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- 必ず入るべきといわれる「ゴルフ保険」 実際は未加入の人も多い? 入らないとどうなるの!?
ゴルフは大きな衝撃によってクラブが破損したり、自分だけでなく周りにもケガを負わせてしまう恐れがあるスポーツです。ゴルファーならゴルフ保険に入るべきといわれていますが、実際は加入していない人も多いのでしょうか。
最近ゴルフを始めた人は保険の存在を忘れがち
ゴルフはボールを遠くへ飛ばすことに爽快さを感じるスポーツとして多くの人に楽しまれています。しかしそのエネルギーの大きさから、他のスポーツと同じくケガなどのリスクもあります。

たとえばインパクト時には、アベレージゴルファーでも数百キログラムの負荷がボールにかかり、打球のスピードは時速200キロ前後にもなるとされています。そのため、注意を怠るとクラブが破損したり、自分だけでなく周りにもケガを負わせてしまう恐れがあります。
ゴルファーなら必ずゴルフ保険に入るべきといわれていますが、実際はゴルフ保険に加入していない人も多いのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。
「信憑性が高いデータはあまりありませんが、ゴルフ場運営に携わってきた肌感覚では、ゴルフ保険に入っていない人も一定数いると思います。コロナがきっかけでゴルフの競技人口や年齢層は拡大しました。しかし、今までの取っつきにくいイメージが改善され始めた一方で、『保険に入ってまでやるものなのか』『そもそもゴルフ保険の存在を知らない』という人もいます」
「最近の若いゴルファーの中にはクラブをレンタルで済ませたりプレゼントでもらったりと、自分のお金を使わないで調達している人も少なくありません。自分で購入した場合と比べると、クラブの扱いに関して生まれる責任感は小さくなるでしょう」
「ゴルフ保険の最大のサービスといえば、『クラブの破損に対する補償』『対人・対物事故への賠償』です。しかし、クラブや打球が凶器に匹敵するほどのパワーを持っているという認識が欠けている人もたまにいます」
「そのような人に限って『自分ならトラブルを起こさないだろう』と考え、クラブを仲間にぶつけてしまったり、前の組や隣のホールに打ち込んだりなどの事故を起こしがちです。ゴルフには“まさか”がつきものなので、ビギナーやラウンド回数が少ない人であっても保険には入っておくべきだと思います」
なかには「掛け捨てなのがもったいない」と考える人もいるかもしれませんが、一日単位で加入できるプランもあるので、入っておくのに越したことはないでしょう。
保険を使う際に気を付けるべきこととは
では、プレー中にクラブを破損したりケガを負ったりした際には、どのような点に気を付けるべきなのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「まず、クラブを破損してしまった場合はゴルフ場にその旨を報告し、事故が発生したことを証明する“事故証明書”を発行してもらう必要があります」
「次に、破損した部分が分かりやすいような写真を撮り、用品店や工房に該当のクラブを持ち込んで、修理費用の見積もりをしてもらいます」
「その際に見積書が発行されますから、事故証明書・証拠写真・見積書と保険会社が指定する請求書を合わせて提出し、後日保険金が支払われるという流れになります」
注意点としては、たとえば10万円で購入した5本のアイアンセットのうち1本だけ壊れて保証したいとなった際、単純計算なら2万円となるはずですが、1本単位で直そうとするとそれ以上の金額になる可能性があります。
ほかにも、破損した場所や原因によっては保証の適用外になることがある点にも気を付けておきましょう。
また、自分自身や同伴者がケガを負ってしまった場合は保険会社のサポートセンターに連絡を入れ、その後にケガの状況や治療の過程についての確認が入ります。最後に、請求書や診断書などの必要書類を提出すると保険金が下ります。
ちなみに飯島氏によると、ゴルフ場側が“施設賠償責任保険”に入っていないケースも、まれながらあるようです。
この保険は施設内で起きた事故で人に被害が及んだり、設備に損害が与えられた際の賠償責任を保障するもの。しかしゴルフ場側が事故の発生確率と掛け捨ての支出の多さを天秤にかけて「無駄なコストだ」と判断すると、加入しないことも考えられるそうです。
ゴルフ保険はクラブだけでなく自分自身や同伴者、さらには家族を守るためにも必要不可欠なサービスです。予想外の出費で痛い思いをしないよう、ゴルファーなら是非とも加入しておきたいものです。
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