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- 何度も変更されてきた“ドロップ”が「ヒザの高さから」になるまで…「頭越しに後方へ」投げていた時代も!?
ゴルフプレーで行う「ドロップ」は、2019年に実施されたルールの大幅改正により「手を伸ばして肩の高さから」から「ヒザの高さから」へとやり方が変更されました。どうしてなのでしょうか。
「再ドロップ」の確率を減らしてプレーファストを図るのが目的
ゴルフプレーで行う「ドロップ」は、2019年に実施されたルールの大幅改正により「手を伸ばして肩の高さから」から「ヒザの高さから」へとやり方が変更されました。どうしてなのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。

「ドロップは、『救済を認めながらも、できる限り“あるがまま”の状態を再現する』という意味で取り入れられた処置の仕方ですが、平らな場所でドロップできる状況は意外とそう多くないのが現実です。たとえば、池ポチャした後に『後方線上の救済』を選んだ場合、所定の手続きを踏んでいくと池のすぐ近くが救済エリアとなる訳ですが、池のふちが垂直ではなくスロープ状になっているところも珍しくありません。そういった場所に肩の高さからドロップすると、ボールに勢いがついて傾斜を転がりだし、落下した場所になかなか留まってくれなくなってしまいます。
一応、ドロップは2回まで行うことができ、それでもなおボールが止まらない場合は2回目のドロップで最初に地面に触れた場所にボールをプレースするとルールで定められてはいるものの、その作業をいちいち繰り返していると時間がかかって仕方ありません。そこで、『プレーファスト』を目標の1つに掲げた2019年のルール改正では、ドロップの高さを『ヒザの高さから』に変更することによって、傾斜になっている場所でも1回でドロップが終わるようにしたのです」
なお、ドロップの方法は長い競技ゴルフの歴史の中で何度も変更されており、1754年にR&Aがルールとして初めて明記した方法は、「6ヤード以上後方に投げる」というものでした。
その後、スコットランドの「ロイヤル・アバディーン・ゴルフ・クラブ」が1815年に「頭越しに後方へドロップ」と定め、1834年には同じくスコットランドの「マッセルバラ・オールド・コース・ゴルフ・クラブ」が「キャディーもしくは同伴者がドロップ」というルールを作りました。
そして、1908年から1983年までの75年間は「肩越しに」、1984年から2018年までは「手を伸ばして肩の高さから」となったのですが、いずれも意図的に有利なライに救済させるのを防ぐ「運任せ」的な要素を盛り込んだものであったと言えるようです。
本当にR&AやUSGAの狙い通りになっているの?
では、ビギナーへの指導や競技への参加を通してラウンドの機会が多いレッスンプロの三浦辰施氏に、ルール変更によって本当にドロップがしやすくなったのかを聞いてみました。
「ルールが改正された当時、今までとは違って少し体をかがませた状態でドロップしなければならなくなったので、慣れていないのも相まってやりづらさを感じたり『前の方が良かったかもな』と思ったりしたことも時にはありました。しかし、以前の方法だとドロップする場所のライによっては、ボールの跳ね返りに勢いがついて傾斜を転がり落ちて救済エリアから出てしまい、ドロップをやり直す必要も生じるでしょう。
その分、ヒザの高さから落とす現在のルールはそのような再ドロップが要求される機会も少なくなったため、プレーファストにも大きな効果をもたらしているのではないでしょうか。改正前の『肩の高さから~』という方法は、1984年から2018年まで34年間と長く続いたので、特に年配ゴルファーの中にはまだ慣れていない人もいるかもしれませんが、トータルで考えると今の方が効率良くプレーできると思います」
ゴルフのルールは「よりプレーしやすくするため」に時代を追うにつれて、段々とブラッシュアップされてきました。ドロップの方法も今が「完成形」のようにも見えますが、今後また改良が加えられることはあるのでしょうか。
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