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- なんとなくの「素振り」は今すぐやめて! 伸び悩んでいるゴルファーにこそ知ってほしい上達に直結する実践法
ショットやパットの前に多くのゴルファーが取り入れる「素振り」。ウオーミングアップやフォームの確認といった意味合いで実践しているケースも多いですが、そもそも素振りはゴルフの上達のために必要なものなのでしょうか?
素振りには3種類の目的がある
ゴルフに限らず、野球やテニスといった球技、あるいは剣道など他のスポーツの練習にも取り入れられている「素振り」。誰もが行う基本的な練習で、上達のためには欠かせない練習法の一つというイメージもありますが、ゴルフにおいてはどのような点を意識して素振りをすべきなのでしょうか。
現役のシニアツアープロでゴルフスクールも経営する梶川武志プロに話を聞きました。
「素振りを全くやらないアマチュアゴルファーも多く見かけますが、このような人はゴルフの上達が遅くなります。理由としては、正しいスイングが身につかずショットごとにバラバラのスイングになってしまうことが考えられるからです」
「また、素振りをしていても目的が明確になっていないため、どれだけやっても上達しないと悩んでいる人もいます。素振りは漫然とするのではなく、目的を持ってやることが大切です」
梶川プロは「素振りには3種類の目的がある」と言い、以下のように話を続けます。
「ゴルフには『ウオーミングアップ』『ヘッドスピードを上げる』『フォームを改善する』という3つの素振りがあり、目的ごとに方法が異なります」
「ウオーミングアップの素振りは、ボールを打つ前に体を慣らす目的で行うのでケガを防ぐためにも絶対に必要です。素振りをせずそのままの状態で練習やラウンドを開始すると、体が硬いままのスイングになってしまうためミスが増えるでしょう。プロも練習前やスタート前には必ず素振りを行っています」
「ヘッドスピード上げる素振りは、筋力アップやインパクト時のパワーアップが目的なので回数をこなすことが必要です。そして、フォームを改善する目的の素振りはゴルフの上達に最も有効でしょう。プロも自分の持ち球を変えようとするときには、改善のためのチェックポイントを確認しながら素振りをしてそれを体に覚えさせています」
「シャドースイング」を実践して正しいフォームを体に覚えさせる
さらに梶川プロは、フォームを改善・安定させるための素振りについて、具体的な実践の仕方を以下のように話します。
「個人的にオススメなのは『シャドースイング』と呼ばれている、テークバックからフィニッシュまでを15秒程度かけてゆっくりと動かす方法です。通常の素振りとは異なりますが、改善部分のチェックと正しいフォームを体に覚えさせるには最適な方法と言えます」
「例えば、スライスはダウンスイングの軌道が外から内になることで起こりますが、シャドースイングのゆっくりとした動きでアウトサイドインにならないようにクラブを動かして、途中で止めずにそのままフィニッシュまで続けましょう」
「スイング中に頭が動きやすい人は、鏡などの前で動かないように確認しながらシャドースイングを繰り返してください。スイングのどこで頭が動きやすいのかが分かるので、注意すべき点を見つけられます」
梶川プロは続けて「シャドースイングはかなり疲れるので、ゆっくりとした動きを10回程度繰り返すだけで十分です。これを毎日続ければ1カ月程度で効果が出てくるはずですし、通常の素振りとは違って部屋の中でもできる練習です」とも話します。
当然のことではありますが、素振りのための素振りになってしまっては全く意味がありません。素振りは方法や意識を少し変えるだけで上達につながる重要な練習でもあるので、目的を明確にして実践する心がけが何より大切なことであると言えそうです。
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