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- グリーンの大きさが極端に違う日本のゴルフ場! 大きさとプレー難易度にはどんな関係性があるの?
グリーンの大きさはゴルフ場によってさまざまです。グリーンの大小の違いでスコアメイクにはどのような影響があるのでしょうか。
パッティングで苦戦するのは圧倒的に「大きいグリーン」
グリーンとは、ゴルフコースには欠かせない構成要素の一つであり、フェアウェイよりも芝が細かく整えられていることが特徴です。
グリーンにはカップがどこにあるのか分からないぐらい大きいものから、一発でオンさせるのが難しそうな小さいものまで、ゴルフ場によって大きさはまちまちです。大きなグリーンは、多少ミスしてもグリーンに乗りスコアがまとまりそうなイメージがありますが、難易度はどちらが高いのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は以下のように話します。
「大きいグリーンの方が圧倒的に難しいです。確かに、小さいグリーンの方が乗せるまでの過程は大変かもしれませんが、一度オンしてしまえばカップまでの距離は短くなります。対して、グリーンが大きいとオンした後のパッティングに手間がかかりやすいです。仮に大きいグリーンの端にボールが止まって、カップまで20~30メートルも残ってしまったら、スリーパットの可能性が高くなり、スコアをまとめにくくなります」
小さなグリーンには、アンジュレーションが激しくカップに蹴られた反動でそのまま傾斜を下り、グリーンの外へこぼれ落ちてしまうような難しいものも存在します。しかし、18ホールトータルで考えれば、パッティングに充てられる打数的にも、そして気持ち的にも、小さいグリーンの方が攻略しやすいといえるでしょう。
攻略しやすい小さめのグリーンですが、以前と比較すれば減ったといわれています。その理由を三浦氏は以下のように話します。
「芝が短く刈り込まれたグリーンは、ストレスや圧力に弱く、コンディションを保つには適度な休息が必要です。それが、2グリーンが採用されていた理由の一つですが、大きなグリーンでも色々な位置にカップを移動させることで対応。難易度を調節することもでき、総合的に見ればグリーンは大きいほどゴルフ場にとっては都合がいいといえるでしょう」
日本では、年間を通して状態のよいグリーンを提供することを目的に、気候や風土の観点から暖地型のコウライ芝と寒地型のベント芝の2種類のグリーンを設置し、季節に応じて使い分ける方法もとられてきました。1つのホールにグリーンが2つもあるのは、日本独特のゴルフ文化ともいえます。
暑さに強いのベント芝が登場し1グリーン化が加速
日本特有の2グリーンから、世界基準の1グリーン化へ。その流れが強まった理由は、バブル経済以降に海外の設計士にコースを作らせる機会が増えたり、改良が重ねられた結果高温多湿になっても弱りにくい新しい品種のベント芝が生まれたりしたことが挙げられます。
他にも、しばしば話題になる「高速グリーン」も、葉が細くてボールが転がるときの抵抗が小さいベント芝の方が作りやすく、また、転がりがなめらかで傾斜通りに曲がりやすいと、ゴルファーからのニーズが高いことも挙げられます。
一方で、コースレイアウトの大規模な改造に対して金銭的な負担がかかる、気候変動によって寒暖差が増幅し、季節に応じて使い分けないときれいなグリーンを提供できなくなってしまうなどの観点から、2グリーンを維持しているところも未だに多く残っています。
日本のゴルフ場は今後も大きな1グリーン化が進むのか、それとも小さな2グリーンを維持していくのか、一種の岐路に立たされているのかもしれません。
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