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- ワザとじゃないけど…“打ち込みの定義”を理解していない!? 前組からにらまれる危険な場面なぜなくならない?
自分なりに注意しているつもりでも、どうしてもなくならない前組への打ち込み。発生する背景には定義を理解していないゴルファーが多いことが理由として挙げられるようです。
「自分の飛距離+50ヤード」離れてから打つのが安全
昨今はルールやマナーを守れないゴルファーが増加傾向にあるといわれます。とくに前の組への打ち込みは取り返しのつかない打球事故になる危険性があるので、細心の注意を払わなければいけません。

しかし、ゴルファーのなかには気をつけていても“うっかり打ち込み”をしてしまう人が一定数いるようです。ルールやマナーの啓蒙活動を積極的に行っている一般社団 法人静岡県ゴルフ場協会事務局長の吉田真之氏は次のように話します。
「そもそも打ち込みの定義を正確に理解していないゴルファーが多い印象です。たとえば太平洋クラブでは、前の組がいる地点から50ヤード以内にボールが落下したら“打ち込み”と表現しています。だいたい30ヤード以内だとボールの落下音が聞こえてしまう可能性があるので、50ヤードほどゆとりを持つのがマナーとなってます」
「しかし、ほとんどのアマチュアは自分のドライバー飛距離が200ヤードほどだったとして、230ヤードぐらい離れたら打ってしまいます。万が一、突然フォローの風が吹いた場合は、かなり近くまで飛んでしまう可能性がありますし、打球音が聞こえる範囲内に落下することはなおさら起こりえるでしょう。自分の飛距離+50ヤード離れてから打つことを心がければ、打ち込みが発生することはまずないはずです」
実際、打球が前の組のすぐ近くに落下したり飛び越えたりするよりも、後方10~30ヤード以内に落下する打ち込みが大半です。打球音がしただけでも前の組は打ち込まれたと解釈して口論に発展する可能性もありますし、アドレスに入っていたゴルファーであればショットに影響を及ぼします。もし後続組が打ち込んできた場合は、ゴルフカートからマスター室に連絡をして対応してもらうようにしましょう。
自分の飛距離を過小評価しているビギナーも多い
また自分の飛距離を正確に把握していないビギナーが打ち込みをしてしまうケースも多いと話します。
「とくに力のある男性ゴルファーの場合は、会心のショットが出ると普段以上に飛んでしまい打ち込んでしまうことは多々あります。練習場のボールよりもコースボールのほうが飛距離が出るので、ラウンド経験の浅い人は自身の推定飛距離を見誤りがちです。また、フォローや打ち下ろしの計算がうまくできず、打つべき距離を正確に判断できない場合もあります。慣れてくれば徐々に理解できてきますが、ビギナーのうちは少し余裕を持ってショットするのが安全です」
ビギナーの場合はプレーファストを意識するあまり、焦って打ち込んでしまうこともあるので注意が必要です。また、ドッグレッグなど前組の状況が分かりにくいホールでも打ち込みが発生しやすいので、カートナビゲーションでコースの地形や前の組の状況を把握したうえでショットするようにします。
万が一、打ち込んでしまいそうになった際には、「フォアー」と声掛けを行い、前の組のゴルファーが身構えられるように警告しましょう。このように、打ち込みはうっかりやってしまう人が大半です。重大な事故につながるリスクがあることを肝に銘じる必要があるでしょう。
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