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- 厳しい残暑で“虫さされ”の悩みも長引きそう…ゴルフ場に出没する虫からの被害を最小限にするケア方法
夏のゴルフで最も気を付けたいのが「虫さされ」です。被害を最小限に防ぐための効果的な対処法はあるのでしょうか。
虫さされから身を守るためには「長ズボン」「淡い色」「こまめな汗拭き」
青い空の下、緑が生い茂る夏のゴルフ場でプレーを楽しみたい人は多くいるはずです。しかし、夏ゴルフで最も悩ましいのは「虫さされ」による被害です。場合によっては患部が真っ赤に腫れたり、ひどいかゆみに襲われたりすることもあります。特にラフや林の中に入った際には、一層の注意が必要です。
ゴルフ場には、どのような虫が頻繁に出没するのでしょうか。よく見られるのが、蚊のような吸血性の虫です。同じ吸血性の虫でも、アブやブヨは皮膚をかみ切ってにじみ出た血を吸うので、蚊にはない痛みや炎症を生みます。
また、蝶や蛾の幼虫の一部には有毒な毛を持ついわゆる「毛虫」がいます。ゴルフ場にもよく出没し、皮膚の赤みやじんましんのようなブツブツとした発疹が現れます。「チャドクガ」に代表されるドクガ類と呼ばれる毛虫に刺されると、強いかゆみも伴うのが特徴です。
そして最も危険なのがハチで、有事の際には集団で襲いかかってきます。中でも、オオスズメバチは体長が4~5センチと非常に大型なだけでなく、地中に巣をつくる習性も持つため、近づいても気づかないことがあります。
「毒のカクテル」の異名を持つ強力な毒液が体内を回るとアナフィラキシーショックを起こし、最悪のケースでは死に至ります。
では、虫から身を守るためにはどのような対策を行えばよいのでしょうか。全国でゴルフ場を運営する東急リゾーツ&ステイ株式会社の広報担当者は、以下のように話します。
「半ズボンで来られるお客様もかなり見受けられますが、やはり長ズボンを履くことを推奨しています。上半身においても、半袖やノースリーブを着るのではなく、長袖を選んで肌をあまり露出させないほうがいいかもしれません。ホームページ上でも注意喚起を実施しています」
さらに虫は視覚の特性上、黒や赤などの濃い色を好む傾向にあるので、黄色や白など淡い色のゴルフウエアを着用すると、一層効果が期待できそうです。
屋外で長時間運動をしていると、体温が上昇して汗もどんどん分泌されます。虫は体温が高ければ高いほど、汗も多ければ多いほど、匂いにつられて引き寄せられやすくなるので、タオルやハンカチを肌身離さず持ち歩いてこまめに拭きましょう。
10月中旬までだった警戒期間が1~2カ月延びている
ほかにも服装に気をつける以外で、効果的な虫よけ対策はあるのでしょうか。
「携帯したほうがいいグッズとしては虫よけスプレーは必須です。スタート前には、肌の露出が見られる箇所には必ずかけてもらいたいです。ほかにも最近人気となっているのが『おにやんま君』ですね」
「おにやんま君」は、電気も薬品も使わずに虫よけの効果を発揮すると、近年しばしば話題になっている商品です。おにやんまは小さな虫を捕食するので、黄色と黒のストライプ模様の尾に反応して虫が近づかなくなる習性を利用しています。
本来はキャンプグッズとして販売されていますが、ゴルフ業界においても注目を集めている存在です。また、工事現場などで張られる「タイガーロープ」を短く切ったものでも代用ができるそうです。
なお、ゴルフ場側でもスズメバチの巣ができやすい場所を巡回して危険性が高いところの立ち入りを規制したり、毛虫が付くような木々に殺虫剤を吹き付けたりと、様々な対策が施されているようです。
ちなみに、夏に発生しやすいとされる虫は、10月中旬くらいまでは警戒しなければならないといわれています。ところが近年では、温暖化の影響が顕著に表れ始めており、動きが活発になるタイミングが早くなっただけでなく、反対に収まるタイミングも遅くなっているので、さらに1~2カ月は発生時期が伸びているのが現状です。
「虫対策グッズ」は、前もって自分で購入するのがおすすめです。中にはクラブハウスや売店で売られていたり、無料で貸し出しを行っていたりするゴルフ場もありますが、すべてとは限りません。忘れてしまった場合は同伴者から借りることも考えられますが、ゴルフ用品と同様に他人の持ち物をむやみに使うのも賢明ではないといえます。
夏のゴルフはとても気持ちが良いですが、知らず知らずの間に虫による危険も迫っています。身なりはもちろん、持ち物や刺された時にどのような症状が出るのかをしっかり理解し、安全性を最優先した準備を念頭に置いて、存分にラウンドを満喫できるようにしましょう。
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