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- ゴルフのプレー中に不正を目撃してしまった… どう対処するのが得策なの?
プレー中、打ちやすい場所にさりげなくボールを動かすゴルファーを目撃してしまった……。そんな不快な体験談をたまに耳にします。偶然にも不正を目撃してしまった場合、どう対処するのがよいのでしょうか。専門家に聞いてみました。
プレー中の不正は見た方も見られた方も最悪な気分に
プレー中に打ちやすい場所へさりげなくボールを移動させたり、打数をごまかして過少申告したり……という、ゴルファーとしてあるまじき不正行為を行うプレーヤーの話をたまに聞きます。
このような不正に偶然出くわしてしまった場合、どのような態度で不誠実なプレーヤーと向き合ったらよいのでしょうか。
「そんなに多いわけではないけれど、こういったプレー中の不正話はたまに聞きますね」と話すのは、ここ10年来、年間ラウンド数が200を超えるゴルフの達人、加賀屋ゴルフ代表の前田信吾さん。
「プレー中の不正は、見た方も見られた方も最悪だと思いますよ。ゴルフはメンタルなスポーツですからね。たった一度でも相手の不正を目撃してしまうと一日中イヤな気分になりますし、その後のプレーにも影響を及ぼします」
さらに「不正を目撃してしまった側はモヤモヤした気分が続くでしょうし、一瞬、魔が差しただけなのかもしれませんが、不正を行ってしまった側は人格まで疑われてしまうことすらあるのですから」といいます。
「ゴルフは“一打”を真摯に競うスポーツ。それを『打ちやすいところにボールをこっそり移動させちゃおう』とか、『誰も気付かないだろうから、打数を過少申告しちゃおう』なんていうセコい不正を行うことは、スポーツマンとして本当にあるまじき行為だと思います」
不正を目撃したら、相手にいうorいわない? どっちが正解なのか
不幸にも同伴プレーヤーの不正と遭遇してしまった場合、相手との関係性にもよるのでしょうが、プレー中にカドの立ついい方をして相手との関係を壊したくはないですし、楽しいはずのゴルフで波風を立てたくないという人が圧倒的に多いのではないでしょうか。
「大抵の場合、穏便に済ませたいという気持ちがはたらくので、不正を目撃しても見なかったことにしてストレスを抱えながらプレーを続行する人が多いと思います」と前田さん。
以前、前田さんもプレー中に同伴者の不正と遭遇したことがあるそうですが、そのときは競技会でのマッチプレー中だったこともあり、意を決して相手の不正を指摘したことがあるそうです。
「今から25年ほど前の話になりますが、相手の方がパターを打つときにアドレスした際、パターがボールにちょっと当たってしまって、ボールが動いたのを目撃してしまったんです。真剣勝負のマッチプレーということもあり、相手の方に『今、ボールが動きましたよね』と指摘したら『動いてない。私に文句をいうのか!』と激高されてしまって……」
そこで前田さんは近くにいたキャディーさんにボールが動いたか否かを確認。キャディーさんが「はい、動きました」と答えたため、相手はバツ悪そうに「じゃ、いいよ。このホールは私の負けで!」と、強くいい放ったそうです。
「正義は僕にありましたし、キャディーさんという目撃者もいる。競技会ということもあり、相手の不正をその場で指摘しましたが、やはり後味は悪いものでした」
「不正を指摘せずにプレーを続ければ、相手との関係に波風は立たないけれど心のモヤモヤは残ります。逆に指摘すれば、精神的に多少はスッキリするかもしれないけれど、相手との関係はその後ギクシャクしたものになり、それがまた、さらにストレスになることだってありますからね」と前田さん。
不正を目撃してしまった場合でも、できるかぎり快適にゴルフを楽しむためにはどうしたらいいのでしょうか。
前田さんは「競技会のように真剣勝負の場でなければ、僕はあえて指摘はしない」といいます。
「不正を見たら確かにモヤっとはするけれど、指摘することで最終ホールまでイヤな気分を引きずるくらいなら、なかったものとして自分のプレーに集中して楽しんだ方が賢い選択なのではないかと思うんです」
「もちろん競技会は別ですよ。勝ち負けを競う場ですから相手に明らかな不正があると確信できる場合なら、僕はその場できっちりと話します」
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