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- パートナーと“水入らず”で回りたいけど1人2000円は痛い! なぜ「2サム」だと割増料金が跳ね上がるの?
日本のゴルフ場でも、2人1組で回る「2サム」を受け入れるところが増えていますが、通常より割増の料金となっている場合が多いです。では、なぜ2人1組のラウンドは高くなるのでしょうか。
割増料金はゴルフ場運営のためには仕方がないこと?
日本のゴルフでは、4人1組で回るのが一般的とされていますが、インターネットの予約サイトを見てみると「2サム保証」や「2サム可能」と表示された予約枠を目にすることがよくあります。
英語の「2サム=twosome」は一般にも「2人組」といった意味合いで使われる言葉ですが、日本では1組につき2人でゴルフをプレーすることを指すことが多くなっています。また、同じ意味合いで「2バッグ」あるいは「2B」と表記されることもあります。
パートナーと2サムで回るときは2人分を払うケースもあると思いますが、思ったよりも割増料金が高くて痛い出費になってしまったという経験がある人も多いかもしれません。3サムでも割増料金をとられることは少なくありませんが、1人当たり500円程度のケースが多いのではないでしょうか。それが2サムだと2000円程度にまで跳ね上がったりします。
では、どうして2サムで利用すると割増料金がそんなに高くなってしまうのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「ゴルフ場は『何時何分のスタート枠』のように、時間を一定の間隔で区切って予約枠を販売しており、1日当たりに得られる売り上げの最高値がある程度決まっている『箱もの商売』を行っています。すべての組が18ホールを回ると仮定した場合、一般的に1日に受け入れるべき適切な組の数はOUTコースが25組、INコースが25組で合計50組と言われています。しかし、このとき計算される売り上げ金額はすべての組が4人で構成されたものと見なしているので、もしも2人だけの組が混ざっていると、その分想定していた売り上げに届かなくなってしまいます」
そのため、2サムで予約した際は基本的に割増料金が適用され、損失した売り上げの一部を補填しようとしています。2サムだと見込み売り上げの半分と機会損失の割合が大きく、なおかつ割増料金を徴収できる人数も減るわけですから、1人当たりの負担額が増えてしまうわけです。
ゴルフ場を維持するには、スタッフの人件費や美しいコースを守るための管理費、さらにはカートの燃料費やその他の設備投資にも莫大な資金が必要です。最近のゴルフ場は、ギリギリのコストカットや経営努力をすることでどうにか維持しているところも珍しくなく、割増料金を取ることは致し方ないことかもしれません。
2サムを積極的に受け入れるゴルフ場は割増がない場合も
しかし、なかには2サムでの利用において割増料金を取らないゴルフ場も存在します。そうしたコースはいかなる経営判断で割増なしとしているのか、飯島氏はこう話します。
「4人利用より2サムのほうが人気が高いゴルフ場もあり、割増料金を請求するとほかのところへ客が流れて行ってしまう可能性が高まるため、1組当たりの売上が多少減ったとしても数で稼ごうとしているケースも見られます」
2サムの割合が高いゴルフ場であれば、4サム中心のゴルフ場のように2サム組に無駄な待ち時間が発生しにくくなるため、進行が早まって組数を多く入れることが可能になります。
「ただし、日本のゴルフでは『4人1組で回る』のが常識で2サムが『イレギュラー』となっている部分がまだまだ強く残っています。そのため、通常2サム予約の保証を行っていないゴルフ場では、もう2人とペアリングされて4人になる可能性を承諾した場合に限り、特別に2人分のみの予約を受け入れるといったところもあります」
ゴルフ発祥の地であるスコットランドでは、スコアカードに2人分しかスコアの記入欄が設けられていないケースもあるなど、2サムで回るのは特異なことではありません。競技としてのゴルフはマッチプレーが元来の姿で、スコットランドでは今でも主流のプレー形式となっているため当然でしょう。
2サム保証のラウンドには「人数が少ない分時間に余裕ができるため、ビギナーも焦らずに済む」「パートナーと水入らずでプレーできる」といったメリットがあります。割増料金はそうした部分を享受するための対価であると考えると、そこまで高いとは思わなくなるかもしれません。
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