- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- 「ホールインワン」「アルバトロス」はゴルファーの憧れだけど… 達成したときの“心構え”ちゃんとできてる!?
多くのゴルファーは、ホールインワンやアルバトロスをいつかは達成してみたいと考えるはずです。しかし、実際に達成した際の心構えができている人はあまり多くはないでしょう。
自分が入っているゴルフ保険を要チェック
世界中のゴルファーが「いつかは成し遂げてみたい」と考えているものといえば、パー3を1打で入れる“ホールインワン”や、パー5を2打で入れる“アルバトロス”です(さらにレアケースですが、パー4を1打で入れる“ホールインワンかつアルバトロス”というパターンもあります)。
とはいえ、実際に達成したときの心構えができている人は、そう多くはないかもしれません。では、ホールインワンやアルバトロスを達成したらどうなるのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。
「ホールインワンやアルバトロスを達成した場合、日本では達成者が同伴者やキャディーさんに“お祝いの品”をあげるのが昔からの慣例とされています。これには『滅多に体験することができない幸運を周りの人と一緒に分かち合う』といった意味が込められており、家を新築した際に行われる“餅まき”などと同様のイベントと考えていいでしょう」
「達成者には、お祝い品を買うための結構な出費が生じてしまいます。そのため、ゴルフ保険にはゴルフ中の事故やケガ、クラブの破損に対する保証だけでなく、ホールインワンやアルバトロスの達成に備えて記念品の購入資金を負担してくれるサービスも付けられているものが多いです」
「保険を適用させるには、いくつかの条件をクリアしなければなりません。最近ではセルフプレーで回るのが一般的になっていますが、保険金請求時に提出する“ホールインワン証明書”には、同伴者のほかにもキャディーやゴルフ場支配人のサイン、または捺印が必要であるケースが基本です」
一方でセルフプレーの増加に合わせて、ホールインワン・アルバトロス保険の請求で満たすべき条件にも改良が加えられるようになりました。
「コース管理者や売店スタッフのようなキャディーとは別のゴルフ場職員が目撃した場合は、その人のサインや捺印でも構わない」「同伴者が記録していたビデオなど、達成を客観的に証明できる資料を提出する」といった条件を満たせば、例外的にセルフでも保険金が下りることがあります。
ただし、保険会社によってはスマホやビデオカメラによる映像は対象外で、コース内に設置されたカメラが撮影した映像のみを対象としている場合もあるので、一度確認してみるといいでしょう。
記念品は小さくてもうれしいもの?
では、ホールインワンやアルバトロスを達成した人たちは、どのような記念品を購入することが多いのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「昔からよくあるのが、ホールインワンやアルバトロスを達成したホールの近くに“記念植樹”を行うというものです」
「ただ、ゴルファーにとっては名誉になる反面、ゴルフ場側からすればさまざまな弊害が生じる恐れもあります。コース内の木々は無秩序に配置されているのではなく、景観やコース戦略などを考慮したうえで植えられており、記念植樹で新しい木が想定外に植えられると、設計者が意図したデザインが乱される可能性が出てくるのです」
「最近では『ホールインワンやアルバトロスの記念品にそこまでお金をかけたくない』という風潮も高まっているため、ゴルフボールやマーカーなど、コンパクトかつ実用的なものを作って渡すという人も増えてきています」
「老舗和菓子の『とらや』ではゴルフボールの形をした最中が販売されており、食べたらおいしいし外箱も立派なので、小さいながらもちゃんとお祝い感が出てオススメです」
ちなみに、とらやの名物にもなっているゴルフボール型の最中には“ホールインワン”という名前が付けられていますが、その原型が作られたのは今から100年近く前の1926年のこと。
旧三菱財閥の別邸でゴルフ大会が開かれた際、参加者たちを驚かすべく4代目総帥の岩崎小弥太の夫人であった孝子氏の考案でとらやがゴルフボール型の最中を作り、パーティーでふるまわれたのが始まりといわれています。
ホールインワンやアルバトロスは、一生に一度あるかないかと言っても過言ではないくらい、ゴルファーにとっては夢のような経験です。もし達成したら金額や規模に関係なく、その幸せを周りにもおすそ分けできたらいいですね。
最新の記事
pick up
ranking