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- 酷暑の影響で下りパットでも転がらないゴルフ場が増えている!? 「秋はグリーンの状態が一番いいはずなのに…」
ゴルフ場のメンテナンスに様々な影響を与えている昨今の「酷暑」。秋のゴルフシーズンに入ったが、「酷暑」の影響で思うようなグリーンスピードを出せないゴルフ場が増えてきているという。
下りでも見た目ほど転がらないゴルフ場が多くなった
今秋に入ってからグリーン上で同伴者と顔を見合わせて首をかしげる機会が増えました。その理由は下りのパットが見た目ほど転がらないことが多くなったからです。
例年、ゴルフ場は秋になるとグリーンをベストコンディションに仕上げてきます。グリーンのコンディションはスピードが速いほどスリリングになり、カップインまで気の抜けないプレーが楽しめます。
グリーンのスピードはスティンプメーターという器具で計測します。金属製のV字のレールにボールを乗せるくぼみがついており、そのレールを斜めに傾けてボールを転がし、何フィート転がったかでグリーンのスピードを表示します。
一般的な大衆コースは8~9フィートで営業しています。トーナメント開催コースや高速グリーンをウリにしているコースは10フィート以上を目指します。そうなると下りのパットは触っただけなのにカップを3~4メートルもオーバーするような状態になります。
3~4メートルもオーバーすると、返しのパットも簡単には決まりません。ゴルフはやっぱりピンポジションから逆算して上りのラインにボールを運ぶポジショニングのゲームだということをあらためて思い知らされます。
ところが近年は、秋になっても下りのパットが見た目ほど転がらず、逆に3~4メートルもショートしてしまいます。下り10~15メートルのパットは以前であれば半分くらいの距離に止めるくらいのイメージで打たないとカップに寄らなかったのに、ほとんど平らだと思って打たないとカップに届かないのです。
一方で、同じコースのグリーンでも下りのパットが見た目ほど転がらないホールと見た目どおりに転がるホールがあるのが悩ましいところです。要するに夏の猛暑でグリーンの芝生がバテてしまい、秋になっても健康状態が回復しないので短く刈り込むことはできないのだけれど、風通しがよくてグリーンの表面が乾くと傾斜どおりのスピードで転がるということなのでしょう。
前述したようにゴルフはポジショニングのゲームですから、下りのラインにつけた時点でシビアなパッティングを要求されるのはやむを得ません。でも、下りのパットが異様に遅かったり普通に速かったりすると、戸惑ってしまうというのも正直な意見です。
地肌が露出しているグリーンを見かけることも増えた
今秋はどこのコースに行ってもグリーンの状態が万全ではないことは一目瞭然です。芝生の一部が枯れてしまい、地肌が露出しているグリーンを見かけることがしょっちゅうあります。
そんなグリーンを見て同伴者に「グリーンのコンディションが今イチですね」と声をかけると、「ここはまだマシなほうだよ。この前行ったゴルフ場はもっとひどかったよ」という答えが返ってくることもあります。
先日一緒にラウンドした人は、あるゴルフ場のグリーンを「上り3フィート、下り6フィートだった」と独特な表現で言い表していました。要するに9フィートのグリーンの3倍の強さで打たないとカップに届かないような印象を受けたということです。
実際、上り10~15メートルのパットは20~30メートル打ったつもりでもカップに届かないことがあります。通常のパッティングのようにボールを転がすイメージで打つとまったく届かないので、アプローチに近い感覚でボールを強くヒットしなければなりません。
ただ、その感覚に慣れてしまうと、次のラウンドのスタートホールで手痛いしっぺ返しを食らいます。パンチの入ったインパクトでグリーンを飛び出しそうな勢いで打ってしまい、慌てて修正することになります。
基本的に平日1万円でおつりがくる大衆コースを選んでプレーしているので、そんなに高望みはできないのですが、見た目の傾斜とボールの転がりが一致すると、パット数がもう少し減るんじゃないかと思いながらラウンドを重ねる日々であります。
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