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- 謎多き “ゴルフ場経営コンサル”―― その業務内容と「寄せられる相談」ナンバーワンとは?
経営者と一緒に企業の今後のかじ取りについて議論し、提案する「経営コンサルティング」という仕事がありますが、なかにはゴルフ場の運営に関した専門的な知識を有して、事業展開を行っているコンサルティング会社もあります。
そもそもどんなことをしているの?
企業の運営を安定的にするために、どういった対策を取っていくべきかを経営者と一緒に考える「経営コンサルタント」という仕事がありますが、なかにはゴルフ場に特化したコンサルティング事業を行っている会社や人もいます。
そこで、株式会社TPCで代表取締役社長を務める飯島敏郎氏に、ゴルフ場の経営コンサルティングは、具体的にどのような業務を行っているのかを聞いてみました。

「まず『ゴルフ場の経営コンサルティング』という仕事は、そのゴルフ場がどのくらい多くのゴルファーを呼び込めるようにするか、そしていかにサステナブルな運営を続けられるかどうかを一緒に考え、アドバイスするのが主な目的です。私が代表取締役を務めている、『株式会社TPC』以外にも似た業務展開をしている会社はいくつかありますが、個人的にはできるだけ他がやらないようなことも積極的に行う“ブルーオーシャン戦略”を目指したいと考えています」
「たとえば、ゴルフ場は用地買収やコース造成に始まって会員権を募集したり、いくつもの組織を形成したりといった過程を経て、ようやく1つの『クラブ』が生まれます。さらに、開業した後も施設の管理やサービス提供など、数えきれないくらいの作業や手続きが待ち構えている訳ですが、私は40年ほど前から現場でどのようなことが行われているのか『本物』を見てきた経験があるので、コースの開場が決まってからオープンした後のことまで網羅的な知識を持っているのが強みだと思っています」
「さらにゴルフ業界に身を投じて以来、バブル経済やリーマンショック、東日本大震災やコロナによるパンデミックなど、ゴルフ場経営を揺るがしかねないさまざまな出来事もありました。これらに対してゴルフ場はどういった対応をしたのか、全てを目撃した経営知識を持つ人は意外と多くないため、社会情勢の変化に合わせたアドバイスができるのも私が得意としていることです」
飯島氏は、1983年に茨城県の「千代田カントリークラブ」や、栃木県の「プレステージカントリークラブ」などを手がけた会社に幹部候補生として入社し、芝刈りやレストランでのホール業務、企画開発事業部から民事再生手続きまでさまざまな経験を経て、1999年には同社の取締役(CFO)に就任しました。
その後も、静岡県の「裾野カンツリー倶楽部」や、茨城県の「イーグルポイントゴルフクラブ」の代表取締役を歴任し、2014年に現在トップを務める株式会社TPCの設立に至っています。なお、同社の立ち上げに当たってはコース設計家としても名高い、故・加藤俊輔氏が名誉顧問として携わりました。
オリジナリティーの創出やコース管理の是正も
では、最近のゴルフ場にはどのような問題点があり、実際に相談が寄せられていることが多いのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。
「特に、バブル経済の時に作られたゴルフ場の多くは『接待』での利用を視野に入れたコンセプトとしていましたが、景気が低迷するとともに色々な負の外的要因が加わったり、人々のゴルフに対するイメージも変わったりしてきました。例えば、元々は厳格なメンバーシップコースだったのがビジターでも来やすいよう、予約枠の一部をネット上で公開して来場者を募るといった施策が挙げられるでしょう。このように、ゴルフ場も時代に合わせて何とか柔軟に対応しようとはしてきたものの、かえって理想として描いているコンセプトがあやふやになってきて、オリジナリティを失い始めているのが問題となっています」
「そうすると、ゴルファーにとっては『どこでもいいや』と感じ、売り上げが大幅に下がってしまう恐れがあるので、現状を把握したうえで『どんな人に来てほしいのか』『どんな対策をすればそのコースの強みを最大限引き出せるのか』などを吟味していきます。反対に、メンバーシップの存在感を強くしたいのであれば『現状メンバーはどうクラブに関わっているのか』から始まり、『組織を活性化するには何をすべきか』といった点を議論し、各コースの個性がはっきりするようなアドバイスをします」
また、飯島氏によると大手のグループに属するゴルフ場は膨大なデータから取るべき対策を明確に打ち出せるのに対し、独自で運営しているところは参考に使える情報が少ないがために適正なコストの配分ができず、特にコース管理においては削ってはいけない費用まで削ってしまっていることもあると言います。
人間の身体と同じく、状態が悪化してから対応するのでは手遅れとなってしまうため、「予防医学」的な観点から常にきれいなコースを提供できるよう、肥料や防虫・除草剤の散布に関する指導も行うとのことです。
さらに、近年では若い女性でもキャディー業務に興味を持ってもらえるよう、制服を従来通りのつなぎや作業着のようなものから一新して、よりキャッチーでオシャレなものにするプロデュースも展開しています。
経営コンサルティングという仕事自体、深く関わったことがある人は決して多くないはずですが、飯島氏のようなゴルフ場に特化した業務を行っている人物がいるからこそ、全国のゴルフ場は様々なアイデアを打ち出して生き残ろうとできているのかもしれません。
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