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- 「打点が全然安定しない!」 そんな時にやって欲しいスイング前の「足踏み」動作
スコアメークのカギを握るのはアイアンショット。セカンドショットやパー3ホールのティショットで、狙い通りの方向、飛距離を打つことができれば、安定するはず。そこで、レッスンプロの高橋友希子コーチに、アイアンショットのコツをレッスンしてもらった。今回のテーマは、「打点のブレを直す」。
母指球を中心に足裏が地面に密着したアドレスを作る
フェースのトゥ側やヒール側にボールが当たってしまい、球筋が安定しない。
アイアンショットにそんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。芯でボールをとらえられない大きな原因は、重心のバランスが悪いことです。アドレスやスイング中の重心位置が不安定だと、動きが不安定になって打点がブレてしまうのです。
![母指球を中心に、足裏全体を地面に密着させて構えるとバランス良くアドレスできる。その場でジャンプしてから構えるとスムーズ](/wp-content/uploads/2022/08/修正850-2.jpg)
では、正しい重心ポジションとはどこに重心が乗っている状態なのでしょうか。まず、アドレスでは、母指球を中心に足裏全体が地面と密着しているのが理想です。ゴルフスイングは、前傾姿勢を作り、体の前にあるボールを打ちますよね。
そのため、ツマ先側に重心をかけすぎてしまったり、反対にバランスをとろうとカカト側に重心を乗せすぎるケースがあります。
トップは右股関節、ダウン以降は左股関節の上に体重を乗せる
正しい重心ポジションでアドレスするには、ジャンプをしてから構えるのが効果的。ぴょんぴょんとその場で軽くジャンプすると、重心が自然に母指球辺りに乗り、足裏全体と地面がくっついている感覚をつかみやすくなるはずです。
![バックスイングは、右足重心をカカト側、左足重心をツマ先側に移動して右股関節に体重を乗せる。切り返し以降は左右の重心を逆に動かし、左股関節に体重を乗せる](/wp-content/uploads/2022/08/52A4823-2-2-2.jpg)
続いて、スイング中の重心位置について解説しましょう。適切なポジションに重心を乗せてアドレスしても、スイング中の重心移動がうまくできなければ、バランスが崩れて打点がブレてしまいます。
バックスイングでは、右足の重心がカカト方向に移動し、左足の重心がツマ先方向に移動するのが理想の形。この重心移動で始動すると、スムーズに体が右に回るはずです。
トップでは右足の重心がカカト、左足の重心がツマ先に乗っていればOK。右股関節に体重を乗せる意識を持つと、安定したトップが完成します。
足を前後にパタパタ動かしてから構えよう
切り返し以降は、カカトに乗った右足の重心をツマ先側に、ツマ先側に乗った左足の重心をカカト側に移動させていきます。
この重心移動ができれば、ダウンスイング以降で腰がスムーズに回転して、左股関節の上に体重が乗り、バランスよく体を動かすことができます。
![アドレス前に、左右の足の重心を交互に前後へ動かそう。スイング中の重心移動がスムーズにできるようになる](/wp-content/uploads/2022/08/52A4842-3-2-2.jpg)
打点がブレやすい人は、切り返しの時に左足の重心がカカト側に乗っているかチェックしてください。よくあるミスは、両足のツマ先側に重心が乗ってしまうケース。これでは体の回転が止まり、バランスが崩れてしまいます。
スイング中は、両足の重心ポジションを同じ方向に動かさず、交互に前後に動かす意識が必要です。
最後に、アドレス前のオススメの足踏みを紹介しましょう。右足ツマ先と左足カカトを同時に上げ、次に右足カカトと左足ツマ先を同時に上げます。
この足踏みを何度か繰り返すと、重心移動の感覚がつかみやすくなります。バランス良くスイングでき、芯でボールをとらえることができますよ。
取材協力・レインボーカントリー倶楽部(神奈川県)
【指導】高橋友希子(たかはし・ゆきこ)
1983年生まれ。小学生からゴルフを始め、ジュニア時代に『関東ジュニア』優勝や『世界ジュニア(11~12歳の部)』2位など、輝かしい成績を収める。高校はゴルフの名門・埼玉栄高校に入学し、『日神カップ』優勝などの成績。卒業後は一時、ゴルフから離れたが、26歳の時に再びゴルフの世界へ。現在は、東京、神奈川、千葉等で幅広いアマチュアゴルファーにレッスン活動を行っている。
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