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- 「AW」「11番」など呼び名がいろいろあってよく分からないウェッジ選び… 最初から全部そろえた方がいいの?
クラブにはアプローチウェッジやサンドウェッジなど、さまざまな名称のウェッジがあります。それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
ウェッジ選びはロフト角に注目しよう
近ごろはアイアンセットを購入しようとすると、5番アイアンからピッチングウェッジまでの6本セットや、7番アイアンからの4本セットの組み合わせが増えています。するとピッチングウェッジよりロフト角が大きなクラブは、別途購入する必要があります。
ピッチングウェッジよりロフトが大きなウェッジは、その角度によってアプローチウェッジ(AW)やサンドウェッジ(SW)と呼ばれていています。また、メーカーによってはAWとSWの中間のロフト角をもったアプローチ・サンド(A/S)というウェッジを設定している場合もあります。
これらのウェッジを選ぶときは、何に注意をしたらよいのでしょうか。現役のシニアツアープロでゴルフスクールも経営する梶川武志プロは「ロフト角に注意して購入するべき」と話します。
「ピッチングウェッジのロフト角を確認して、それに合わせてウェッジを選択することが大切です。ピッチングウェッジのロフト角は、メーカーやタイプによって37度から47度くらいまで範囲があります。一方、バンカーで使用するサンドウェッジはロフト角が56度か58度のものがほとんどです。するとピッチングウェッジとサンドウェッジのロフト角の差は最大20度程度になります」
「人によって違いますが、この角度の違いは約50〜60ヤードの飛距離の差になります。これでは差が大きすぎるので、ピッチングウェッジとサンドウェッジとの間を補うクラブが必要になるのです。通常はアプローチウェッジの1本があれば良いのですが、差が大きい場合はアプローチウェッジとA/Sと表記されるアプローチ・サンドという2本のウェッジが必要になる場合もあります」
「サンドウェッジまで含まれたアイアンのフルセットを購入する場合はウェッジを気にする必要はありませんが、ピッチングウェッジまでのセットを購入するときはロフト角を確認して、それに合わせてアプローチウェッジとサンドウェッジを決めるようにするべきです」
3種類を必ずそろえるべき?
ビギナーはピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジの3本は必ずそろえた方がいいのでしょうか。梶川プロは以下のように語ります。
「サンドウェッジはバンカーでクラブの歯の部分が砂に潜り込まないように、バンス角というフェースとソールの角度が他のクラブに比べて大きくなっているので、絶対に必要なクラブです。ビギナーはピッチングウェッジの力加減を調整してアプローチウェッジの距離を出そうとするとミスが起きやすいので、より安全にショットをするには3本をそろえておくべきです」
「ウェッジは必ずしもサンドウェッジとかアプローチウェッジという名称がついているわけではなく、ロフトの角度で選択する方法もあります。私はタイトリストのボーケイウェッジの52度と58度を使用しています。そして58度をバンカーとアプローチで使用しています。プロゴルファーの多くは52度と58度のウェッジを使用しているようですので参考にしてみてください」
アイアンセットを製造しているメーカーによってはピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジという表現を使わずに、9番アイアン以降を10番、11番というように番号で表示しているところもあります。ウェッジの名称にとらわれず適切なロフトを選択すれば、迷わずにウェッジ選びができるでしょう。
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