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- 「本当は焦らずにラウンドしたい…」 ゴルフ場が「前の組と1ホール以上空けないで」と表現して促すワケとは?
ゴルフ場はロッカールームやカートナビなどあらゆる場所でスロープレーの注意喚起をしています。その一つで「前の組と1ホール以上空けないようにしてください」と促されることもありますが、なぜそのように言われるのでしょうか。
ハーフターンの時間が短くなってしまうこともある
ロッカールームやカートナビでスロープレーへの注意喚起がなされていますが、時にはゴルフ場のスタッフから「前の組と1ホール以上空かないように気を付けてください」とアナウンスされることもあります。

なぜそのような指示があるのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。
「予約状況や時間帯によって異なりますが、おおむね7~8分の間隔でスタートさせていきます。順調に進めば、待ち時間が少なくスムーズにラウンドができるようになっていますが、どこかの組がスロープレーをしてしまうと、前の組と1ホール以上空いてしまうケースもあります。こうなると、以降のスタート時間が遅れるだけでなく、ハーフターンの時間を短縮せざるを得ないことになります」
「このため、スロープレーになっているわかりやすい目安として『前の組と1ホール以上空かないように』という表現を使うのです」
ほかにも、代表的なスロープレー防止策には「1ストロークにかける時間は40秒以内」や「次打点に向かう際は、クラブを2~3本まとめて持っていく」、「スコアの計算や記入は次のホールまでのインターバルで行う」などさまざまあります。
ビギナーはどんなにテキパキと行動したとしても1打でなかなか飛距離が稼げないため、1ホールを終わるにも時間がかかってしまいます。そこで「トリプルスコアを叩いたら、そのホールはギブアップをしてボールを拾い上げ、次のホールへ進む」のように条件を設定するのも良いでしょう。
「詰まりやすいホール」がある
さらに、飯島氏は「遅延が発生する原因はスロープレーだけとは限らない」と話します。
「コースの難易度やレイアウト次第では『詰まりやすいホール』ができてしまうこともあります。例えば、OBや池のようなペナルティーゾーンが広く取られているホールが連続的に配置されていると、ボール探しや救済処置に時間がかかってしまうというケースは往々にして考えられます」
「一般的なゴルフ場は、1日当たりに受け入れる組数を50組にしているところが多いですが、難易度が高いコースでは少し減らして45組にしているゴルフ場も見受けられます」
「そのようなゴルフ場が多めに予約枠を販売したいのであれば、早朝や薄暮など必然的に利用者数が少なくなりやすい時間帯にも受け入れるべきですが、どっとゴルファーが押し寄せるレギュラータイムに無理やり全ての組を入れようとすると渋滞が起こってしまいます。最悪の場合、ハーフを回るのに3時間近くかかってしまうこともあれば、ハーフターンでかなり長い時間を待たされることにもなります」
ゴルフ場側が組数を詰め込みすぎてしまうこともあるようですが、いずれにしてもスロープレーは周りの人に迷惑をかける行為なので、テンポよく工夫しながらラウンドできるようにしましょう。
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