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- なんで同伴者の隣にしてくれないの!? ゴルフ場のロッカー番号はどうやって決めている?
着替えをしたり貴重品を保管したりするために、チェックイン後にロッカールームを利用しますが、同じ組で回るはずなのに同伴者のロッカーから離れたキーを渡されることがあります。では、なぜ隣同士にしてくれないのでしょうか。
ロッカーの案内にもゴルフ場の配慮が隠れている
ゴルフ場に到着してチェックインを済ませたら、ウエアに着替えたりシューズを履き替えたりするためにロッカーを利用します。
その際、フロントのスタッフからロッカーキーが渡されますが、同じ組でラウンドするにもかかわらず、同伴者のロッカーから離れた場所であることに気が付く人も多いかもしれません。
「どうせなら1組で連続した番号にすればいいのに」と考えがちですが、ロッカーの番号はどのような方法で割り当てられているのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「ゴルフ場のロッカーは200台程度設置されていることが多いですが、1人当たりに割り振られているスペースはかなり限定的なものになっています。もしも同じ組で回る人たちが隣同士でロッカーを使用すると、荷物を出し入れしたり着替えに要したりする幅が余計に狭くなって窮屈な思いをしてしまいます。そのため、ロッカーの番号をあえて飛ばしたキーを渡すことによって、一人ひとりが使える幅に余裕を持たせ、ゆったりと着替えや支度ができるように配慮されています」
「また、スタート時間に応じてロッカーを貸し出す順番をエリアごとに分けており、ロッカールームを使用するタイミングが接近するであろう組同士がバッティングして、同様に着替えができるスペースが狭くならないようにしています。例えば、部屋を何区画かに区切って『ティータイムが早い人は手前のブロック』『遅い人は奥のブロック』といった感じで、1区画に人が集中するのを防ぐということも行われます」
来場や帰宅時の服装とは別でゴルフウエアを持っていく人がほとんどなので、それなりに大きなバッグを用意しなければなりませんし、特に冬場となるとセーターやコートその他の防寒着も身につけます。そのような持ち物の多い人たちが特定の区画に集中すると、快適に支度ができなくなってしまいます。いかにロッカーを工夫して運用できるかも、ゴルフ場の接客サービスにおける腕の見せ所のといえるようです。
しかし、なかには「せっかく同じ組で回るのだから、隣同士にしてもらったほうが連絡や会話もしやすくて都合が良い」と考える人もいるかもしれません。
ゴルフ場に頼めば同伴者と近いロッカーを利用できる?
では、同伴者の隣のロッカーを使用することは可能なのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「ゴルフ場によっても対応はバラバラなので絶対とは限りませんが、チェックイン時に申し出をして空いていれば隣同士にしてくれるところもあると思います。ただ、隣のロッカーがすでに使用中になっていたり鍵が故障して使えなくなっていたり、さらに清掃や点検が終わっていないのでまだ提供できない状態になっているなど、様々なシチュエーションで連番で空いていないこともよくあります」
「ですから、フロントスタッフの案内に従って少し離れたロッカーを使うほうが無難かもしれません。メンバーシップ制のゴルフ場なら、1つのロッカーを定額料金でレンタルしているところもあるので、仲間内で連番で使いたい人やいつも同じロッカーを使いたい人は、そのようなサービスがあるかゴルフ場に聞いてみるのも良いでしょう」
確かにロッカーが近いほうが、スタートまでのお互いの動きを把握しやすく、会話も楽しめるので好都合でしょう。しかし、ロッカールームはあくまでもパブリックエリアであって、他の組の人たちも同時に使用するので、あまり会話に夢中になっていると周りの人が迷惑に感じる恐れもあります。
そうしたことも考え合わせると、ロッカー番号を飛ばす措置は支度をするスペースが広く確保でき、ロッカー内を静かに保てるため、理にかなっているといえるでしょう。
ロッカーへの案内は一見ランダムに見えて、実際には利用者の快適性を追求した細かな計算がなされていたのです。
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