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- ゴルファーに人気のタイ コロナ明けに行ってみたら日本人が消えていた! 「若いうちに行け」ない時代を痛感
コロナ禍に入る前、ゴルファーの海外旅行欲は旺盛でした。なかでも人気だったのがタイ。プレーフィーや滞在費の安さ、食事のおいしさやマッサージの気持ちよさなど、さまざまな魅力に惹かれて、年に何回も行くという人もいたほどでした。そんなタイですが、現状はというと……。
飛行機、ホテル、ゴルフ場……どこも日本人旅行者が激減
ゴルフの腕前を磨くスクールはありますが、ここはさまざまな人とハッピーなゴルフをするためのコミュニケーション術を磨くところ。夜の人間交差点「銀座」で生き抜いたわたくし、かずこが伝授いたします。
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先日、本当に久しぶりにタイへゴルフ旅行に行ってまいりました。
海外旅行自体も、じつに3年ぶりくらいになるかしら。
それまでタイには毎年訪れていて、勝手知ったる……というような気持ちでおりましたが、駐在員を除く日本人観光客ゴルファーが、コロナ前に比べて想像以上にいないことにびっくりしました。
しかも、行きの飛行機にはじまり、ホテル、繁華街、レストランに至るまで、あんなにいた日本人観光客の姿を見かけない……。
どこにも観光客はたくさんいるんです。欧米人はもちろんですが、なによりアジア各国の若者が多かったことには、驚かされました。
観光客だけの話ではありません。
今回使ったタイ航空には、日本人のCAがひとりもいなかったのです。
聞けばコロナ禍で日本人、韓国人のCAはすべて辞めてしまい、5類になった今でもそのままの状況とのこと。
以前なら日本人を運ぶための東京線が、いまやタイ人やその他外国人を運ぶための飛行機になってしまっているとは……。
現地のホテルも同様で、あんなにいた日本人のセールスやゲストリレーションも、数えるほど。
ひと昔前まで、タイはとにかく物価が安く、ゴルファーはもちろん、老若男女、日本人が大挙して訪れたアジア屈指の人気国でした。
ところがいまは航空券も高いし、現地の物価も高騰中。おまけに為替も弱く円安で、タイに行くお得感はまったくなくなってしまった。
よほどのタイ好きでもないかぎり、「日本でゴルフするのと同じ値段なら、わざわざ行かなくていいよね」ってなるのは、仕方がないことだとは思います。
「タイは、若いうちに行け。」そんな時代は再来するのか
ただ、大人はそれでいいかもしれない。
けれど、一部を除いた多くの日本の若者は、お金がなくて海外旅行に行けていないと聞きます。
そういえば、「タイは、若いうちに行け。」というキャンペーン(1995-97年、タイ国際航空)を思い出したのだけど、キャッチーなCMも印象的で、若者の間で一気にタイ人気が広まったのよね。まったく、今じゃ考えられない現象だわ。
タイに限らずいえることだけど、若い時期に海外を訪れることで得られる経験って、人生に少なからず影響を与えると思うの。
環境や価値観、文化の違いに気づいたり、スリやぼったくり、乗り遅れなどのトラブルも、若いうちに経験しておきたい学びのひとつ。
このままでは、海外の若者との体験格差は広がるばかり。
いったいこの先どうなってしまうのか、日本の若者の未来を憂いてしまうのです。
もうひとつ、タイを訪れて印象深かったことは、新しいゴルフ場ができていたり、建築計画がされていたり、近未来に対するムーブメントというか、熱いパッションを強く感じたこと。
日本では法律の問題でなかなか新しいゴルフ場をつくれないのは仕方がないけれど、今の日本にはない、刺激があった。
私自身も、コロナ禍で保守的になっていた気持ちが鼓舞されて、仕事、そして未来に向き合うエネルギーが覚醒したような。
とにかく、行ってよかった。やはり、日本以外の世界に触れることは人生に必要なことだと実感した次第でございます。
社会的にも経済的にも、世界から今以上に置いていかれてしまわぬよう、もっと働いて稼ごうではありませんか。
日本の若者、そして日本の未来のために、大人が貪欲にがんばらなくては。
忘れていたコロナ前のモチベーションを思い出すことができた、タイ旅行。みなさまもぜひ、どこかの国に訪れてはいかがでしょう。
かずこママ(Kazuquo)プロフィール
東京・銀座で10年。ゴルフ歴も10年目に突入! 老若男女、プロアマ問わずゴルファーも多く通う会員制バー「銀座Room」のママとして、カウンター越しに日本社会で頑張る皆様のお側に寄り添っております。企業の社内コミュニケーション研修などもしております。ベストスコアは81。著書『僕と母さんの餃子狂詩曲』(集英社クリエイティブ)発売中。インスタグラム「かずこママの愛の翻訳」@kazuquomama
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