基本のマナーだけど知らない人が増加中 他人のパッティングラインを踏まないための注意点 | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

基本のマナーだけど知らない人が増加中 他人のパッティングラインを踏まないための注意点

他のプレーヤーのパッティングラインを踏まないことは、ゴルフのプレー中の重要なマナーの一つ。しかし、経験豊富なゴルファーであっても、このルールをうっかり破ってしまうことはしばしばあるようです。パッティングラインを踏まないための具体的な対策について、JLPGA手ィ-チングプロの岡本恵氏が解説します。

同伴競技者がマークした位置をチェックしておこう

 ゴルフを始めたばかりの人が最初に教えられるマナーの一つが、グリーン上で他人のパッティングラインを踏まないということ。しかし、最近はこのマナーを守らないゴルファーが増えているようです。その原因とラインを踏まないための対策についてJLPGAティーチングプロの岡本恵氏が解説します。

ラインを踏む可能性があると思う時は「ここを踏んでも大丈夫ですか?」と同伴競技者に確認しよう
ラインを踏む可能性があると思う時は「ここを踏んでも大丈夫ですか?」と同伴競技者に確認しよう

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 グリーン上を歩くと、その部分の芝が押しつぶされる可能性があります。また、ソフトスパイクを採用しているとはいえ、ゴルフシューズでグリーンを傷つけてしまう可能性も否めません。これにより、パットの軌道やスピードが変わる可能性があります。

 グリーン上では、他のプレーヤーのパッティングライン上を歩かないようにすることが基本的なマナー。ラインを踏むことでボールの転がりに影響を与えることを避けるためです。また、ラインを踏まないことは、他のプレーヤーへの敬意を示す行為でもあります。

 ところがアマチュアゴルファーの中には、意図せずにラインを踏んでしまう方も多いのが現状です。その一因として、他のプレーヤーがマークした位置を把握していないことが挙げられます。グリーン上では、ボールをマークしてピックアップするため、マークの位置を常にチェックするように心掛けてください。そうすれば、他のプレーヤーのパッティングラインを理解しやすくなり、ラインを踏むことを避けられるでしょう。

短いパットを打つときや打った後は特に注意しよう

 パットの距離が短くなると、同伴競技者のパッティングラインを意図せずに踏んでしまう可能性が高まります。特にショートパットを行う際、またはパッティングを行った後も、自分が他のプレーヤーのパッティングラインを踏まないように、一層注意を払う必要があります。

 テレビでプロの試合を観ていると、「ここを踏んでも大丈夫?」と確認するシーンを見ることがありますね。プロゴルファーは特にこのマナーを厳守しているため、細心の注意を払ってプレーしています。これはプロゴルファーが自分のパッティングラインを踏まれることに敏感であることを示しています。常にシビアな状況で戦っているプロゴルファー、パッティングラインがわずかでも変わることがスコアに影響を及ぼし、結果として優勝や予選通過を分ける可能性があるのですから、当然といえば当然です。

 私はアマチュアだからプロのように気にしないという方もいるかもしれません。確かに、ラインを踏んだからといってそこまで大きくパットの軌道が変わるわけではありません。しかし、ラインを踏んでしまうということは、同伴者のプレーを見ていない、敬意を払わない、自己中心的な人物とみなされてしまう恐れもあります。

 アマチュアのプレーでも、「ここを踏んでも大丈夫ですか?」と確認するなど、お互いに声を掛け合うことが大切です。また、「ここはまたいで大丈夫ですか?」と尋ねることも忘れずに。

 ゴルフはプレーをした相手を褒め称えるなど、お互いを尊重するスポーツです。パッティングラインを踏まないというマナーも、お互いに敬意を払いながらプレーをするゴルフの素晴らしさの一部と考えていただきたいと思います。

【解説】岡本恵

ツアー参戦経験もあるJLPGAティーチングプロの岡本恵氏
ツアー参戦経験もあるJLPGAティーチングプロの岡本恵氏

JLPGAティーチングプロ。ステップ・アップ・ツアー、アジアンツアーに参戦後、2009年よりティーチングプロとしてゴルフ練習場にて一般ゴルファーを指導。約15年の間に指導したアマチュアゴルファーは1000人以上。マナーやエチケットを守りつつも、楽しくゴルフしていただくのがモットー。現在は名古屋市の竜泉寺ゴルフ場にて指導を行なっている。

【写真】同伴者が打つとき、立っていい場所、ダメな場所

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