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- 普通のティーとゴムティーで打った時の「飛距離」「打感」「ショットへの影響」は違うの?
ドライバーはティーアップして打つのが基本ですが、打ちっ放しの練習場などではコースと違ってゴムティーが使われます。普通のティーとは素材や形状がかなり異なるため、「飛距離や打感などショットに影響することはないの?」と思う人もいるかもしれません。
ゴムティーは飛距離と打感が劣る
ドライバーはティーアップして打つのが基本ですが、コースでは木製やプラスチックのティーを使うのに対し、打ちっ放しの練習場やシミュレーションゴルフの場合はゴム製のティーが用いられるという違いがあります。
高さを調整できるとはいえ、コースで使うのとは素材や形状がかなり異なるため、「ショットが左右されることはないのか?」と思う人もいるかもしれません。
では、ゴムティーで打った時と通常のティーで打った時とでは、飛距離や打感などショットへの影響は違ってくるのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。
「コースで使う木製やプラスチック製のティーは、ちゃんとボールに当たればインパクトで前に倒れてくれるので、振り抜いた時の摩擦力から生じる引っ掛かりが小さくなります。一方で練習場のゴムティーは根元がマットなどに固定されてしまっており、インパクトで1回倒れても元に戻ろうとする力が強いため、振り抜いた時の摩擦力から生じる引っかかりが大きくなりやすいです。従って、ゴムティーの方がわずかながら飛距離は落ちる傾向があります」
「また打感についても、ゴムティーは直径が太かったりボールを支える部分の接地面積が広かったりする関係で、同様に振り抜きにくさからコースで使うティーと比べると『あまり気持ち良くない』と感じる人が大半でしょう。練習場は、目の前の環境はもちろんティーに関してもコースとは状況が異なりますから、飛距離や打感などはあくまでも参考程度に見るのがオススメです」
また、練習場で使用されている“レンジボール”はネットに傷がついたり突き破ったりするリスクを軽減するため、わざと飛距離が落ちるようにコースボールとは素材や内部の構造が根本的に異なっています。そうしたレンジボールの特性も、飛距離や打感が違うように感じる一因です。
練習場としては、飛距離アップや打感の良さよりも安全面や備品の耐久性を上げて交換頻度をできるだけ減らすことを重視したいはずなので、利用者としては我慢するのも致し方ない部分は多いかもしれません。
ゴムティーを使いづらく感じるのはゴルファー側にも問題が
では、練習場でドライバーショットが気持ちよく打てないと感じる理由として、ゴルファー側の原因はどのようなものが考えられるのでしょうか。三浦氏は以下のように話します。
「インパクトでボールがフェースの芯より上に当たると、ボールよりゴムティーと接する比率が多くなって引っ掛かりやすくなります。また、ドライバーなのにアイアンのようにダウンブロー気味で打っている人や、ティーを高く設定しすぎている人は、打感の悪さを一層強く感じてしまうでしょう」
「その他、練習場でミスショットが多い原因には、『本番よりティーの位置が左に寄り過ぎている』ということが考えられます。とくに2階打席あるいは3階打席で練習していると、地面から高さがあるので無意識のうちに打席の内側へ身体を引っ込めてしまいがちです。そうなると、普段よりボールの位置が左寄りになって、スエーなどを起こしやすい点にも気を付けると良いでしょう」
ちなみにゴムティーと普通のティーとでは、高さを変えなくても全く問題はないそうです。確かにゴムティーの方が飛距離や打感に難があると言えますが、ティーを含めた打感はあくまでも「ボールとフェースが当たったインパクトの後」、つまりどんな打球になるか決まった後から感じるものなので、「打感が悪い=飛距離が落ちる」という訳ではないのです。
ましてや、ゴムティーで打った時の打感や弾道に納得がいかないからといって高さを普段と変えてしまうと、スイングの型がなかなか定まらず、余計にショットが不安定になってわざわざ練習場まで来た意味がなくなってしまいます。
ビギナーの間は、ゴムティーと普通のティーの感触の違いに戸惑うかもしれませんが、より分厚く正確なインパクトを追求していけば、本番でもナイスショットの確率が高まっていくことでしょう。
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