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- 1グリーンへの改造は減少傾向!? そもそもなぜ日本のゴルフ場にはグリーンが2つあるの?
コースデビューを果たして、様々なゴルフ場をラウンドすると「なぜ、グリーンの数がゴルフ場によって違うのだろう?」という疑問が湧きます。そこで、改めて「2グリーンのゴルフ場がある理由」について調べてみました。
コンディション維持のために異なる芝種のグリーンが必要だった
ゴルフ場に何度か足を運ぶようになると、各ホールにグリーンが1個ずつのコースと2個ずつのコースがあることに気づきます。グリーンが1個なのは分かりますが、2個ずつあるのはどういう理由なのでしようか。これは日本の気象条件が大きく関係しています。
日本にゴルフを伝えたのは、幕末から明治にかけて日本で活躍したイギリス出身の実業家アーサー・ヘスケス・グルームです。彼が1901年(明治34年)に六甲山(兵庫県)に4ホールを造り、仲間たちとゴルフを始めました。これが日本最古のゴルフ場・神戸ゴルフ倶楽部の前身です。そこから日本在住の外国人たちが各地にゴルフ場を造り始めました。

その様子を見て日本人も、自分たちがプレーできるゴルフ場を造ろうという機運が高まってきました。
当時はゴルフ場の造り方を知っている日本人などいませんでしたから、ゴルフ先進国であるイギリス人の有識者に助言を仰いでいました。彼らはグリーンの芝種に寒冷型西洋芝を採用することを推奨しました。代表的な芝種がベント芝です。
日本人はベント芝の育成に熱心に取り組み、ついに導入に成功しました。ところが致命的な弱点がありました。毎年夏になると、日本の高温多湿な夏の暑さに耐えられず、枯れてしまうのです。
ここから日本のゴルフ場は2極化していきます。春・秋・冬はベント芝のグリーンを使用し、夏は日本の暑さに耐えられる温暖型日本芝のグリーンを新設するか、もしくは1年を通じて温暖型日本芝のグリーンを使用するかです。代表的な芝種がコウライ芝です。
ただし、コウライ芝のグリーンにも弱点がありました。葉っぱが太いためボールの転がりが滑らかではないことです。多くのゴルフ場は頭を悩ませた末、ベントグリーンとコウライグリーンを両方造り、季節によって使い分けるという苦肉の策を講じたのです。
2グリーンのゴルフ場は世界的に見ると異質
2グリーンのゴルフ場は、日本人が日本国内でゴルフを楽しんでいるぶんにはよくできたシステムでした。夏場はベントグリーンを休ませることによって、1年を通じて快適なラウンドを満喫することができます。
ところが1957年(昭和32年)のカナダカップ(ワールドカップのゴルフ版のような大会)招致をきっかけにゴルフブームが起こり、世界中のゴルファーが日本に来るようになると、日本特有の2グリーンのゴルフ場に疑問の声を投げかけるようになりました。

ゴルフはターゲットスポーツですから、本来であればティーイングエリアからグリーンに近づくにつれてターゲットが小さくならなければなりません。しかし2グリーンだとグリーンを狙うショットの周辺に広いスペースが生じます。
使用グリーンは1つのみで、もう1つは目的外のグリーンなのですが、目的外のグリーンに外してもペナルティーが発生するわけではありませんから、ミスショットに対する許容度が高すぎるのではないかというのです。
この指摘はグローバルスタンダードを目指すゴルフ場にとっては耳の痛い話で、2グリーンを1グリーンに改造する動きが出てきました。
そのころにはベント芝の品種改良が進み、日本の夏の暑さにも耐えられるニューベントというジャンルの品種が次々と開発されました。これらの品種を採用し、1グリーン化に踏み切るゴルフ場が増えました。
しかしながら日本の夏の暑さは直近10年で一段と厳しさを増しています。品種改良した芝種でも夏を乗り切るのが難しくなっており、「やはり2グリーンのままのほうが安全なのではないか」と考えるゴルフ場が多数派になっています。
1グリーンのゴルフ場は夏場に芝生を刈らさないことが至上命題になっており、春先から準備を進めています。それでも想定外の暑さと想定外の雨量でコンディション維持に苦戦しているのが実情です。
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