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- ゴルフは“遠球先打”が原則…だけど「お先にどうぞ」と言われたからってルール的に打ってもOKなの?
プレーファストの観点から推奨されている「レディーゴルフ」。ゴルフは遠球先打が原則ですが、レディーゴルフはプレーの準備ができた人から先に打ってもいいルールであるため、進行もスムーズになります。しかし、意味をはき違えて自分本位にプレーすると、同伴者に迷惑をかけることもあるようです。
「レディーゴルフ」を採用してスムーズなラウンドを
「遠球先打」が原則でもあるゴルフですが、2019年1月から施行されている「レディーゴルフ」によって、カップまでの距離が遠い人から順番に必ずしも打つ必要がなくなりました。
しかし、きちんとルールの意味合いを理解したうえで採用しなければ、ただの“せっかちゴルファー”と認定されてしまう可能性も。「プロだけが知っているゴルフ上達への道」でゴルフ知識を紹介している川端いっせいプロに、詳しく話を聞きました。
「プレーファストの観点から、本来打つべき人がまだ準備できていない場合にレディーゴルフを採用できます。これはスロープレーの抑制が目的で、同伴者が同意した場合のみ有効となります」
「また、周囲の安全が確保されているか、他者のプレーを妨げないかを確認したうえで、打つ順番を変更するのが条件です」
レディーゴルフはゴルフ規則の中でも認められ、推奨されているルールです。ただし、「準備ができた人からどんどん打つ」ではなく、正しい運用方法をしっかり理解して採用しなければなりません。
川端プロはレディーゴルフを取り入れる場面について、以下のように解説します。
「レディーゴルフはセカンドショット以降だけではなく、ティーショットにも適用されることがあります。例えば、オナーがお手洗いに行っている間などは待ち時間が発生してしまうので、このようなシチュエーションでレディーゴルフを取り入れましょう」
「時間を有効活用できて、その効果を最大限生かすことができるはずです」
レディーゴルフの押し付けはNG
一方で、レディーゴルフにあまり固執しすぎると、本来の意味合いからかけ離れてしまうことも。川端プロはレディーゴルフを採用するうえで“やってはいけない”ことがあると言い、次のように話します。
「1番やってはいけないのは、レディーゴルフを押し付けることです。『準備できてるなら先に打って!』と言うのは強要にほかなりません。『お先にどうぞ』と声かけがあったり、自身から『先に打ってもいいですか?』『準備できたので先に打ちますね』などと発言し、同意があって初めてレディーゴルフは成立します」
「プレーを急かすと本人のルーティンでプレーできずにミスを連発し、かえって時間がかかることもあります。また、ビギナーや若年層だと目上の人に『先に打ってもいいよ』と言われると、断れず焦ってプレーしてしまうケースもあるでしょう。プレーファストは当然大切な心がけですが、だからといって他人に押し付け過ぎるのはよくないです」
「また、自分が優位に立つためにレディーゴルフを採用すべきではありません。例えば、誰かを先に打たせて風向きやラインを確認するようなことは、フェアプレーの精神から大きく逸脱する行為です。ゴルフを嗜(たしな)む者である以上、“スポーツマンシップ”にのっとりプレーをするようにしましょう」
レディーゴルフはスロープレーを防ぐうえで効果的なものでありますが、基本的には遠球先打の原則を守ってプレーすることが求められます。
ラウンドを早く進めたいからといって、勝手に先に打つような行為は当然NG。レディーゴルフの必要性や採用する場面については、同伴者としっかり話し合いながら臨機応変に取り入れてプレーを進める心がけが大切であると言えそうです。
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