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- いよいよ始まる「全米オープン」 最終18番の“超ロングパット”を沈めて初制覇を果たした前年チャンピオンは?
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回は、2025年の「全米オープン」でメジャー初優勝を飾ったJ.J.スポーン選手の、最終18番で決めたロングパットに注目しました。
ドラマチックな逆転劇を演じたJ.J.スポーン
6月18日から21日にかけて、ニューヨーク州のシネコックヒルズGCで「全米オープン」が開催されます。ディフェンディングチャンピオンは、今シーズンの「バレロテキサスオープン」でツアー3勝目を挙げたJ.J.スポーン選手です。

昨年大会は実に“ドラマチック”な展開となりました。
首位と1打差の2位タイからスタートしたスポーン選手は、出だし6ホールで5ボギーを喫し、優勝争いから脱落したかに思われました。
しかし、バックナインに入ると12番、14番でバーディーを奪取。15番をボギーとしたものの、17番、18番の上がり2ホールで連続バーディーを奪い、フィールドプレーヤーで唯一のアンダーパーとなる通算1アンダーでメジャー初制覇を飾ったのです。
特に印象的だったのが、17番と18番でした。パー4の17番ではティーショットがグリーン手前の花道に着弾し、そのままカップの真横を通過してピン奥約7メートルでストップ。アルバトロスとはなりませんでしたが、きっちり2パットでバーディーを奪いました。
また、最終18番では約20メートルのバーディーパットが残る展開。3パットも十分にあり得る距離でしたが、これを絶妙なタッチで沈め、メジャー初優勝を決定づけました。
ロングパットの距離感は「3色」でイメージする
ところで、20メートル前後のロングパットを打つ際、距離感を合わせるために皆さんはどんなことを意識していますか。
オススメしたいのは、ボールが転がる過程を3つのスピードゾーンに分けてイメージすることです。例えば、ボールが加速する打ち出し直後のゾーンを赤、スピードが維持されるゾーンを黄色、減速しながらカップへ向かうゾーンを青と色分けして想像してみてください。
上りのラインであれば加速ゾーンの赤が長くなり、減速する青のゾーンは短くなります。一方、下りのラインでは赤が短くなり、青が長くなります。
このように3色でイメージすることでボールのスピードを視覚化しやすくなり、距離感を合わせやすくなります。
スコッティ・シェフラーにかかる史上7人目の偉業
話を「全米オープン」に戻しましょう。
今年の注目は、世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー選手です。シェフラー選手は「マスターズ」で2勝(2022年、2024年)を挙げ、さらに2025年は「全米プロ」と「全英オープン」を制覇。
つまり、今大会で優勝すれば史上7人目の“キャリアグランドスラム”達成者となります。
過去にキャリアグランドスラムを達成したのは、ジーン・サラゼン、ベン・ホーガン、ゲーリー・プレーヤー、ジャック・ニクラス、タイガー・ウッズ、そしてローリー・マキロイです。
そうそうたるレジェンドたちの仲間入りを果たせるのか。シェフラー選手のプレーに注目が集まります。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
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