- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- 「値上がり続きだから予約は楽勝かな?」は間違い!? 2025年ゴルフ場予約状況を聞いたらコンペ需要が完全復活していた
様々なものが値上がりを続けている昨今、ゴルフ場も例外ではなくプレーフィーも上昇傾向です。そこで、ここ数年続いていた「予約困難」な状況は改善しているのか、ゴルフ場関係者に2025年の予約状況を聞きました。
前年同月比で3月が120%、4月が110%、5月が130%
このところ電気代やガソリン代だけじゃなく、あらゆる商品の物価が値上がりしています。筆者は使用しているドライバーが2015年購入の10年モノで、最新のドライバーと比べて見劣りするようになってきたので買い替え時期を模索しています。ですが、2024年の収入と支出のバランスを見ると、とてもじゃないけど購入費用を捻出できる状況ではありません。
それもそのはず、筆者が昼食でよく食べる「やよい軒」のチキン南蛮定食は、2022年まで760円で購入できたのですが、度重なる価格改定によって2025年は950円まで値上がりしています。あらゆるメニューや食品がこのような具合に値上がりしているので、支出がどうしても増えてしまいます。

物価高による支出の増加でゴルフのプレー代を捻出するのもひと苦労ですが、ゴルファーの足取りは相変わらず順調なのでしょうか。ゴルフ場関係者に訊いてみました。
「うちのゴルフ場も物価高の影響で支出が増えていますから、2025年のプレー料金は2024年よりも5%ほど値上げさせていただきました。それにもかかわらず予約の入り方は順調です。前年同月比の予約状況は3月が120%、4月が110%、5月が130%です」
「なんでこんなに順調なのかといいますと、大きなコンペの予約が入っているからです。コロナが収束してからコンペの需要が戻ってきまして、コンペを毎年開催している幹事さんたちは予約が取りづらくなったというイメージがあるみたいです。今はそうでもないんですけど、2023年と2024年にコンペの予約を取るのに苦労した幹事さんが、昨年のうちから予約を入れてくださっています」
「4月と5月に貸し切りのコンペが一つずつ入っていまして、それ以外にも大きなコンペがいくつかありますから、今のところ予約が順調に入っているように見えます」
コンペ客以外がどんな動きをするかは分からない
大きなコンペが入っているのであれば、前年同月比100%を大幅に超える予約状況なのもうなずけます。ただし、前出のゴルフ場関係者は次のような不安も口にします。
「コンペの需要が旺盛なので、出足は確かに順調ですが、個人のお客様が予約を入れるのは当月に入ってからか、早くても1カ月くらい前ですからね。3月と4月はベストシーズンと比べて割安な料金設定にしてありますから、お得感があるかなと思います」
「けれど、5月以降は昨年よりも料金が高くなるので、その料金を見て個人のお客様がどんな動きをするのかはフタを開けてみないと分かりません」
「個人のお客様がゴルフ場を選ぶ際は、近隣コースのプレー料金やスタート時間帯と見比べて決める方が多いと思います。近隣コースの需要が高くなると、相対的にこちらの需要が低くなるので、プレー枠が売れ残ったら料金を値下げして販売しなければならなくなるかもしれません」
「結局のところ、ゴルフ場のプレー料金は他のゴルフ場との関係もありますから、自分たちだけで決められるものではありません。料金を値上げしたけどお客様が減って売り上げが下がってしまったらどうしようもないので、定価販売の売り上げをできるだけ伸ばしながら、値下げ販売で売り上げを底上げしていくのが課題になります」
「そういう意味では今シーズンの予約はまだ始まったばかりですから、出足は順調ですが決して安心はしていません。当月に入ってから予約がもうひと伸びするかどうかは分からないので、状況に応じて臨機応変に対応します」
個人客の動きが未知数とはいえ、コンペ需要が旺盛なのはゴルフ場にとって心強いでしょう。一方で、個人客がプレー料金の値上げによってゴルフ場から足が遠のき、誘われたコンペにしか参加しないという展開にならないよう、できるだけ多くのゴルフ場に割安なプランを実施してほしいところです。
最新の記事
pick up
ranking