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- どちらか一方では上達できない!? インドアと屋外の「練習場」それぞれのメリットとは?
ゴルフの練習場と聞くと、いわゆる屋外の「打ちっ放し」をイメージしがちです。しかし、近年は、室内に作られたインドアの練習場も増えています。屋外と屋内の練習場には、それぞれ、どんなメリットがあるのでしょう。
インドアタイプの練習場には様々なメリットが
ゴルフ練習場といえば、多くの打席が並び、3方向をネットに囲まれた屋外にある「打ちっ放し」を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、最近ではビルの一室などを利用したインドアタイプの練習場が増えており、なかにはプライベートな空間が確保された個室になっているものも存在します。では、インドアの練習場と屋外の打ちっ放しではどのような違いがあるのでしょう。レッスンプロの山本昌夫氏は以下のように話します。
「スイングチェックがしやすく、フォームを改善しやすいことが、インドア練習場の最大のメリットです。『シミュレーションゴルフ』と呼ばれるスイング動画を録画しながら、ヘッドスピードや飛距離を表示してくれるシステムを活用することで、スイングのどの部分をどう調整すればよいのか一目瞭然です。自分のフォームを客観的かつ科学的にチェックできるので、ミスショットの原因や解決法を的確に把握した人は特にオススメです」
「また、屋外の練習場ではどうしても、打った後のボールが気になって、目で追ってしまう人が多いですが、これはスイングの悪い動きにつながります。ボールの飛びに気を取られず、正しいスイングを集中的に体に染み込ませることができることも、インドア練習場がスイングチェックに向いている理由だといえます」
その他にも、季節や天候に左右されにくいことや移動が手軽であることもインドア練習場のメリットになっています。
「屋外の練習場にも扇風機やヒーターが設置されていますが、真夏や真冬の練習が快適とはいい切れないでしょう。また、台風や雪の時期に休業してしまうこともよくありますので、練習したいタイミングで練習できないこともあります。その点、インドア練習場は空調が完備され、悪天候でも関係なく利用できますので、集中して練習することができます。
また、立地についてもインドア練習場にメリットがあります。200〜300ヤードもあるような大きな屋外の練習場は郊外にあることが多く、車での移動が必須になる場合もあります。一方で、インドア練習場は狭いスペースでも運営が可能なため、駅の近くや街中にあることが多いです。キャディーバッグを預けておけたり、レンタルクラブを用意している練習場も多いため、仕事帰りや買い物の後など、思い立ったタイミングで簡単に練習が可能になります」
飛距離アップは屋外が優利!目的に合わせて使い分けよう
メリットばかりに思えるインドアの練習場ですが、もちろん屋外の練習場にも違ったメリットがあると山本氏は話します。
「打った後すぐに推定飛距離を算出してくれるシミュレーションゴルフですが、設置されている機器や設定によって結果はまちまちになります。あくまで参考にしかならないのが現状です。もし、飛距離を伸ばす練習をしたいなら、屋外の練習場に行って、ボールがどこまで飛んでいったのか目で見て確認しながら練習する方がよいでしょう。『スイングを直すなら屋内、飛距離を出すなら屋外』と目的に応じて使い分けるのが一番です。
また、狭い空間で目の前のスクリーンやネットに向かって打つ練習ばかりしていると、目標に対して真っすぐ構えるスキルがなかなか磨かれません。いざ、コースに出た際に狙ったところに飛ばすためにどう構えらればいいのか、分からなくなる可能性があります。そういった意味でも、時には広い屋外の練習場に行き、ヤード数が書かれた看板やネットが張られた鉄骨をターゲットに、方向性を養う練習をすることでより上達することができるはずです」
他にも、アプローチやバンカーの練習エリアが併設されていない、都市部には多いが地方での展開が少ない、会員制で利用料金が割高など、インドア練習場ならではのデメリットが存在します。インドアと屋外、それぞれのメリット、デメリットを把握したうえで、自分の生活圏やライフスタイルに合わせて練習場を利用することで、効率よく上達することができるといえそうです。
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