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- ゆっくりプレーできる施設があってもいい!? セルフ主体のゴルフ場で2時間15分ペースは非現実的なのか?
多くのゴルフ場で掲げられている「ハーフ2時間15分」というプレー時間。プレーファストの観点からも目指すべき最低限の目標ですが、セルフプレー主体のゴルフ場ではなかなか実現するのが難しいという現実があります。
プレーが速くても“事件”が起こると時間がかかる
先日あるゴルフ場でマーシャルから「プレーのペースを早めてください」と注意を受けました。
その日はトップスタートで、3ホール目までサクサク進行していたのですが、4ホール目に“事件”が起きました。パー3のティーショットをグリーン手前のバンカーに打ち込み、バンカーショットを打ったら砂がカチカチでバンスがはじかれ、トップしてアゴに当たり、脱出に失敗しました。
その時点で砂を爆発させるエクスプロージョンショットはムリと判断し、リーディングエッジからクラブを入れるしかなくなりましたが、グリーン奥にもバンカーがあります。
イヤな予感がしましたが、すでに脱出に失敗しているので思い切り振り抜くしかありません。そうすると案の定、ボールはグリーン奥のバンカーに飛び込みました。
グリーン奥のバンカーに行くと、こちらも砂がカチカチで、しかも先ほどのバンカーに向かってグリーン面が下り傾斜になっています。またもやイヤな予感がしましたが、今度は意外とうまく打てました。
ところがグリーンに着地してから予想以上に転がり、先ほどのバンカーに落ちてしまいました。急いでグリーン手前のバンカーに戻り、今度は何とか脱出したものの、パッティングのラインを読んでいる余裕はなく3パットを要し、8打でホールアウトしました。
その時点で後ろの組がティーイングエリアで待っているのが分かっていたので、次のホールでペースアップしたのですが、グリーン上のプレーを終えたところでマーシャルが待ち構えていました。
ただ、その時点でパー3を1ホール、パー4を3ホール、パー5を1ホール消化し、スタートしてから1時間20分だったので、そんなに遅いペースではありません。おそらく後ろの組がマスター室に連絡したので飛んできたのでしょう。
こちらも普段からプレーが遅いわけではないので6ホール目以降さらにペースアップし、ハーフ終了時の所要時間は2時間13分でした。
ゴルフ場は基本的にハーフ2時間15分以内のプレーを求めています。この所要時間がどのような計算式に基づいているかというと、パー3を12分以内、パー4を15分以内、パー5を18分以内です。そうするとハーフ2時間15分以内でプレーできることになります。
でも、これって“事件”が起こらないことが前提の所要時間です。しかし、ゴルフはプロの試合でも“事件”が起こるスポーツ、アマチュアのラウンドなんて“事件”だらけです。
この2~3年ゴルフ場にビギナーが増えている現状を踏まえると、セルフプレー主体のゴルフ場でハーフ2時間15分以内のラウンドはなかなか厳しいのではないかと感じました。
なぜそう感じたかというと、パー3で8打という“事件”が起こったにもかかわらず、ハーフ2時間15分以内でラウンドしたこと自体が久しぶりだったからです。それが実現できたのはトップスタートだからです。
8時台や9時台のスタートだと前の組がいます。そうすると必ずといっていいほどハーフ2時間30分から3時間ペースになります。前回、ハーフ2時間15分以内でラウンドしたのもトップスタートでした。
“事件”が起こることを前提にしたゴルフ場あってもいいのでは?
筆者はハーフ45(ボギーペース)からハーフ54(ダブルボギーペース)を行ったり来たりする典型的なアベレージゴルファーですが、ゴルフ雑誌の編集部に在籍していた経験があるのでプレーは速いほうです。
それでもバンカーの“往復ビンタ”を食らうとパー3を12分以内でホールアウトできないことがあります。
ビギナーはハーフラウンドのスコアは63(トリプルボギーペース)だったり72(ダブルパーペース)だったりしますから、なおさら時間がかかります。なので“事件”が起こることを前提にしたゴルフ場がもっとあってもいいのではないかと思います。
ゴルフスクール事業を展開するコナミスポーツクラブはかつてビギナー専用コースを運営していた時期がありました。現在はその表記を外し、ゴルフアカデミー開催のラウンドレッスンのみの利用としているようですが、ビギナー専用のゴルフ場が再び必要な時期に差しかかっている気がします。
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