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- 「研修」という名目で安くプレーできるって本当!? ゴルフ場従業員は休みの日にどれぐらい安い料金でラウンドできるの?
ゴルフ場の従業員はコースを安くラウンドできるといいますが、どれぐらいの金額なのでしょうか。また、自分のコース以外でも安くラウンドすることがでいるのでしょうか。ゴルフ場関係者に話を聞きました。
従業員同士であれば平日500円でプレーできる
昨今はゴルフ場へ行ってもキャディーつきプレーを選択しない限り、ゴルフ場の従業員と話す機会はほとんどありません。筆者は昔なじみのゴルフ場関係者がいますから、一緒にラウンドして情報交換したり、原稿を書くためのインタビュー取材をお願いしたりすることがあります。
そうすると彼らが自社コースや他社コースをけっこう頻繁にラウンドしていることに気づきます。「タダなの?」と聞くと「タダじゃないよ」と答えます。「自腹なの?」と聞くと「自腹じゃないよ」と答えます。
ゴルフ場の従業員が自社コースや他社コースでプレーする際の料金はどのようなシステムになっているのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「まず自社コースでプレーする場合ですが、うちに限らず他のゴルフ場も福利厚生の一環で従業員料金を設定しているケースが多いと思います」
「料金設定はゴルフ場によってさまざまですが、うちは従業員同士であれば平日500円前後でプレーできます。昼食を食べる場合、昼食代は従業員料金で半額になります。昼食は別に食べなくても構わないので、食べなければ1ラウンド500円前後でプレーできることになります」
「従業員同士ではなくお客さんと一緒にプレーする場合は1ラウンド1500円前後になります。こちらも平日限定の料金で、昼食料金の設定も同じです」
「プレー日が土日になりますと、従業員料金はメンバー料金と同額になります。季節によって変動しますが、5000~7000円くらいになります」
「また、うちのゴルフ場は面白いシステムがあって、3組以上のコンペを取ってきた従業員は土日でも平日のお客様同伴料金でプレーできる特典があります。つまり、土日でも1500円前後でプレーできるということです。これは大きなメリットですが、該当者は1年間に何人も出ません」
従業員同士なら1ラウンド500円前後、お客さんと一緒でも1500円前後でプレーできるというのは、ゴルフ好きにとって大きなメリットといえるのではないでしょうか。
「視察のための派遣書」で他社コースを研修料金でプレー
自社コースでプレーする場合だけでなく、他社コースでプレーする場合も安くプレーできる方法があるといいます。
「うちのゴルフ場は都道府県のゴルフ連盟に加盟しているのですが、ゴルフ場同士の研修料金みたいな設定があるんですよ。おそらくどこのゴルフ連盟も協定を結んでいると思いますが、『視察のための派遣書』という書類を記入して持っていくと、実費だけでプレーできます」
「実費というのは(キャディーフィーと)カートフィーと昼食代と消費税くらいですかね。そうすると3000円とか4000円でプレーできます」
こちらの視察プレーは正社員だけじゃなく、契約社員やパート、アルバイトも利用できるのでしょうか。
「うちのゴルフ場の支配人名で書類を出しますから、うちで働いている人間であれば誰でも大丈夫だと思いますよ。このシステムはゴルフ好きな人や勉強熱心な人にとってはすごく大きなメリットになります」
一方で、前出のゴルフ場関係者はゴルフ場サイドの課題も口にします。
「ボクみたいに自分もゴルフをプレーする人間にとってはメリットになりますが、ゴルフ場にはそんな人材が意外と少ないんですよ。フロントスタッフやレストランスタッフはほとんどやりませんからね」
「『せっかく目の前にゴルフ場があるのにもったいない』と思いますが、今の時代、強制するとハラスメントになりますからね。ゴルフ場で働いている人たちがゴルフをやっていない現状をまず改善し、ゴルフ好きな若い人たちが働きやすい環境を作っていかなければならないと感じました」
ゴルフ場で働けば安くプレーできる機会が増えるというメリットを前面に打ち出せば、ゴルフ場の人手不足の問題は解決の方向に少しずつ歩みを進めることができそうです。
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