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- 「危ないって!!」 打ちっ放しで「斜め打ち」する人が意外と多い問題 具体的にはどう危険なのか聞いた
打ちっ放しでは、頼んでもいないのに突然アドバイスをしてくる「教え魔」など、迷惑行為が横行しがちです。「斜め打ち」と呼ばれる行為も周りに迷惑をかけますが、どのようなものなのでしょうか。
打席に対してまっすぐ前方に打たない人がいる
屋外にある打ちっ放しの中には、打席数が200席以上もあるような大規模なものも多く、老若男女さまざまなゴルファーが腕を磨くために訪れています。
しかし、不特定多数の人が同じ空間にいる施設であることから、「迷惑行為」が横行しがちなのも事実です。代表的なものとして、頼んでもいないのに突然アドバイスや悪いポイントを指摘してくる「教え魔」などが挙げられます。
それ以外にも「斜め打ち」と呼ばれる行為は、周りに迷惑をかけるだけでなく、大変危険とされています。では、打ちっ放しでたびたび問題視される斜め打ちとは、どのような行為なのでしょうか。レッスンプロの山本昌夫氏は以下のように話します。
「練習場には、打席からの距離がヤードで表示された看板やグリーンを模した的(まと)、ネットを支えている柱など、ターゲットに設定しやすい目印が多くあります。基本的に、練習場では打席に入ったらそれぞれまっすぐに向かって打つのが望ましいです。しかし色々な場所にあるターゲットを狙おうとすると、マットが向いているのとは全く違う向きに打ってしまうことがあります。これが斜め打ちです」
「段々と斜め打ちがエスカレートしていくとクラブヘッドが自分の打席の範囲内から大きく飛び出し、隣の打席にいる人に当たってしまったり、高速で飛ぶボールが突然横からやってきて、周囲の人が危ない思いをしてしまいます」
「毎回まっすぐに飛ばせないビギナーが過度な斜め打ちをすると、より一層シャンクしたボールが隣の人に当たる可能性が高くなります。特にビギナーの場合は、あちこちに忙しなくターゲットを変えて打つのはNGです。しっかり正面を向き、まっすぐ打てるようにするための練習や、距離感を身に着ける練習を優先した方がベターだと思います」
また、練習場によってはマットが自由に動かせるようになっているところもありますが、いきすぎた斜め打ちを助長してしまうので、動かすのは控えた方がいいでしょう。
まっすぐ打つより長距離を飛ばせるから斜め打ちをする人も
さらに、東京都世田谷区の練習場「千歳ゴルフセンター」を運営する横山雅也氏は、「別の目的で斜め打ちをしているゴルファーも見受けられる」と話します。
「練習場のネットは上から見ると四角い形をしていますが、まっすぐ正面に向かって打つよりも、端の打席から対角線上に打った方が、わずかながら距離をのばすことができます。たとえば、一番左端の打席から前方右側の柱をターゲットにして打つと、まっすぐ打つ時と比べて20ヤード近く長くなります」
「特にドライバーはスライスに悩む人が多く、どのような飛球線を描くのか気になるものです。無意識のうちに、隣の打席の目の前を横切るような危険なボールを打って、迷惑がられる人もいるのだと思います」
「ただし、あくまでも控えるべきなのは『極端な斜め打ち』です。マットの向きと明らかに異なる方向にショットをしなければ問題ありません。常識の範囲内で、斜め前方にあるターゲットに狙いを定めて打つくらいならセーフです」
ゴルフを習っている人の中には、「定めたターゲットに向かって、正確に打てるようになることが重要」と教わった経験のある人もいるでしょう。ターゲットを一つに絞っていると面白みがなくなり、応用で様々な方向に打ちたくなるのも理解できます。しかし練習場では、一人ひとりに与えられたスペースの範囲内で、安全に楽しむことが大切といえるでしょう。
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