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- “飛距離”を求めすぎ?? 「正確性や再現性のほうが大事…」と分かっているのに飛ばしたくなるのはなぜ?
ゴルファーの多くはどうしても飛距離を追い求めてしまうものです。スコアメイクでは飛距離よりも正確性や再現性が重要と分かっていても、ついつい飛ばしたくなってしまうのは、どうしてなのでしょうか。
飛距離は男性ゴルファーのプライドそのものかもしれません
「スコアメイクで重要なのは飛距離よりも正確性や再現性!」と頭では理解していても、ついリキんだり振り回してしまうのが、ゴルフというスポーツの難しさでもあります。
特にドライバーの飛距離はゴルファーにとってロマンでもあり、コンペではドラコン賞という栄誉が欠かせません。たとえドラコン賞がかかっていなくても、自分のボールが最も遠くにあることが分かった時、ちょっとした優越感を抱くことも少なくないでしょう。
また、身近なライバルにスコアで負けることがあっても、ドライバーの飛距離で勝っていれば「(オレのほうが飛ぶからな……)」とちょっとした慰めにもなります。

飛距離にこだわるのは若年層のゴルファーだけではなく、アラフィフやアラ還世代も同じでしょう。むしろ年齢を重ねるとともに飛距離の低下を実感しているベテランゴルファーのほうが、飛距離へのこだわりは強いかもしれません。
とあるゴルフ場のコースには“還暦ライン”と呼ばれる、目には見えないラインが引かれています。つまり、ドライバーでそのラインを超えるか超えないかで“ゴルフ年齢”が還暦以上かそうでないかを線引きしているのです。
それとはまったく別の話ですが、170ヤードほどの谷越えと打ち下ろしのパー3で、70代の大先輩がピンそばにナイスオンした時のこと。
それに続こうと「何番で打ったんですか?」と何気なく尋ねたところ、「ジジイにそんなことは聞くもんじゃない!」と叱られたことがあります。飛ばなくなったことを自覚している大先輩への配慮が欠けていたと深く反省しました。
“飛び”をうたうボールやクラブがそれなりに売れるのは、飛距離にこだわるゴルファーがそれだけ多いことの証しでもあります。これらのことからも、飛距離は男性ゴルファーのプライドそのものと言えるかもしれません。
ちなみに、何人かの女性ゴルファーに「女性の中でも飛んだ飛ばないって意識しますか?」と尋ねたところ、「あんまり気にしない」という回答ばかり。女性のホンネはいつまでたっても分からず、ミステリアスなままです。
こだわるのであれば“平均飛距離”

冒頭でも記載したように、スコアメイクで重要なのは飛距離よりも正確性や再現性です。
ドライバーはそこそこ飛ばし、アイアンでグリーンのそこそこ近くまで運んで、アプローチとパッティングがうまくいけば、パーあるいはボギーが取れます。パー4、パー5のホールでそれを積み重ねていけば、100切りは楽勝で90切りも十分に狙えます。
もちろん、ドライバーでより遠くへ飛ばせるほうがセカンドショットで短いクラブを使えるぶん有利ですが、右へ左へとっちらかったりOBを連発したりではスコアをつくっていくのは難しいでしょう。
その一方で「分かっちゃいるけど、やめられない」というスーダラ節の歌詞みたいな状態になるのが、飛距離への尽きない欲望でもあります。
ゴルフレッスンでも「もっと飛ばしたいんだけど……」とティーチングプロにアドバイスを求める人は少なくありません。スコアをつくるうえでは十分に飛んでいるし、そこそこ安定していてもさらなる飛距離を求めるのです。いくらティーチングプロが「十分に飛んでますよ」と伝えてもどこか不満顔なのです。
その気持ちは十分に理解できるのですが、ゴルフはやっぱり上がってなんぼ。“今日イチ”のドライバーがいくら飛んだとしても、自分以外の人にはすぐに忘れられてしまいます。
しかし、ベストスコアという数字はゴルフ人生の中にずっと残り続けます。飛距離にこだわるのであれば、トップやテンプラといったミスショットも含めた“平均飛距離”にこだわって、ベストスコア更新を狙っていきましょう。
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