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- パー3、パー4、パー5にはそれぞれ定義があるって本当? 日本に“短いパー5”が多い理由とは
ゴルフ場のパー3、パー4、パー5には定義があるのでしょうか。
定義はあるがあくまでも「ガイドライン」に過ぎない
ゴルフ場のパー3、パー4、パー5には定義があるのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。

「そのホールの規定打数から、2を引いた打数でグリーンにオンすることを『パーオン』と言いますが、パー3、パー4、パー5、それぞれのヤーデージはパーオンした後の残り2打をパッティングに要して、カップインできるような距離を計算し、設定されることが多いです。USGAの場合、男性で260ヤード以下、女性で220ヤード以下のホールはパー3。 男性で240〜490ヤード、女性で200〜420ヤードのホールはパー4。 男性で450〜710ヤード、女性で370〜600ヤードのホールはパー5が妥当とされています」
「ただ、これはあくまでも“ガイドライン”となっているだけです。特にここ数十年の間ではクラブやボールの性能が飛躍的に進化したこともあり、定義よりも距離が長いホールが作られるようにもなりました。一方で、日本においては土地の制約を受けた中で18ホールを作り出さなければならない場合も少なくないため、本来はヤーデージ的にはパー4が適当であるべきにも関わらず、パー5として扱われているものも存在します」
18ホールにおける、規定打数の合計は「72」となるのが一般的ですが、ルール上に縛りはなく、「71」や「73」でも問題はありません。ちなみに、ゴルフはもともと1ホールごとに勝ち負けを決める「マッチプレー」が主流だったので、18ホールの合計がいくつになろうと関係はなかったのです。
しかし、日本のゴルフ業界では「パー72でないとコースとしての格が落ちる」という考えが古くから染みついており、時として総ヤーデージと規定打数の合計がミスマッチになっている場合もあるそうです。
ちなみに、日本で最長のパー5は茨城県鉾田市にある「ザ・ロイヤルゴルフクラブ」の16番ホールで、最も後ろのティーイングエリアからの距離は705ヤードとなります。
距離は普通でも設計次第ではいくらでも難しくできる
また、飯島氏は「ヤーデージは長ければ良いというものでもない」といいます。
「一般的には、『長いホールほど難度は上がる』と思われがちですが、なかにはヤーデージが普通だったりむしろ短めだったりしても、ホールロケーションやハザードの配置次第では非常に難しくなることもあります。例えば、マスターズの舞台としても知られるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブの12番パー3は、155ヤードと距離だけを見ればごく標準的です。しかし、グリーンは奥行きが狭くて横に長いだけでなく、全体的に手前を流れるクリークに向かって傾斜しています」
「そのため、ティーショットの飛距離が足りなければクリークに入ってしまい、それを恐れて少しでも強めに打つとグリーンをオーバーし、2打目にはクリークまでずっと下り坂のアプローチが待っています。加えて、風の強さや向きも考慮しなければならないので、ヤーデージ的には簡単そうに見えても距離感と方向性の両方が正確であることが求められるホールとして、毎年多くの選手に恐れられています。要するに、決してヤーデージは長くなくても設計を工夫すれば、難度が保たれたコースになるのです」
ガイドラインとしての定義があるとはいえ、ゴルフ場の設計家たちは様々な外的要因を踏まえながら自由な発想で、コースをデザインしていると言えるかもしれません。
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