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- 6番も7番も飛距離が変わらない人はボールの位置を変えてみよう【練習しても上達しないビギナー向け】
せっかくアイアンを6番からピッチングウェッジまで入れているなら、番手ごとに飛距離を打ち分けたほうがスコアアップにつながります。高久あずさプロによれば、番手が変わっても飛距離があまり変わらない人はボールの位置に問題があると指摘します。
右手のグリップ圧が番手どおりの距離を打つポイント
最近はフェアウェイウッドやユーティリティーを使用する人が増えたこともあり、アイアンセットは6番からピッチングウェッジまでの5本セットが主流です。
ところで皆さんは、アイアンに対してどのような役割を求めていますか?

グリーンを狙うクラブなので、飛距離よりも方向性が重視されるのは当然ですが、それ以上に大切なのは番手に応じた距離を打つことです。
よく耳にするのが、6番で打っても7番で打っても距離があまり変わらないという悩みです。本来なら10~15ヤードの飛距離の差があって然るべきですが、5ヤード以下の違いしかなければ、何か原因があると考えましょう。
私が考える原因のひとつがグリップ圧です。左手はしっかり握っても構いませんが、右手まで強く握る必要はありません。
右手を強く握ってしまうと、クラブヘッドが鋭角に下りてくるので、本来のロフトでボールを打つことができないからです。しかも、アウトサイドから下りてくるため、スライスの原因にもなります。
「右手はやさしく握りましょう」といっても、人によってこの感覚はかなり変わります。自分では軽く握っているつもりでも、一般的にはかなり力が入っていることはよくあります。
そこでオススメなのが、歯磨き粉のチューブを利用することです。左手でクラブを普通に握ったら、右手を重ねますが、その際に右手人差し指とグリップの間に歯磨き粉のチューブを挟みます。
このとき、歯磨き粉がチューブから出てしまう人は強く握り過ぎています。歯磨き粉が出ない程度の強さで右手を握りましょう。
ショートアイアンとミドルアイアンではボール位置を変える
番手ごとに飛距離の差が出ない人に、もう一つ注意して欲しいのがボールの位置です。
おそらくアベレージゴルファーの多くは、ドライバーとフェアウェイウッド、アイアンでボールの位置を変えていると思います。

私もドライバーでは左足内側の延長線上、フェアウェイウッドはそれよりもボール1個ぶん内側にセットし、アイアンではさらに内側にボールを置いています。
ただし、アイアンのボール位置は1カ所ではありません。クラブが短くなるにつれて内側に入ります。
ところが、番手ごとで飛距離の差が出ない人は、どのアイアンでもボールをスタンスの中央にセットしています。
これは9番やピッチングウェッジといったショートアイアンでのボール位置です。もしも6、7、8番でも同じ位置で打つと、ダウンスイングでクラブヘッドが下りてくる角度が鋭角になりすぎて、本来のロフトでボールを打つことができません。
どのクラブでも同じようなロフトになるため、飛距離の差が出ないわけです。
6、7、8番のミドルアイアンでは、ショートアイアンよりもボール半個ぶん左にセットしましょう。微妙な違いですが、それだけで本来のロフトどおりにボールをヒットできる確率が上がりますし、番手ごとに飛距離の差も出てきます。

取材協力・エースゴルフクラブ千葉校
高久あずさ(たかく・あずさ)
1995年3月10日、福島県生まれ。
東北福祉大時代は関東女子学生に優勝し、同大学の団体戦優勝にも貢献する。当初はツアープロを目指したが、19年からレッスンの世界に身を置いている。TPIlevel1を取得。その人の悩みを解消し、ショットの正確性を身につけること、ショートゲームを上達させることに重点を置く。普段はやさしい笑顔を見せるが、レッスンとなると厳しい表情になる一面も。妹のみなみは21年の女子プロテストに合格している。
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