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- シミュレーションゴルフのスコアって当てになるの? インドア練習だけでコースに出るのはアリ!?
近年人気が高まっているシミュレーションゴルフですが、コースとプレー環境が全く違うため、スコアがどう変わるのか気になる人もいるかもしれません。実際のラウンドとシミュレーションのスコアは、どのくらい違いが出るものなのでしょうか。
環境までは忠実に再現できない
少し前まで、ゴルフの練習場と言えば屋外の「打ちっ放し」が一般的でした。最近ではシミュレーションによるインドア練習場が台頭し、仕事帰りや買い物のついでに気軽に利用できるようになっています。
シミュレーターの精度も飛躍的に高まり、本物のコースでボールを打つのとあまり変わらないと感じている人もいるでしょう。しかし、プレー環境が大きく異なるので、コース上のスコアとどう変わるのかについては気になるところです。
では、実際のラウンドとシミュレーションのスコアは、どのくらい違いが出るものなのでしょうか。レッスンプロの山本昌夫氏は以下のように話します。
「シミュレーションゴルフではフェアウェイはもちろん、ラフやバンカーにボールが入ったとしても、全く同じ人工芝のマットから打ち続けることになります。つまり、実際のラウンドとは違って、ショットの環境は常に一定です」
「一部の高性能なシミュレーターの中には、アンジュレーションの変化に応じてマットが動き、左足下がり、ツマ先上がりなどの傾斜が再現されるものもあります。しかし動く範囲は限定的で、画面上で実在するコースを再現していたとしても、傾斜の角度まで忠実にコピーされるわけではありません」
「コースに出ると、雨や風といった自然条件に左右されますが、室内ではその心配をする必要も一切ありません。そのため、ビギナーの場合はシミュレーションゴルフをプレーすると、最大で20程度スコアが良く反映されるのではと思います」
同じ芝地からのショットでも、フェアウェイから打つのとラフからとでは、最適なクラブの番手やスイングの仕方に変化が生じます。ましてや、芝地でないバンカーからのショットともなると、打つ感覚はフェアウェイとラフ以上に違ってくるはずです。
また、パッティングにおいては「距離感をつかむことが最も大事」といわれます。一応シミュレーションでもカップまでの残り距離が表示されますが、平面のスクリーン上に映し出されたカップと目の前に実在するカップとでは、距離感がだいぶ違って見えます。
少なくともパッティングの練習だけは「パター練習マット」など、本物のカップに向かって打てる環境で行うほうがベターといえるでしょう。
インドア練習のみでコースに出るのはNG?
では、シミュレーションしか経験したことがない人がいきなりコースに出るのは、やはり避けるべきなのでしょうか。山本氏は以下のように話します。
「インドアでしか練習したことがない状況でコースに出るのは、できれば避けた方がいいと思います。弾道計測が正確になったとはいえ、インドアだけでは飛距離や曲がり具合を完全に把握するのは難しく、特に飛距離の出るドライバーなどでは、実際のラウンドでシミュレーションとの違いにとまどうこともあるでしょう。屋外の打ちっ放しでも練習して、弾道の傾向などをリアルに確認しておくべきだと思います」
「ただし、ラウンドの直前に広い打ちっ放しに行くと、『遠くまで飛ばしたい』という欲が強くなって、いつもとは違うスイングになってしまう可能性もあります。ラウンド前の最終調整としては、意味をなさなくなってしまうでしょう」
「普段シミュレーションゴルフに行っている人は、ラウンドの数日前までには打ちっ放しで軽く練習することをオススメします。そして前日にもう一度シミュレーションでスイングのチェックを中心に最終調整をすると、スイングの乱れを抑えられると思います」
シミュレーションで良いスコアが出たにもかかわらず、実際のラウンドでは大叩きをしてしまった人もいるかもしれません。シミュレーションゴルフは、特性やメリットをしっかり理解したうえで利用すれば、スコアアップへの大きな味方になってくれるはずです。
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