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- “ジワジワきている”「短尺ドライバー」や「ミニドライバー」はどんな人に向いている?
ドライバーショットが安定せず「短尺ドライバー」や「ミニドライバー」が気になっているというアマチュアゴルファーは少なくないはず。一体どのようなクラブなのでしょうか。
普通のドライバーより方向性や安定感が増す
ドライバーショットが安定せず「短尺ドライバー」や「ミニドライバー」が気になっているというアマチュアゴルファーは少なくないはず。一体どのようなクラブなのでしょうか。レッスンプロ兼クラフトマンの関浩太郎氏に聞きました。
「短尺ドライバーとは、通常よりもシャフトが短く作られているドライバーのことを指します。一般的なドライバーのシャフトが45.5インチ前後であるのに対し、短尺の場合は43.5インチ前後に設定されています。実は30〜40年前まで製造されていた『パーシモン』のほとんどが、今でいう短尺ドライバーと同じぐらいの長さだったという経緯があります」
「ミニドライバーは短尺ドライバーの一種で、ヘッドの容量をシャフトの長さに合わせて小さくしたものをいいます。一般的なドライバーのヘッド体積は460ccとなっていますが、460ccのままシャフトを短くすると、最後まで振り切るのが難しい頭でっかちなクラブになってしまいます。そのため、体積を6〜7割強に値する300ccほどにまで抑えたヘッドを装着しているのが特徴的です」
「シャフトを長くするとヘッドスピードが上がって飛距離はアップしますが、その代わりにミート率が低下してしまうため、ドライバーショットが不安定になりがちなビギナーにはオススメのクラブといえるでしょう」
「かつては43.5インチが主流だったドライバーのシャフトが、今では45.5インチまで長くなった要因としては、クラブ全体の軽量化が大きく関わっています。パーシモンの時代に多く使われていたスチールシャフトは重く、単純に長くすると重くなりすぎてしまいます。また、ヘッドも木製で中も空洞ではなく重かったため、なおさらです」
「その後、技術が進化し軽いカーボンシャフトや、中が空洞の金属製ヘッドが誕生したため、総重量はほぼそのままでありながら飛距離を伸ばせるようになった、シャフトの長いドライバーが実現できたのです」
日本ではまだあまり浸透していない
「短尺ドライバーやミニドライバーは、今後は日本でも注目されていくと思います。ただ、短尺ドライバーやミニドライバーのデメリットには、『品揃えの少なさ』が挙げられます。自分が知っている限りでは、製造しているメーカーは5〜6社しかありません」
「ドライバーは飛距離が最も重視されやすいこともあり、シャフトが短かったりヘッドが小さかったりするドライバーは少数派です。また、外国人に比べて横並び意識が強い日本人は、異端的なクラブを使うことを躊躇しがちなため、なかなか手を出せずにいるというのも原因だと思います」
「しかし、アメリカなど海外ではドライバーの見てくれは一切関係なく、シャフトが短かろうとヘッドが小さかろうと、最も良い結果を出してくれるものが好まれます。日本でも、短尺ドライバーやミニドライバーの魅力に気づき始めている人も増えているはずなので、今後はモデル数が増えていく可能性も十分にあり得るでしょう」
「なかには、使っているドライバーのシャフトを短く切って、オリジナルの短尺ドライバーを仕立てる人もいます。工房や用品店では希望の長さにシャフトをカットしてくれるサービスを行っているところもあります」
短尺ドライバーやミニドライバーは一般的なドライバーより飛距離が落ちる一方、ミート率が格段に上がるので、ビギナーならスコアアップの近道になるかもしれません。
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