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- ミスするとレッドティーまで届かないことも… 飛ばなくてもゴルフを楽しめる“Tee IT Forward”が定着して感じること
年齢や性別などの固定概念にとらわれず、ゴルファーが求めるプレースタイルに応じて使用するティーを自由に決めようというキャンペーン“Tee IT Forward”が日本のゴルフ場でも定着しつつあります。
レディースティーではなくレッドティーと呼ぶゴルフ場が増加
近年のゴルフ業界は“Tee IT Forward”という考え方が推奨されています。“Tee IT Forward”を日本語に置き換えると「ティーショットを前から打ちませんか?」ということになるでしょうか。日本ゴルフ協会の紹介では「もっと気軽にゴルフを楽しみませんか?」という言葉を添えています。

“Tee IT Forward”は年齢や性別などの固定概念にとらわれず、ゴルファーが求めるプレースタイルに応じて使用するティーを自由に決めようというキャンペーン。2011年に全米ゴルフ協会(USGA)と全米プロゴルフ協会(USPGA)が自分のプレーに最適なティーイングエリアからプレーすることを推奨し、世界的に普及を進めています。
具体的には自身のドライバーの飛距離によってティーイングエリアを設定し、その飛距離に見合った18ホールのヤーデージでのプレーを推奨しています。ドライバーの飛距離が275ヤードの人は6700~6900ヤード、250ヤードの人は6200~6400ヤード、225ヤードの人は5800~6000ヤード、200ヤードの人は5200~5400ヤード、175ヤードの人は4400~4600ヤードと明示しています。
大手ゴルフ場運営会社のアコーディア・ゴルフもこの取り組みを推進しています。ドライバー飛距離280ヤード前後のゴルファーはブルーティー、240ヤード前後のゴルファーはホワイトティー、200ヤード前後のゴルファーはグリーンティー、160ヤード前後のゴルファーはレッドティーを使用すると、適切な難易度のコースを楽しめると呼びかけています。
ミスショットがレッドティーまで届かないことがある
シニアティーをグリーンティー、レディースティーをレッドティーという呼び方に変えただけという声もありますが、ドライバーの飛距離という明確な基準ができたことで、基準に従って適切な位置にティーイングエリアが配置されたと感じています。
従来のレディースティーだと、女性ゴルファーがパー4のティーショットをドライバーでナイスショットし、セカンドショットを5番ウッドでクリーンヒットしてもグリーンに届かないことがしょっちゅうありました。
女性ゴルファーはそのことに対して不満を抱いているわけではありませんでしたが、男性ゴルファーに当てはめるとドライバーでいい当たりを打ってもセカンドで5番ウッドを持たされ続けるわけです。これはかなりタフなセッティングです。このような不平等は改善したほうがいいと感じていましたから、“Tee IT Forward”の取り組み自体は大賛成です。
ただ一つ、悩ましい問題があります。それはドライバーでミスショットしたとき、レッドティーを越えないことがときどきあるのです。筆者はドライバーで“テンプラ”のミスショットが出ることがあります。“テンプラ”とはヘッドの上部にボールが当たり、高く上がりすぎるミスです。
従来のセッティングであれば、“テンプラ”を打ってもレディースティーの20~30ヤード先まで飛んでいたのですが、今のセッティングだとレッドティーの20~30ヤード手前に落ちることがあります。
それが恥ずかしいことだとも思いませんし、気が動転してミスショットを重ねてしまうということもないのですが、女性陣がカートを運転していると、自分のボール位置を勢いよく通り過ぎようとします。そんなとき「ちょっと待ってください! みなさんのティーショットの前に私のセカンドショットを打たせてください」とカートを急停止させてしまうことが申し訳ないのです。
「だったらドライバーで“テンプラ”が出ないよう練習しろ」といわれるかもしれませんが、練習場では“テンプラ”なんて1球も出ません。それがコースに出るとドライバーを14回打って“テンプラ”が2~3球出ることがあるのですから、ゴルフは本当に難しいスポーツです。
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