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- クラブのシャフトに貼ってあるシールは剥がしてもいいの?売るときに価値が下がる?
ゴルフクラブのシャフトにも同じくシールが貼られていますが、剥がしても良いのでしょうか。
正規品を証明するシール以外は剥がしてもOK
ゴルフクラブのシャフトに貼られているシールは剥がしても良いのでしょうか。レッスンプロ兼クラフトマンの関浩太郎氏は、以下のように話します。

「シャフトに貼られているシールには、購入する際に必要なバーコードのほかにも、フレックスや長さ、ヘッドのロフト角といったクラブの基本情報が記されています。これらは、用品店のスタッフが商品をカテゴリーごとに正しく陳列したり会計でバーコードを読み取ったりする時に役立つものであり、使用するゴルファーに対して直接的に何か便利になるのかといわれれば、ほとんどありません」
「中古で下取りしてもらう時にあった方が良いのでは?と思うかもしれませんが、シャフト本体やヘッドにもクラブの情報は書かれており、少なくとも用品店で売るのであればクラブの知識に富んでいるスタッフなら分かりますから、特に問題はありません」
「ただし、最近のクラブの多くにはキラキラ反射するホログラムのシール(模造品対策ラベル)が貼られていますが、これはニセモノでないことを証明する『正規品の証』として非常に重要なものなので、これだけは絶対に剥がさないようにしましょう」
加えて関氏は「バーコードが記載されたシールは、ドライヤーで温めると接着剤が溶けて簡単に剥がすことができ、それでもベタベタが残ってしまった場合はマニキュアの除光液を塗ると完全にキレイになる」と話します。
ちなみに“模造品対策ラベル”は、正規品であることを証明するために必要不可欠なものですが、模造品のレベルも段々と上がってきており、近年ではこのラベルまで再現されているクラブまで現れているようです。
とはいえ、「本物のラベルがオレンジとグリーンに反射するのに対して、ニセモノはオレンジ一色しか反射しない」「専用のチェックフィルターを使い、回転させても模様が反転しなければ模造品」といった判別方法もあるように、大手の用品店では不正なクラブの流通を防ぐさまざまな対策を実施しているので安心です。
自分で貼ったシールの中には「ルール違反」になるものも
では、“シール”に関連した豆知識として、意図的にクラブに貼ったシールで気を付けなければならない点はあるのでしょうか。関氏は以下のように話します。
「自分のクラブが他人のクラブと取り違えにならないよう、識別を目的としているものや番手を分かりやすくするためのものなど、プレーに直接影響しない範囲で貼られたシールはルールでも認められています」
「一方で、ヘッドやシャフトにに貼って照準を合わせやすくするなどしたシールは、『クラブの性能に手を加えた』と見なされ、競技ではルール違反に該当してしまう可能性があります」
「ここで重要となるのは、『ラウンド中に絶対剥がれてはいけない』ということであり、もしもクラブに識別以外の目的で何かを貼り付けたい場合は強力な両面テープや接着剤でしっかり固定し、スイングを繰り返しても絶対に取れないような耐久力がなければなりません」
「その他、ドライバーのフェースに貼るシールの中には飛距離や方向性がアップするとされるものもありますが、もちろんこれも失格に当たります。もしも、そのようなクラブを所有している場合は、競技では該当のクラブを使わないか、事前にシールを剥がしておくことをオススメします」
2023年に実施されたルール改定では、規則4.1a(3)「ラウンド中にクラブのプレー特性を故意に変えること」においてクラブ特性を変える要因に“外部付属物”に関する事項が追記され、上記のようにフェース面に「剥がれやすい状態」のシールがあると“異質物”と見なされやすく、そのままストロークをした際は失格扱いとなります。
また、「クラブの特性を変えること」にはシールのほかにもドライバーの“カチャカチャ”が含まれていますが、例外として「途中で特性を変える操作をしても、使用する際に元の状態に戻したり、それ以降に該当クラブを使用したりしなければ違反にならない」とも定義されています。
クラブの“シール”に関して、あまり深く考えたことがない人も多いかもしれません。買った時に貼ってあるバーコードのシールは、何かトラブルになるという訳ではありませんが、プレーヤーが故意に貼ったものは時としてNGになってしまうこともあるので、特に競技への参加を控えている人は注意しましょう。
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