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- スイングが汚い人はカートの座り姿勢も乱れている!? ゴルフにおけるバランスの重要性とは?
「座っている時は絶対に足を組まない」というプロゴルファーもいるほど、体のバランスとゴルフのスイングは密接な関係があるといいます。
カートでの姿勢がショットの乱れにつながる
先日一緒にラウンドした同伴者が、乗用カートでの移動中に興味深い話を切り出しました。
「この前のラウンドがすごく暑かったから、くたびれた姿勢でカートに乗っていたら、ゴルフが上手な同伴者から『ゴルフは姿勢が大事だから、カートに乗っているときも背筋を伸ばしてシャキッと座ったほうがいいよ』と注意されたの」
「だから今日はカートに乗るときにシャキッと座るように意識しているんだけど、慣れない姿勢を維持するのは疲れるのよ。やっぱり普段から正しい姿勢で生活することが大事なのでしょうね」
これはプロゴルファーや彼らをサポートするフィジカルトレーナーがよく口にするセリフです。ゴルフは姿勢が命なので、普段から体のバランスを整え、姿勢よく過ごすことがショットやパットの安定につながります。
ゴルフは右打ちであれば、右サイドから左サイドに一方通行の動きを何度も繰り返します。そうすると体をケアしなければ、左右のバランスが不均等になります。不均等を解消するため、ラウンド後に左打ちで練習する選手もいます。
アマチュアゴルファーはそこまでするのは難しいかもしれませんが、ラウンド後の入浴時に股関節と肩甲骨の左右差を整えるストレッチを行なうと効果的です。
プロゴルファーに帯同しているフィジカルトレーナーに話を聞くと、選手のラウンド中に何を見ているかというと、スイングのバランスと同時に歩く姿勢をチェックしているそうです。
歩く姿勢が悪いときは体のバランスがどこか崩れており、本人に自覚症状がある場合とない場合があるので、ラウンド後にコミュニケーションを取りながらフィジカルコンディションを整えていくとのこと。
アマチュアゴルファーは酷暑のラウンドで、ボールを打ちに行くときしか歩かない人も多いでしょうが、姿勢よく歩くことを意識するとナイスショットが出る確率が上がります。
ゴルフはフィジカルコンディションがけっこう大事
今は多くのプロゴルファーがフィジカルコンディションの重要性を理解するようになりましたが、ひと昔前はフィジカルコンディションを気にする選手はほとんどいませんでした。
タイガー・ウッズがプロ転向する1996年以前は、ゴルフは技術と経験がモノをいうスポーツであり、余計な筋肉をつけるとスイングの邪魔になるから筋トレはしないほうがいいといわれていました。
ところがウッズが圧倒的な飛距離を武器に活躍を始めると、ゴルフもフィジカルを鍛えるとアドバンテージが得られることが広く知れ渡り、PGAツアー(米国男子ツアー)の選手たちが筋トレを始め、フィジカルコンディションを整えるようになりました。
2000年にPGAツアーに参戦した丸山茂樹がこれを見習い、トレーニングを始めました。丸山の影響で日本の選手たちもフィジカルを鍛えるようになりました。今ではほとんどの選手がラウンド後のフィジカルケアとスタート前のフィジカルコンディショニング、定期的な筋力トレーニングをルーティンに取り入れています。
アマチュアゴルファーにとってゴルフはスポーツではなくレジャーかもしれませんが、ゴルフをする理由の中に体力維持や健康増進が含まれている人は多いと思います。
せっかくゴルフをするのであれば、できるだけいいスコアで回りたいという欲求は誰にでもあります。いいスコアで回るのにいい姿勢を維持するのが有効な手段で、それが体力維持や健康増進にもつながるのであれば一石二鳥です。
普段の姿勢が悪くてゴルフのアドレスの姿勢がいいゴルファーなんて1人もいないとフィジカルトレーナーは口をそろえます。
レッスンやYouTube視聴で技術を磨いたり理論を学んだりすることも大事ですが、その動きが実現できるかどうかを左右するのはフィジカルコンディションということは認識しておいたほうがいいでしょう。
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