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- 「リキミすぎです! 脱力してください」ってどこで力を抜けばいいの? レッスンプロに“脱力”のポイントを聞いた
脱力がうまくできれば、効率的なスイングや飛距離アップ、ケガの予防にもつながります。アマチュアができそうでできない“脱力スイング”は、どうすれば身に付けることができるのでしょうか。
メリハリのきいた状態が「脱力」
ゴルフスイングのレッスンでは「軸/捻転/回転/体重移動/脱力」といったキーワードがしばしば登場します。その中でも特に「脱力」の感覚を理解するのはビギナーにとってはなかなか困難で、常に90台で回る中級者以上であっても難しいです。

では、ゴルフスイングにおける“脱力”とはそもそもどんな状態を指し、どうしたら効率的な“脱力スイング”を身に付けることができるのでしょうか。レッスンプロの小松拓夢氏に話を聞いてみました。
「脱力といっても、単に力を抜いてダラっとしているわけではありません。ゴルフスイングにおける脱力とは、力を全く入れないことではなく、力を入れるべき部分にしかるべきタイミングで入れる、メリハリの効いた状態をいいます」
「アドレス時には手首や腕、肩には力を入れずにリラックスさせる一方、足の母指球で体重を感じながらどっしりと構えます」
「グリップは、クラブを支えられる最低限の力で握ります。そして腕の力に頼ることなく体の軸を感じながらお腹を回して始動し、足や下半身の動きに上半身が引っ張られるように連動することで、“脱力スイング”の基礎が作られていきます」
「脱力と対極にある“リキミ”は、スイングの軌道やフェース面を不安定にし、ミート率を下げ、結果的に飛距離もロスします。また、特定の筋肉に過度な負荷がかかるため、ケガのリスクも高まってしまいます」
“脱力”という字面だけ見ると、体の力が抜けたユルユルの状態と誤解するかもしれませんが、小松プロも体得している脱力はまったく異なります。ゴルフスイングにおける脱力では、リラックスさせておく部分と力を入れる部分を明確に切り分け、体全体のバランスをコントロールする感覚が重要なのです。
ヒントは「モチつき」にあり
ゴルフにおける“脱力”の感覚をつかむのが難しいと感じている方は、ゴルフ以外の場面に目を向けてみると、その感覚を自分のものにしやすいかもしれません。小松プロは続けて話します。
「たとえば『モチつき』では、無意識のうちに“脱力”できている可能性が高いと思います」
「モチつきの動作は、一見するとリキんでいるように見えるかもしれませんが、実際はモチをつく瞬間だけ力を入れ、それ以外の部分ではリラックスしていることがわかります。まさに、脱力と力を入れる部分のメリハリが効いているのです」
「杵(きね)の先端は重量があるため、その重さを利用して振り下ろす点も、ヘッドの重さを利用するゴルフスイングとシンクロします。こういった感覚が、“脱力スイング”を身に付けるためのヒントになるのです」
「まずはインパクトバッグなどを用意し、ボールを打つのではなく、バッグを思い切り叩いてみましょう。ボールを打とうという気持ちがあるとうまく脱力できなくなるため、まずはボールがない状態から始めるのがポイントです」
「モチつきと同じように下半身の力を使い、腕をしならせ、インパクトの瞬間だけ力を込める。気持ちよく強く叩けるようになったら、その感覚を持ったままボールを打ってみましょう。その際には、当てようとかうまく打とうとか余計なことは考えず、インパクトバッグを叩いている時のようにシンプルに打つこと。最初はぎこちないかもしれませんが、何度も繰り返しているうちに徐々に“脱力”の感覚をつかめてくると思います」
「一朝一夕に身に付くものではありませんが根気よく練習を続ければ、クラブの自然な動きを邪魔しない、効率的なスイングに近づいていくはずです」
アベレージゴルファーはとくにスイングの“切り返し”で腕や肩などに余計な力が入ってしまうことが多く、それによってさまざまなミスを誘発しているように見えます。
これをモチつきのシーンに置き換えると、振り上げた杵を急激に、力ずくで打ち込もうとしている状態です。そうではなく、杵がその重みで自然落下してくるのを感じながら、インパクトに向けて力を加えていく。この感覚をゴルフスイングにつなげていくことが、“脱力スイング”において重要なポイントであるといえるでしょう。
文/のぐち まさひろ
ゴルフとサウナと愛犬のチョコをこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、オフィシャルハンデは「7.7」。
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