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- 韓国企業による日本のゴルフ場買収が加速する!? 「円安による価格下落や安いプレーフィーに魅力」
韓国企業や個人投資家が日本のゴルフ場を買収する動きが加速している。コロナ禍も落ち着きを見せ、人の往来が活発化したことや円安の影響もあるということだが……。
日本のゴルフ場価格は韓国と比べて安い
今年、韓国の経済専門サイト「エコノミスト」がこんなタイトルの記事を掲載した。
「円安で開けた空の道。日本ゴルフ場の買収の熱気に沸く」。タイトルで内容は一目瞭然だが、記事の内容はこうだ。
「韓国内の一部中小企業と個人投資家の視線が日本のゴルフ場に注がれている。新型コロナウイルスによって閉ざされた空の道が再び開かれ、福岡など韓国から距離が遠くない場所を中心に投資家たちの動きが途切れることはないようだ」
「特に昨年から続く円安の影響で、日本のゴルフ場の価格競争が続いているのも投資価値を高めている」
記事内ではある中小企業の代表が、「年初に日本の管理会社を通して福岡を中心とするゴルフ場を調べてみた。買収を検討中」と語っており、別の投資関係者は「日本のゴルフ場買収のため1カ月、北海道を訪問して直接見てきた。日本のゴルフ場に対する韓国の利用者の需要が大きく、投資価値は依然として高いと判断した」と話している。
日本では新型コロナウイルスが「5類」となり、外国人観光客も増加。日韓の行き来がたやすくなったことで、ゴルフ場買収の交渉もやりすくなったのは間違いない。それに前述のように円安の影響も大きい。
記事内では韓国でゴルフ場のM&A担当者が、「日本のゴルフ場の場合、かなり価値が落ちていることもあり投資家の関心が高い。韓国のゴルフ場売買価格と比較して約20%低い水準で買収が可能」とも話している。
さらに「日本は韓国よりも2倍以上の人口だがゴルフ場は7~8倍も多く、韓国よりも低い価格でゴルフ場の値段が設定されている」と語る。
韓国ゴルフ場のプレーフィーは日本の2倍
韓国企業が日本のゴルフ場を買収するのは、これから多くの韓国人ゴルファーが日本でプレーを楽しむ見込みが高いと見ているからだ。韓国人ゴルファーから見た日本のゴルフ場の魅力はやはりプレーフィーの安さにある。
「高いお金を払って韓国内でゴルフを楽しんでいたコロナ禍の時とは違い、今は楽に日本への道が開けたことで選択肢が増えた。韓国のプレーフィーはコロナ禍が収束したあと平日61%、週末54%も上昇し、日本に比べて2倍の水準にもなっている」(韓国ゴルフ場関係者)
日本の2倍ものプレーフィーを支払うなら、いっそのこと旅行ついでに日本でゴルフをしたほうがお得感があるわけだ。
実際、最近になって韓国企業が買収した日本のゴルフ場もある。7月11日付の「エコノミスト」は「不動産開発企業の『サイカンホールディングス』が、佐賀県のゴルフ場2つを買収した。韓国に比べて安い価格だったこと、日本のゴルフ旅行の需要増加に合わせて攻撃的にゴルフ場を買っている」と報じている。
そのゴルフ場は佐賀県にある「天山カントリー倶楽部」と「WITHIN STYLE GOLF CLUB(ウィズインスタイルゴルフクラブ)」。韓国の「サイカンホールディングス」は2007年に「武雄・嬉野カントリークラブ」も買収し、これで3つのゴルフ場を運営することになった。
社長と支配人はもちろん韓国人だが、買収後は客層が大きく変わりつつあるという。
記事は「サイカンホールディングスが買収後、利用者は韓国人の比重が大きく増えた。これまでは50~60代の日本人ゴルファーの利用者が大半だったが、雰囲気が大きく変わった」と伝えている。
佐賀県は韓国から遠くなく、例えば仁川空港から1時間20分もあれば到着する。LCCのティーウェイ航空も「仁川-佐賀」の路線を9月8日から再開する予定で、さらに韓国ゴルファーが日本でゴルフを楽しむ姿が見られるだろう。
地方のゴルフ場に目をつけている韓国企業は今も多いと見られ、日本のゴルフ場を買収する動きは今後も加速しそうだ。
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