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- 「刻んだら面白くないでしょ」は余計なお世話!? OB連発に嫌気がさしたら試したい「ドライバー封印」ラウンド
ドライバーを苦手にしているアマチュアは多いです。しかし、実際ラウンドでOBを連発していても、なかなか「ドライバー封印」まで踏み切る人はいません。
ドライバーを使わなかったら前回よりも10打以上縮んだ
直近の2ラウンドで、ドライバーはアマチュアにとって難しいクラブであることを改めて思い知らされました。
9月中旬のラウンドは定期的に仕事をしている男性と初めて一緒にプレーする機会でした。そのスタート前に彼が申し訳なさそうに切り出しました。
「実は今、ドライバーが絶不調でして、前回のラウンドの後半ハーフはドライバーを7回振って7発ともOBでした。ドライバーを握るとご迷惑をおかけしてしまいそうなので、できれば握りたくないのですが、今日はドライバーを封印してもいいですか?」
そんなの筆者が許可することではなく、本人が決めればいいだけの話です。なぜわざわざ許しを請うのか聞いたところ、普段一緒に回っているゴルフ仲間は「距離の長いパー4やパー5でドライバーを使わないなんて、パーオンするチャンスを自ら放棄する行為で、男らしくない」と他のクラブを握らせてもらえないそうです。
しかしドライバーでOBを7発も打っていたら、それだけで14打損しています。前進4打の特設ティーがあるとしても、1ショット1パットのボギーでホールアウトするのは難しいので、ダブルボギー以上がほぼ確定します。
それであればセカンドショットで距離が残るのは承知の上で、ティーショットがフェアウェイに飛ぶクラブを選択し、パーオンできそうであればパーオンを狙い、難しそうであればボギーオン狙いに切り替えるゴルフのほうが間違いなくスコアはまとまります。
「今日のメンバーの中にドライバーを使うことを強要する人は誰もいないので、自分の好きなクラブで好きなようにティーショットを打ってください」と伝えたところ、心の底から安心した様子でした。
彼は宣言どおりドライバーを封印し、ティーショットでフェアウェイウッドを多用しました。するとコンスタントにフェアウェイをとらえ、飛距離も200ヤードくらい飛んでいます。
ティーショットでOBを打つことは一度もなく、前回のラウンドよりもスコアが10打以上縮まったそうです。「今日のラウンドはめちゃめちゃ楽しかったです」とホールアウト後に満面の笑みで語っていたのがすごく印象的でした。
苦手なドライバーをムリに使う必要はない
9月下旬のコンペで同組になった男性も、スタートホールからドライバーがまったく当たらず大苦戦していました。ほとんどのティーショットが低い打球になり、40~50ヤードしか飛びません。
ゴルフ場という施設は意地悪な造りになっており、ティーイングエリアからフェアウェイまでのラフは短く刈り込んでいません。長く伸びたラフの中からアイアンで打ってもなかなか脱出できず、フェアウェイに到達するまでに3~4打かかってしまいます。
フェアウェイに到達してからはいい当たりが出始めるので、ドライバーさえちゃんと当たれば、もう少しスムーズにプレーできそうです。本人も一縷の望みをかけてドライバーを振り続けましたが、前半はドライバーショットがフェアウェイに到達したのが1~2球しかありませんでした。
後半に入ってもドライバーが復調しなかった男性は、2ホール目からフェアウェイウッドでティーショットを打ち始めました。するとドライバーよりもはるかにいい当たりを連発し、ボギーかダブルボギーでホールアウトできるようになりました。上がってみると前半のスコアよりも後半のスコアが10打以上縮まっていました。
プロゴルファーに話を聞くと「ドライバーもアイアンもスイング自体は変わらない」と口をそろえるのですが、アマチュアゴルファーは「アイアンは当たるのにドライバーが全然当たらない」ことがしょっちゅうあります。
地面の上にあるボールはダウンブローに打つのに対し、ティーアップしたボールはレベルブローかややアッパーブローに打つのが好ましいといわれています。スイング自体は変わらないのかもしれませんが、ヒットポイントが違うので発想を切り替える必要がありそうです。
プロゴルファーでもドライバーに苦手意識が芽生え、ヘッドが小さいモデルを試したり、3番ウッドを多用したりする選手もいますから、アマチュアのエンジョイゴルフであればドライバーを封印するというのも選択肢の一つでしょう。
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