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- アプローチで“ボールを高く上げる”必要は一切ないの!? 積極的に「転がして打つ」ことで生まれるメリットとは?
アプローチショットでは、ロフト角の大きいアプローチウェッジやサンドウェッジを使い、ボールを少し高く上げて打つのが一般的ですが、なかには転がすようにして打つ人もいます。では、アプローチでボールを上げない打ち方にはどんなメリットがあるのでしょうか。
高く上げるアプローチは着弾地点が読みづらい
グリーン周りからカップに寄せに行く「アプローチショット」では、ロフト角の大きいアプローチウェッジやサンドウェッジを使い、ボールを高く上げて打つのが一般的です。

しかし、なかにはボールをほとんど浮かすことなく転がしてアプローチする人もいます。「どういった狙いがあってこんな打ち方をしているのだろう」と思うビギナーもいるかもしれません。
アプローチでボールを上げずに転がして打つことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。レッスンプロ兼クラフトマンの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「まず、アプローチの仕方は『ピッチショット』『ピッチエンドラン』『ランニングアプローチ』の3種類に大きく分けられ、この順番でボールが空中を飛んでいる『キャリー』の距離は長く、着弾してから転がって止まるまでの『ラン』の距離は短くなります」
「ゴルファーの中には『アプローチはボールを高く上げ、カップの近くにピタッと止めた方が余計に転がってしまうのを防ぐことができる』と考える人もいます。しかし、そのぶんキャリーコントロールの難易度も上がって、イメージ通りのポイントにボールを着弾させにくくなるというデメリットもあるのです」
「特に100切りや90切りを目指している人の場合、アプローチにおいてボールをわざと高く上げ、カップのそばにピタッと止めなければならないシチュエーションに遭遇する機会は、ほとんどないといっても過言ではないでしょう」
「なぜなら、100切りは『9ホールボギー+9ホールダブルボギー』で達成できるので、多少のリスクを負ってまでピッチショットをする必要はないからです。そう考えると、ビギナーがグリーン周りを攻略するのであれば、ランニングアプローチが最も適しているといえます」
関氏は、ランニングアプローチによりキャリーを短くしてランを長くすれば、距離感と方向性の両方の精度を上げられるといいます。
また、同じ距離からアプローチする場合、ロフトが寝ているクラブほどスイング幅を大きく取る必要がありますが、それだけトップした時にはターゲットを大きくオーバーしやすくなります。
ロフトが立っているクラブを使ってランニングアプローチをした方が小さいスイング幅で打てるので、仮にトップしても被害を最小限に留められるのもメリットとのことです。
ランニングアプローチをするための注意点は?
では、ランニングアプローチをするには、どのような点に気を付けるべきなのでしょうか。関氏は以下のように話します。
「クラブ選びは、ピッチングウェッジなど『少し飛んで少し転がる』ようなどっちつかずな番手は使わず、8番アイアンや9番アイアンでしっかり転がして打った方が、より正確性が上がってオススメです」
「参考までに、グリーンのすぐ近くから寄せに行った際のキャリーとランの比率は8番アイアンなら『2:8』、52度のアプローチウェッジなら『5:5』、58度のサンドウェッジなら『7:3』程度となります」
「また、アプローチのスイングは手首のコッキングを生かしてダウンブローで打つのが一般的ですが、ランニングアプローチの時はパターと同じくノーコックで振るようにしましょう」
「ランニングアプローチ自体にこれといったデメリットはありませんが、強いていうのであればボールが止まっている位置からグリーンまでの距離が10ヤード以上ある場合は、かえってランニングで寄せる方が距離感をつかみづらくなってしまうため、ピッチショットなどで打つといいと思います」
ビギナーの中には、「アプローチ=ウェッジを使うもの、ボールを高く上げるもの」と認識している人もいるかもしれません。しかしグリーン脇からのショットはショートアイアンを使い「転がして寄せる」ことを意識すると、よりカップに一発で近づけられるようになるでしょう。
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