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- かつての“当たり前”は今すぐ捨てるべき? 令和に求められるゴルフ場での正しい振る舞いとは
時代とともに価値観や考え方は変化していくものですが、それはゴルフも同じです。近年、ジャケットの着用を必須としているゴルフ場が少なくなってきたように、時代の流れに合わせてゴルフの在り方も変わっているのです。
近年はゴルフのカジュアル化が進んでいる
時代の流れによって人々のライフスタイルが変わるように、ゴルフの在り方も昔と今では変化したことがあります。古い常識を持ったままゴルフ場を訪れないためにも、時代の変化に合わせた正しい振る舞いを知っておくことが大切です。
では、具体的にどういったところが変化したのでしょうか。レッスンプロの村井良行氏に話を聞きました。
紳士淑女のスポーツとも表現されるゴルフには、プレー中の行動から服装に至るまで守るべきマナーが存在します。
故にゴルフはハードルが高いスポーツと言われることもありますが、近年のドレスコードについて村井氏は以下のように話します。
「来場時に革靴やジャケットの着用を必須としているのは、今では『名門』と呼ばれるコースのところがほとんどです。もちろん、サンダルやジーンズ、Tシャツといった服装はNGですが、近ごろはモックネックのウエアなどを着て気軽にゴルフ場に入れるようになりました」
「服装がカジュアル化した背景については『若者を取り込むため』というのが主な理由だと考えられます。ゴルフは堅苦しい印象を持たれていましたが、ネガティブなイメージを解消するためにドレスコードが緩くなったのではないでしょうか」
しかし、近年は服装がカジュアル化してきた反面、プレー中のマナーを守らないゴルファーが増えているとの声も多く聞かれます。
こうした事象に対して村井氏は「マナーを守れないゴルファーが増えているのは問題ですが、教育できる人が少なくなったのが原因として大きいですね。昔みたいに会社の上司が部下にマナーを教えるような機会が減って、ゴルフをよく知らないままラウンドする若者が増えてきているのでしょう」と分析しています。
ゴルフ場での「タバコ」「お酒」に対する考え方にも変化が
時代とともに変化したことはドレスコードだけではありません。昔と比べて世間ではタバコに対する規制が厳しくなりましたが、それはゴルフにおいても同じです。
村井氏は「かつてはプロがタバコを吸う姿が当たり前のようにテレビに映し出されていました。ラウンド中に喫煙するのは当たり前の光景でしたね」と話します。
アマチュアにも愛煙家のゴルファーは多く存在しますが、ゴルフ場はコース全域が禁煙になっているわけではないものの、街中と同じように定められている場所以外での喫煙は控えるようにしなければなりません。
また、ゴルフ場での飲酒も時代とともに変わりました。村井氏は「以前は『ゴルフと飲みはセット』という感じで、ハーフターンの休憩時にもお酒をバンバン飲んでアルコールが入った状態でゴルフをプレーするのは当たり前といった風潮でした。しかし、今では飲酒運転の厳罰化や競技そのものを楽しむ人が増えたこともあり、昔ほどお酒を飲む人は減りました」と言います。
かつてはゴルフ場で当たり前のように行っていたことが、現代では時代錯誤な行動と捉えられてしまうことも。そのうえで「昔はこうだったんだよ!」なんて考えを押しつけてしまっては、時代遅れなゴルファーと周囲から白い目で見られてしまうことにもなってしまいます。
“常識”とは時代の流れとともに変化するものでもあります。固定観念にとらわれることなく、その時代に適した正しい振る舞いを身につけられるスマートなゴルファーを目指しましょう。
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