14度前後になるロフト角を選べば、先ほどのスピン量を実現することができます」

 現在は多くのドライバーがロフト角を1度以上は変えられるようになっているので、細かく調整しながらベストのポジションを探していくといいでしょう。

 最新のドライバーは、誰が打ってもボールがそれなりに飛ぶように作られているので、1打1打を難しく考える必要はありません。とはいえ、飛距離を最大化するためのティーアップ高さやスペック選びは、自分で根気強くベストアンサーを探す必要があると言えるかもしれません。

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